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ちょっとおとなになったあなたに伝えたいこと

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こどもにかけたい言葉のエッセイの続編でキョウダイ・マガジンです。 「こども」時代よりもすこし年齢を重ねて、ちょっぴりおとなにちかづいた「あなた」に伝えたいこと。
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記事一覧

経験知は経験値ではないよね

経験知は経験値ではないよね  とても単純な話なのです。  ”経験したことだけ信じる”からといって、それが”全部知ってる”とか”経験値が高い”ってことではないよなぁってことなのです。  「そんなことは聞いたことも無い」  「そんなことは知らない」  そこから導き出される次の行動が 「だから、それは間違っている」 「だから、それは正しいはずがない」 と、そんな道理はないんじゃないかな。  だから、こんな風なのがたのしいです。 「なに?聞いた事が無い。」と、口が言っ

苦情処理になった”おもてなし”文化をどう後始末するつもり?

「クレーム対応」と「苦情処理」って違うんだよ 身近でそんなことが起きたものだから、タイムリーにそんな話題が目の前に次から次へと降ってくるので、わたしも言葉にしてみよう。  ともかく大切なことはこれね クレームは権利の要求、苦情は「なんか満足させてよ」の感情処理  クレームはすなわち「権利」のこと。  要望や要求に応じて、どこまで・どのように・だれが引き受けるかを判断する交渉の機会です。だから、それが判断できる人と話せることもだいじ。    苦情処理は、要望や要求の中身は

生まれてきたからね

 下書き熟成noteです…。   「なぜ、生きるのか?」  その答えはわたしはすでに用意されていて、わたしなりの答えを持っているのね。  自分のなかにある答えなんて、自分が納得できればそれでいい。  それがどんなに他人からは可笑しなことに見えてもね。  ある日、私は自分が生まれた瞬間を追体験したのです。追体験とは「他人の体験を作品などを通して自分の体験としてとらえること」になりますが、この時は、私自身の体験なのだろうけれども、私の記憶には無く、思い出したわけでもないので、

「信用されていない」と知らされて、やさぐれたくもなるけれど…

 よくあります。(職場の話です。)  なぜなら、わたしはだいたいどこにいても年少者でしたし、新参者でしたし、新人で若手だからです。あまり「後輩がいる」とか「指導する相手がいる」環境に身を置いたことがないからです。  なにか問題があると「新人がやらかしたのでは?」はまず最初に起こります。濡れ衣をきせられやすい立場です。  そもそも「新人はものごとを分かっていない」とみなされるものですからね。人間扱いなど存在しません。それはそれ、成果主義ですし、結果がすべてですし、排他的競争

居場所は”ワタシ”のなかに、いっぱいあるのよ

 「ワタシ」って言葉はね。女の子や、女性だけが使うわけじゃないんだよ。大人の男性も、優しい口調で話す人の多くは、自分自身のことを「ワタシは…」って言うんだよ。男の子って呼ばれる人たちだって、使ってもいいよね。うん、なんだか「おとなびてる」って思われるかもしれないけど、とても丁寧な言葉には違いない。  だから、”ワタシ”は、すべての人のことを表す言葉 居場所は、”ワタシ”のなかにあるから大丈夫 近所には、ひとりでも、キョウダイだけでも行ける場所がたくさんあったんだよ。  

不安の種をどうする?

 ”不安”を、ね。  見ないフリをしたまま、安心材料で固めても、それってつまり。 不安の種を土に埋めて、肥料を与えてたりしてない? そんな風に育ってしまった木がたくさんあつまった森があちこちでできているのね。  そしたら、森に迷い込んでしまう人はもっとそこに誘い込まれてしまうのね。  そんな森をつくる手伝いをするようにはならないでいたいね。  ”不安”な気持ちを、放ったらかしにして、その周りを”安心材料”で塗り固めてみても、「これで安心!」とはならないの。  なぜって、

役に立とうとしなくていいんだよ

 「好きなことをしていいよ」。  その言葉の裏にあるものを読み取ってしまうのは、どんな気持ちからでしょうか。自由を渇望する心?    こどもたちにおそいかかるさまざまなプレッシャーについて、多くのおとなたちが知るところとなりつつあります。かつてこどもであったおとなたちが、そのプレッシャーをおしのけて、社会という自由を得てやっと活き活きと生きられる環境を手に入れたということなのでしょう。その姿を見て、「好きなことをしてもよいのだ」と、少しずつ、視界が広がってきたに違いありま

「忘れ物をしない対策」なんていらない

わすれもの 私もやります。 なにも忘れていないのに「何か忘れているような気がする」時もあります。そんなときは「落ち着く」ことや「信頼する」ことを忘れているのかもしれませんけど。 「なんで忘れたの?」とか 「どうしたら、忘れないようにできる?」とか これははっきりいって余計なお世話だなぁと(自戒を込めて)思った次第です。 どうしたら、忘れないようにできるかな?  この問いかけは、自立をうながそうとする試みでした。 自分のことを、自分でなんとかできるように 自分で考える

「自信が無くなった」。それは素晴らしいことだ!

「自信が無くなったよ…」「なんだって?」 「もう続けていく自信が無くなったんだ。自分には合ってないかもしれない」  初めての事に挑戦しているとき、それが好きなことであるとき。  自信を無くす時は意外とすぐに訪れます。  今、ここにある自分に疑問を抱くかもしれませんね。  そう感じることは、とてもとても素敵なことなんだと、とても思うのです。なぜなら、それは…  これまで、誠実に「それ」に取り組んできた証だから。「それ」を好きで、(できるようになりたい!)と望んでいる証拠

なにが見える?

 大きなショッピングセンターの中から出てきた保育園児の集団に遭遇しました。見学でしょうか?  とってもきれいに一糸乱れず並んで歩いているので、不思議に思ってすれ違いざま、挨拶を交わしながら、よくよく見ていると。綱で結ばれたリングをこどもたちが両側から握っているのでした。リングはいくつもあるので、それをふたりずつで握っているのですね。カラフルで可愛らしいリングです。先生は前と後ろで同じリングを握っています。 なるほど…きっと保育園児の安全を考えた工夫なのだと思います。   で

泣くことを忘れてないか?

 がんばりすぎて、そのとき「かなしかったよ」ってこと、忘れていたりしてないかな。  そのとき  泣けなかったかもしれない  泣いてはいけなかったかもしれない  涙をこらえて、忘れなければいけなかったかもしれない  悪いように考えないように無理やりにでも泣かない理由をつけなくてはいけなかったかもしれない  誰も悪者にならないように耐えなければならなかったかもしれない  だから  まだ、泣いていないんでしょう?  不意に泣きたくなったときは、ちゃんと泣いてしまいなさいね

成功の秘訣なんて知らないけれど

 成功の秘訣なんて知らないし、教えられることなんて持っていないけれど 後悔する秘訣は教えられるよ  それは、きっと悪いことではなかったはずだね。  それは、きっと優しさだったはずなんだ。  誰にも言えない「本当」を知ってしまったからかもしれないし、  まだ、誰からも大切にされてなかったせいかもしれないけれど。  自分についた嘘は、全部、自分に還ってくるんだ。