『LIFE HOUSE』vol.14は、8月23日(日曜)の19時から。「コロナ禍の音楽とセクシャリティ」と題して、長年の親友であるカワムラユキ(ヴィーナス)と、アルバム「告白」での真摯な歌声が印象的だったシンガーソングライター、butajiくんを招きます。

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8/23(日曜日)の19時から、七尾旅人youtubeチャンネルにて、『LIFE HOUSE』vol.14を配信します。

今回は「コロナ禍の音楽とセクシャリティ」と題して、長年の親友であるカワムラユキ(ヴィーナス)と、アルバム「告白」での真摯な歌声が印象的だったシンガーソングライター、butajiくんを招きます。

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butaji(ブタジ)くんの音源を偶然ネットで聴いたのは7年ほど前。その素晴らしい才能や不思議な名前に惹かれてずっと印象に残っていたのですが、2015年頃に一緒に時間を過ごす機会があり、ずいぶん昔から僕のライブに来てくれていたことを知りました。拙作「ヘヴンリィ〜」をきっかけにDTMを始めたことを教えてくれたり、心から嬉しいことでした。

そんな彼に、セクシャルマイノリティであること、それに伴う葛藤を打ち明けられてから、
ずっと親友のカワムラユキ(ヴィーナス)に引き合わせたいと思っていました。

2002年、ヴィーナスと出会って以来、どんな逆境さえも、持ち前のひらめきやウィットでしなやかに乗り越えていく彼女の柔軟な感性にたびたび助けられて来たし、「LGBT」という言葉を若い僕に教えてくれたのもヴィーナスだったので、この2人の友人が頭の中で自然と結びついていったのです。

自らのセクシャルアイデンティティに対する態度を決めかね、公表できないまま、そのことやまた社会的動物としての人間の生につきまとう解き明かしきれない“わからなさ”と可能性のひとつひとつに真摯に向き合い、楽曲の深層へ封じ込めていったbutaji。
そうして完成した、普遍の祈りをまとうコンセプチュアルな傑作アルバム「告白」リリース時のインタビューで初めてカミングアウトが行われましたが、それはあくまでも、収録楽曲が希求したものについて誠実な説明を試みるためであり、限定的な場におけるささやかな自己言及と呼ぶべきものでした。

そんな彼がコロナ禍のなかで、僕たち同業者と同じような「いちミュージシャンとしての困難」を抱え込みながらも、以前よりずっとフラットに活き活きとTwitterなどで自らのアイデンティティを語り始めているような気がしています。
この興味深い変化についても、伺える範囲で、伺えればと。
パンデミックがもたらしたディスタンス、物理的断絶は、彼の精神をすこし、自由にしたのでしょうか? それとも。

ヴィーナスも自身の多彩な創作活動に加えて、渋谷屈指の人気店であるミュージックバー「花魁」のプロデュースに長年携わってきたことから、コロナ対応に追われる半年間を過ごして来たのではないかと思いますが、年若き日から路上(street)の知恵とともに歩み、さまざまな運命を目の当たりにし続けてきた彼女の言葉は、今を生き抜くためのヒントで満ちているのではないかなと。

やっと3人で会えるのが嬉しいです。

Butajiくんと僕の演奏も楽しみにしていて下さい。


〈イベント概要〉
対コロナ支援・コラボ配信シリーズ『LIFE HOUSE』(ライフ・ハウス)は街角の小さなベニューをイメージした、手作りのオンラインイベントです。投げ銭ライブですが、経済的に苦しい方であっても、無料で誰でも観られます。収益は全てゲストにお渡しするか、相談の上、追い詰められた他の誰かや、お店等への支援に回します。(投げ銭については寄付、施しではなく、出演して下さるゲストさんへの対価と捉えてください。あくまでも小さなライブハウスのイメージで。映像アーカイヴも残しますので、後からでも、いつでも投げ銭可能です。)


〈アーカイブ〉



※これまでの全放送アーカイブはこちら。
https://note.com/tavito/n/n31ef10620508



〈投げ銭方法〉

◉スマホアプリ「pring(プリン)」もしくは、PayPalの投げ銭サービス「PayPal.Me」を使用します。詳しい説明は、こちら初回放送の記事の下段に。(映像も観られます)

https://note.com/tavito/n/nabe0a5713000

◉「Pring(プリン)」で投げ銭される方はこちら第14回のイベントページです。  

https://team.pring.app/teams/1630/posts/14102  

◉PayPal.Meで投げ銭される場合は(Add a note)に「第14回ゲスト、カワムラユキさん、ブタジさんへ」と必ずご記入ください。どのゲストさんへの謝礼か不明になってしまうため。こちらのURLから投げ銭をお願いいたします。↓
https://www.paypal.me/tamatamastudio

※PayPal.Meでの投げ銭は1回につき(規定の手数料+40円)が投げ銭から引かれますので、少額での投げ銭は 「pring(プリン)」がおすすめですが、PayPal.Meでちょっと上乗せして投げ銭してくださってるお客さんも居ます。感謝。ゲストさんにしっかり届けます。



〈プロフィール〉

★butaji
シンガーソングライター。幼少期からクラシック音楽に影響を受けて作曲を始める。コンセプト立てた楽曲制作が特徴で、生音を使ったフォーキーなものから、ソフトシンセによるエレクトロなトラックまで幅広い楽曲制作を得意とする。2013年に自主制作したep「四季」が話題を呼び、1stアルバム「アウトサイド」、2ndアルバム「告白」を発売。ライブでは弾き語りを始めバンド、デュオなどさまざまな形態で活動中。最新のリリースは「中央線」。


★カワムラユキ
a.k.a Venus, OIRAN MUSIC主宰。 渋谷を拠点に活動中の選曲家、プロデューサー、作家。

バレアリックやチルアウトを軸に、毎週金曜20時〜21時、ダンスミュージック専門インターネットラジオ block.fm「shibuya OIRAN warm up radio」ナビゲーター、毎週日曜26時〜27時、bayfm 78.0MHz「THE SELEC-TONE」にてレギュラーセレクターを担当中。

また作家として、著書に「アスファルトの帰り道」(ソニー・マガジンズ)写真詩集「あなたの水になりたい」(山代温泉・瑠璃光)など。現在は、幻冬舎Plusにて「渋谷で君を待つ間に」という音楽エッセイを隔週更新で連載。

プロデューサーとしては、渋谷道玄坂にウォームアップ・バー「渋谷花魁 shibuya OIRAN」を2010年にオープン。空間と連動して、主に女性アーティストの作品を中心にコンパイルした配信リリースなども行っている。

昨年から、渋谷区役所の館内BGMの選曲を担当。タイミングと勘と縁に従うまま「ことば」「音楽」「景色」を日々繋ぎつづけている。

twitter&instagram:@yukikawamura821
web:https://fkg.amebaownd.com

noteでの記事は、単なる仕事の範疇を超えた出来事について、非力なりに精一杯書いています。サポートは、問題を深め、新たな創作につなげるため使用させて頂きます。深謝。