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タクシー運転手が「ながら運転」をしてしまう原因は、便利になり過ぎて感覚がおかしくなったから。

タクシーをエンタメにしています、ヨナシロです。

基本的にはタクシーのエピソードなど、楽しくなる内容を投稿したいと思っていますが、たまに起きるニュースについても
タクシー運転手として乗務している立場として考える記事を投稿しています。

今回は、以前ネット上でも話題になり、ワイドショーでも取り上げられた、
オセロをしながら運転していたタクシー運転手など、ながら運転のお話です。


以前、このようなニュースが話題になりました。

タクシーに乗ってみると、タクシー運転手がオセロをしていた。
客の私が乗った時からその画面で、終わるのかと思ったら、ずっとその画面が点いていた。

といった内容のツイートから始まり、話題になりました。

「ながら運転」は絶対によくないです。
お客様をお乗せし、命を預かっているとも言える立場であるタクシー運転手がそのようなことをするのは言語道断、
正直、そんな奴、辞めさせても良いくらいに僕は思っています。

しかし、運転手の立場として、そうしてしまいたくなるのも分かります。

それは運転手に限らず、世の中の人全員に言える感覚の変化にもあると思います。

この記事を読んでいる方も、読んでいる方の周りでも、
電車に乗っているときも、信号待ちをしていても、
スマホを使っていない人を見る事が珍しい時代になりました。

エレベーターの待ち時間すら、コンビニのレジ待ちの時間すら、
スマホを触っていなきゃ気が済まないほどの時ってありませんか?

その時の時間は、数値にしてもおよそ30秒~1分ほどだと思います。

それなのに、その時間が今の人間にとっては「苦痛」と言っても過言ではないくらい長い時間になってしまいました。

昔であれば、好きなテレビ番組の間のCMの1分半でもまだ耐えられて、カップラーメンの3分も大して長い時間には感じなかったと思います。

それが今、10秒の空いた時間があれば病気のようにスマホを触ってしまうようになりました。
(これは自分も含めてです)

そのことから見ても分かるように、人間にとってなにも出来なかったはずの10秒ほどの時間は、lineを確認することくらいは出来るようになり、
1分あればニュースを2,3個くらいは読め、3分あればゲームをする方もいると思います。
(ゲームはしないので分かりませんが)

10秒で出来ることが増えてしまったせいで、
10秒の待ち時間すらも退屈だと感じるようになってしまいました。

そのように変わって来た中で、タクシーの車内で信号を待つ1分というのは
とても退屈です。
お客様と話していれば気になりませんが、毎度そうとは限らず、
ちょっとした渋滞などタイミングによっては3分ほど右折待ちをしている場合もあります。

そんなときは、物凄く「苦痛」に感じるときがあります。

でもそれは、タクシー運転手だけでなく車を運転する方のほとんどがそうで、信号待ちで隣や後ろの車を見てみるとスマホやタブレットを弄っていたり、
YouTubeを流したりしています。

車を運転することがほとんどない方でも、
エレベーターの待ち時間、コンビニのレジ待ちの時間、電車の待ち時間、
1分でも空いた時間は退屈になりませんか?

もし、少しでもその退屈を感じたことがあればその「退屈」が
毎乗務、お客様を乗せるごとに発生します。

他の職種の方の何かに例えるのは難しいですが、
1分の待ち時間が「苦痛」であるということだけは分かって頂けるのではないかと思います。

だからと言って、ながら運転をした運転手を擁護するつもりは全くないですし、最初に言ったように辞めさせても良いとも思います。
それが耐えられないくらいの苦痛なら、この仕事をするなという話でもあります。

ただ、今の人間の時間感覚から考えても全国に約30万人(乗務員登録者)の運転手がいればポツリポツリ出て来てもおかしな話ではないです。(電話は普通にダメ!)
さらに言うと、もう人間の時間感覚(10秒が退屈)と信号待ち(30秒以上ある)の関係にズレが生じてしまっている現段階では
(特にタクシーは接客だから音楽も流せない)
“ながら運転”をしない方がおかしいといっても過言ではないと思います。

罰することは簡単ですが、
自動運転を普及させ“ながら運転”を早く可能にするか、
その時間を埋める何かをつくらないことには減らないと思います。

一般のドライバーやトラック運転手などは接客サービスではないためYouTubeを流すことくらいは出来るので大丈夫だと思いますが、
タクシー運転手、バスの運転手にとっては結構苦痛かもしれませんね。

僕はラジオ聞くので全然問題は無いです。
(簡単に解決!)


ありがとうございました。



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何もない今の状態からタクシーをエンタメすることを目指す奮闘の記録です。
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本日は
『他人事にする』
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