名称未設定のデザイン__3_

ブロックチェーンは所有権の明確化|ネクスト・ブロックチェーン次世代産業創成のエコシステム

ブロックチェーン関係の本を読み漁っていたときの一冊。

この本

ブロックチェーンを知りたい経済学徒はこの1冊から始めると良いと思います。

ブロックチェーンは所有権の明確化

ブロックチェーンは新しい技術で色々言われると思います。でも、経済学的に考えると案外当たり前、とも思える部分もあります。

それは所有権を明確にできるという点です。

経済学では所有権の話でいうと、ノーベル経済学賞を受賞したロナルド・コースのコースと定理と呼ばれる定理が有名だと思います。

これは、市場が失敗しているのは、所有権が不明確なだけなので、そこを権利として割当てれば自然とうまくいく、と主張するものです。工場の排ガス処理責任や日照権というものがよく議論として持ち出されると思います。

でも、こうした権利や責任の保証には政府が介入していますが、これには当然コストが掛かります。日照権があるとはいえ、これを侵害した時に政府が対応してくれなければ形骸化してしまいます。

つまり、こうした定理の存在が主張されたとしても、コストに見合わない細かな権利については未だに不明確・曖昧なままです。

こうした曖昧な状態になっている主なものとして、個人のデータが挙げられます。FacebookやGoogleその他インターネットを利用した時に発生する行動ログやデータというのは一体誰のものなのか。ログを取って集計して他企業に得る権利は本当にあるのか。

現状では、明確な決まりはなく、SNS利用規約に書いてあったりするなど個別な取決めに暗に賛同していたり、不明確なままになっているものと思われます。それによりGDPRを始めとした個人情報に対するムーブが起きているとも言えます。

ここでようやくブロックチェーンです。ブロックチェーンはこうしたコストの問題で補足しきれていなかったデータの所有権すらも細かく管理して明確化する可能性を秘めています。技術は発展途上で、結局メリットが管理コストを上回るかは謎の状態ではありますが。

しかし、明確にしきれるとどうなるでしょう。プライバシーの侵害は困る!といった権利の話はなくなると思います。なぜならそこに市場が生まれるからです。

プライバシーとか気にしない人は企業に情報を売るという形で提供することができます、嫌だという人は個人情報を守るという選択ができるようになります。

また企業も、購入してまでも欲しい情報は買うだろうし、重要じゃないものは取得しようとしなくなります。こうすることで情報の所有者を最適な形で実現することができるわけです。

こう聞くと、経済学徒は割とすんなりとブロックチェーンの効能の1つを理解できるのではないでしょうか。

ブロックチェーンは技術ではなく社会制度の話

同じくバズワードとしてAIがあると思います。こちらはかなり技術的な話と思いますが、ブロックチェーンは技術には閉じず、かなり社会と密接に関わった議論が必要な分野だと思っています。

AI技術が発展すればカメラの精度が良くなる、といったシンプルなことはおそらく起きません。ブロックチェーン技術が発展して、かつそれが適切に社会の中に導入されないと価値を発揮しないと思います。

なので、技術者が知っていればいいものではなく、非技術者、社会制度に携わっている人こそが理解していくことがむしろ重要なものだとすら思っています。

そんな人が理解しやすいブロックチェーン本、だと思うのでぜひブロックチェーン見てみてください。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

励みになります!
5
🔽25歳🔽福岡(2017年)←東京🔽Web開発←コンサル←早大政経🔽最近はブロックチェーンと政治・経済のことばかり考えている🔽会社を辞めた狭間期間なので結構適当です
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。