2019年7月の記事一覧
#タクシードライバーは見た「匂う客」
タクシー運転手のお仕事をしていると、
「こいつ、危なそうだな~」という嗅覚が身に付くようになってくる。
そういう時は避けるようにしているが、先日もそんなお客様を見つけた。
手を上げた時点で、怪しい匂いを感じたが、空車表示で信号待ち、
もう逃げ場がないこと受け止め乗せることにした。
「吐くかもしれない....」
そう思いながらお乗せしてみると、
既に臭い!!
もう、吐いたか漏らしたかのどち
#タクシードライバーは見た「笑わせたら7,000円」
東京のタクシーは初乗りそのままのワンメーターで410円になる。
正直言って売上としては微々たるモノ。
そんな410円が7,000円に変わる出来事があった。
東京駅付近で母娘をお乗せし、行き先はそこから2,000円程になる場所。
道も走りやすいコースにだったため、気楽にお送りしていると
目的地寸前までメーターを押し忘れて空車で走っている。
やってしまった!!!
2,000円近い売上が全部
#タクシードライバーは見た「割り込み客の産物」
終電も終えた深夜、スーツ姿の男性が遠くに立っているのが見えた。
見るからに遠くに行きそうないで立ち。
これはイケる!
そう狙いを定め近づくと手を上げた。
よし、もらった。
近づき、獲物を捕らえようというところで
男性より10mほど手前で女性が路地から急に現れた。
ゲッ!!
既に女性の先に狙いは定めているが、
その女性もタクシーを止めようと手を上げる。
その奥には遠くに行くかもしれない男
#タクシードライバーは見た「日本人と外国人のチップの違い」
チップの文化がほとんどない日本、
それでもタクシーでは頂くことがある。
そんな中々やらないチップをあげる時の日本人と
当たり前のようにあげる外国人には多少違いを感じる。
日本人の場合は、4パターンある。
どこか恥ずかし気があり、曖昧な表現でチップをくれる方。
チップをあげる自分に酔う方。
お釣りを貰う時間が面倒な方。
本当にありがとうの気持ちを伝える方。
どこか恥ずかし気があり、曖昧な表現で
#タクシードライバーは見た「架空の目的地」
東京のオシャレスポットのひとつ、恵比寿には
「恵比寿ガーデンプレイス」という商業施設がある。
東京在住であればみんなご存知であるだろうこの場所、
嵐の松本潤さん主演のドラマ「花より男子」のロケ地でもある。
タクシー運転手として知らない人はほぼいない、目を瞑っても行けるという表現でも良いほど知っている場所。
その恵比寿の近くで男性をお乗せした。
地方から来たような喋り方と、曖昧な口調で出た目的
#タクシードライバーは見た「深夜の公園」
タクシー運転手は心霊体験をしたことがある。
そう思われることも少なくわないが、僕はない。
単純に霊感がないからかもしれない。
しかし、タクシー乗務中に不思議な光景を目にしたことがある。
時刻は深夜0時を回る、新宿のとある病院の近くの公園。
公園のそばまでお客様をお送りし、お客様を下した扉の先に見えたのが
なんとなく雰囲気の良くない気がした公園。
「この時間だし、誰もいないな~。」
そう思
#タクシードライバーは見た「渋谷の輩」
渋谷にお客様をお送りした。
お支払いをしていると、目の前には別のタクシーがいて
それに乗ろうとしている男がいる。
ヤンキーというような、輩の風貌、
フラフラで一瞬で酔っぱらっているのが分かる。
典型的な乗せると厄介なタイプ。
乗ろうと思ったタクシーに拒否されたようでこちらへと歩いてきた。
お乗せしてきたお客様が降り切るのとすれ違う身動きの取れないタイミング、本来ならば避けるところだったが
#タクシードライバーは見た「渋谷の輩」続編
男一人で利用するのにも関わらず、助手席に乗って来た輩。
「これは殴られるかもしれない」
そんな覚悟を持ってタクシーは走り出した。
僕「(あ~、メンドクサイ客を乗せてしまった。しかも助手席)」
男「さっきまで、先輩と飲んでたんだよ、呼ばれて」
僕「あー、そうだったんですか!
(トラブルにならないようにするしかないか~)」
男「もう大変だわ」
僕「へー、大変だったんですね!(どうしようかな
#タクシードライバーは見た「渋谷の輩」続編②
乗せたことのある芸能人の話をすると、
男は猿のように手を叩き笑った。
この調子でいけば、この酔っ払いの輩もなんとかなるだろう。
そう思ったのも束の間、男は態度が豹変し言い掛かりをつけてきた。
男「おまえ、※ふぇいpqljだだろ?」
僕「え?あのもう一度、」
男「おまえが、さっき言ったんだろ!あー」
僕「え?何をですか?」
男「おまえ、ふざけんなよ!」
僕「いえ、ふざけてないです」
#タクシードライバーは見た「渋谷の輩」続編③
猿のように笑うところから一転、態度が豹変して怒りだした。
これはこれで猿のようだ。
僕「(途中交番があればよるか~)」
そんなことを思いながら、男の目的地へと向かう。
男「おまえ、これ、金払わなくてもいいよな?」
僕「それは困ります」
男「はぁ?なんでだよ」
僕「払っていただかないといけないもので、」
男「じゃあ止めろよ、」
僕「ここでですか?」
男「止めろよ!」
僕「こちらで
#タクシードライバーは見た「渋谷の輩」完結
「メーターを止めろ」と言いながら乗り続ける男、
会話がままならない状態で再び走り出した。
男「おい、これメーター止まってねぇだろ」
僕「はい、そうですね」
もうメンドクサクなってきた僕は、男の言葉を受け流し始める。
男「お前、これ止めろって言ったよな」
僕「はい、言ってましたね」
男「なんで出来ねぇんだよ」
僕「上がるようになってるんで」
男「はあ、お前舐めてんのか?」
僕「いえ
#タクシードライバーは見た「ムカつかないけど許せないこと」
タクシーでお客様をお送りしていると、
お客様はいろいろなことを後ろでしている。
匂いのするコンビニのホットスナックやパン、おにぎりなどご飯をたべることもあれば、香水を2,3プッシュして車内に充満することもある。
まあ正直、僕はその範疇は許している。
決まりは特にないので“否定する理由がない”というのが大きいが、
運転手個人個人で気になる人は気になるくらいの違いがあるだけだと思う。
そんな、基本
一分で読めるタクシーエピソード 「#タクシードライバーは見た」三つ紹介!
5月31日より、コミックエッセイ大賞向けに書いたこのシリーズ。
現在は平日のお昼に配信しています。
ちょっとクスっとなれるお話から、読んだところでなんにもないお話まで
タクシー運転手として僕が体験したお話を簡単にまとめて投稿しています。
今回は、初期のお話を三つ紹介する記事です。
それではどうぞ!
「オナラをした某男性アイドル」私はしていない、
密室で二人であれば必然的に誰かは決まる。
と
#タクシードライバーは見た「嬉しくなる笑み」
とあるビルへとお客様をお送りした。
目の前には、別のお客様をお送りしてきたタクシーが止まっている。
車種はセダン。セダンでもコンフォートという少しグレードの低い方。
さらに、会社は大手でなければ、有名でもない。
お支払い中のそのタクシーの先にはタクシーを待つお客様の列がある。
普通の流れでいえば、目の前のタクシーが先にお支払いを終え、
並んでいる列のお客様をお乗せすることになる。
そんな状