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美しい音色 ジャズ・トランペット奏者 Booker Little

敬愛する友人が、Miles Davis の凄さは言うまでもないが、自分にとって最高のジャズトランペット奏者は Milesマイルス Davisデイヴィス ではないと言うので、では誰?といて、Lee Morgan ( Dizzy Gillespie は別格として)と言われた時


納得すると共に、僕の頭には別の名前が浮かんでいました。それが Booker Little で、その後上記4人を含め、いろいろと聴き直してみたけれど、やはり僕にとって Bookerブッカー Littleリトル は特別だと感じます。

綺麗な音色と、スカしたような、とぼけたような、それでいて少し物悲しいところもある演奏が、なんとも好きです。

聴きはじめは、盟友 Eric Dolphy との有名な Live アルバム 「At the Five Spot」で、Bebop 以降の Jazz にあまり興味が持てなかった中高生時代の僕にとって、このアルバム(Vo.1と2)だけは特別で、お気に入りでした。


当時どうにもならない怒りに満ちていた僕は、知らずのうちに Ericエリック Dolphyドルフィー の激しい演奏に共感していたのではないかと思います。
その頃は何かに共感するという事を極度に嫌っていたので意識出来ず、ただかっこいいと思ったのですが、今振り返るとそう思えます。

その Eric Dolphy の激しい演奏をいなしてからかうような Booker Little の演奏は、なんとも小気味よく思えました。仕返しのように、Booker Little が吹くと Eric Dolphy がちゃちゃを入れる。なんとも楽しい「会話」です。

多彩な才能を持った Eric Dolphy は、ただ激しいだけの演奏家ではないし、今は少し距離をとって聴くことができますが

「Out To Lunch!」 Eric Dolphy

Booker Little の演奏に感じる心地よさは変わらない。当時はあまり目が行かなかった力強さも同時に感じます。

リーダー作の中で、作品としては盟友 Eric Dolphy、何度も共演した大御所 Max Roach との 「Out Front」が素晴らしいの間違いのない所ですが

前作の「Booker Little」

次作
 「Booker Little and Friend (Victory and Sorrow)」も


とても好きで、ファンとしては、冷静に比べる事が出来ません。こういう事は、僕はあまりないのですが。

23歳で早逝そうせいしたのが残念でなりません。


Booker Little がトランペットを演奏する
Maxマックス Roachローチ Quintet Live


(この記事は以前 Instagram (philosophysflattail)に上げたものを手直ししたものです。)




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