『不登校に関する調査研究協力者会議報告書~今後の不登校児童生徒への学習機会と支援の在り方について~』みなさんは、どう受け止めたんだろう。(感想)
https://www.mext.go.jp/content/20220610-mxt_jidou02-000023324-01.pdf
(あ、そうですか)が、最初の感想。
全体を通して、学校教育および公教育の質の向上や問い直しというより、別の課題へと軸をずらしていこうとする方向性が垣間見えた気がしている。
それが第一印象。
教育機会確保法への期待は「多様な学びの保障」であったが、今現在、それが「学校教育の機会の保障」にすげかわりつつあるように感じた。
支援の対象の児童生徒の持つ背景に、「貧困」「困難」を焦点に据え、「学校教育(=唯一の公教育)を受けるための機会保障」に努めるという強い意思だ。
従来の「学校に登校して、教室に入り、クラスメートとともに、授業を受ける」ことに、「困難」を抱えるこどもたち。その背景と理由には「障害」「貧困」「虐待」「ヤングケアラー」を要因とする。
そんな設定の枠組みの中で「不登校支援」を纏めるつもりなのだろう。
目標は、「学校教育(=公教育)を、誰一人取り残さず、こどもたちの学習機会を確保する」ことなのだと受け止めていいだろうか。
もっとも、この調査対象は基本的に「学校に行きたいのに行けない困難を抱える児童生徒」だから当然といえば、そうかもしれない。学校に戻るための相談、学校の教科学習をする相談を主な内容にする家庭だといえる。そこには「学校に期待しない」「そもそも教育と学習の基本を学校に置いていない」家庭やそのこどもたちは含まれない。
他の方々は、どうみるのだろうか。この報告書と通知文を。
令和4年6月10日
「不登校に関する調査研究協力者会議報告書~今後の不登校児童 生徒への学習機会と支援の在り方について~」について(通知)
https://www.mext.go.jp/content/20220610-mxt_jidou02-000023324-01.pdf
不登校に関する調査研究協力者会議報告書【概要】
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