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フォトグラファーが使うカラーマネジメントモニター「BENQ SW321C」

商品提供:ベンキュージャパン株式会社


私はフォトグラファーとして写真を扱うことが多いのですが、細部までこだわりたいタイプです。

特に最近は企業さんへ写真を納品したり、展示会やイベントで特大サイズにプリントすることも多いので最新の注意を払っています。

また、国際フォトコンテストの審査も行ったりするので、なるべく大きいサイズで確認したいのです。

そのため、モニターは4K 32インチを基準としています。さらに普段から正確な色に慣れておきたいので、ハードウェアキャリブレーションできることを条件にしています。

そういう条件をクリアできるモニターは意外と少なく、かつ値段も高額なのでなかなか手を出しにくい人も多いのではないでしょうか。

そんなわけで、興味はあるけど正直そこまで高価なモニターは必要?と思っておる方のために、カラーマネジメントモニター「BENQ SW321C」をしばらく使ってみた感想を紹介します。

今回紹介する商品はこちらです。

設置するとこんな感じ

左:BENQ SW321C 右:MacBook Air 13

▪️BENQ SW321Cの特徴

SW321Cはプロフェッショナル向けの液晶モニターAQCOLORシリーズの商品で、32インチ(31.5インチ)の4K 解像度の高性能なモニターです。写真や映像の編集に特化して設計されており、カラーマネジメントに対応しているため、色の正確さが求められるプロの現場でも安心して使用できる製品となっています。

【主な特徴】
1. 正確な色再現を可能にする AQCOLOR 技術
2. 60W 充電可能 USB Type-C 端子
3. Adobe RGB 99%
4. ハードウェアキャリブレーション対応
5. ホットキーパック(OSD コントローラー)付属
6. Pantone/CALMAN 認証取得

詳細な仕様はBENQのサイトで確認ください。

最大の魅力はハードウェアキャリブレーション機能が搭載されている点です。工場出荷時にカラー調整されているモニターは数多くありますが、長く使っていると徐々にズレてくるんですよね。

定期的にハードウェアキャリブレーションを行うことで、時間が経っても色が変わらず安定した表示ができるのです。

普段から正確な色を見ていないと、感覚もズレていくんですよね。スマホとか機種によって色が違うし、もう本当の色って何なの?って感じになってきます。

その点、きっちりキャリブレーションされたモニターがあれば、そこを基準にできるので安心して作業できる。そこがいちばんのメリットだと思っています。

また、フォトコンテストの審査をする時も、正確にキャリブレーションしたモニターで写真を見ないと応募してくれた方に失礼なので、見逃せない機能です。

▪️これはいいぞ!って思った点


・なんか立体感を感じる

この写真を見て欲しいんですが、やけに立体感を感じたんです。(写真経由で伝わるものなのか・・・)

立体感すげぇ

これまでのモニターと明らかに違う感覚。

すごく鮮明にみえるから、リアルに感じるのかな。
なんかすげぇ!って思っちゃいました。 ←語彙力

あと、写真の粗がめっちゃわかります(笑)
となりにあるMacBook 13インチで見ると「めっちゃいい感じ!」なのに、SW321Cで見ると「ここ粗い・・・」とすぐ分かっちゃう。

プリントした後とか納品後に気付くより、すぐにモニター上で分かると手戻りがないので大きなメリットだと感じます。

・ムラ補正技術
画面の隅々まで均一な明るさなので、画面中央と周辺で差がないのが良いです。特にフォトコンテストの審査をする場合は、フルスクリーンで写真を表示して、じっくり確認するときに便利なんですよ。

・USB-C接続
私はMacBookユーザーなんですが、モニターとUSB-Typr Cケーブルで接続するだけでモニター表示も充電もできちゃうのが嬉しいです。とにかく配線がごちゃごちゃしないのは大きい。出かける時も、ケーブル1本の抜き差しだけ。ほんと楽です。

ただ、モニター側の拡張USB端子がCが1つ、Aが2つだけなのでもうちょっと欲しいかな。あと、SDカードリーダーもモニターに付いているんですが、使ってるカメラのメディアがCFexpressなので出番がないのが悲しいところ。この辺は次回刷新して欲しいですね。

・遮光フード
設置場所によっては蛍光灯の光がモニターに映り込んだりして、見にくいことがあります。遮光フードは別売なことが多いですが、SW321Cには標準で付属しています。買うと結構高いんですよね。あと、見た目的にプロっぽい感じがするので、ちょっといい気分になれるかも?

ただし悩ましい点もあって、モニターライトと併用できないんです。モニターライトが無いとダメな体になっちゃたので、遮光フードをつけれない。両方つけれるようにならないかなぁ

・M-Bookモード
「M-Book」というMacBook Proの色味を再現してくれるモードがあります。これ便利です。

メニューから選ぶだけ

最近はSNSに写真を公開することが多いですし、見る人もiPhoneが多いんですよね。となると、Apple製品の色味に合わせておいた方が、見る人の環境に近いといえます。M-Bookモードに切り替えて、違和感なければOKという感じで確認に使えます。

▪️もうちょっとな点

・デザイン
 ベゼルが太いんです・・・

ロゴはあっさり

 一昔前のオフィスにあるようなそんなイメージ。ロゴとかは主張少なめで良いんですが、ベゼルは細くして欲しい!

・コントローラーがUSB接続
とことんケーブルレスにしたい人なので、コントローラーも無線にして欲しかった。

使い勝手は良い

BENQ ScreenBar Haloはワイヤレスでコントロールできるので、同じようになって欲しいな。

・拡張性
特徴のところにもちょっと書いたんですが、モニター側のUSB端子が少ないので拡張性に乏しい感じ。あとTunderbolt対応とか、通信速度にもこだわって欲しいです。

▪️その他

・モニタのサイズ
Adobe Lightroomでの見え方はこんな感じです。

Adobe Lightroom Classic

以前、27インチモニタを使ってたことがあるんですが、メニューの文字が小さすぎて作業しにくかったんです。でも、32インチあると文字もしっかり見えるし、ほんと作業しやすい。

・モニターアーム
デスク上をスッキリさせたかったので、モニターアームを使いました。BENQ SW321Cは結構重量があるので、耐荷重に余裕があるアームを使いたいところ。

私は快適ワークのLS112を別途購入しました。

~49型 20kgまで対応しているので、かなり余裕があります。

モニターの下がスッキリ!

安定性抜群でしっかり固定できていますよ。
Amazonのセールでかなり安くなります(半額)。

▪️まとめ

仕事として使うならあると安心!という結論です。

写真をやっていく上で色はほんと重要です。
定期的にキャリブレーションすることで常に正確な色を見続けられるってのは、写真を続けていく上で大きなメリットになると思います。

そして、4K 32インチ という大きさは、写真におけるミスや粗を視認しやすくなります。つまり納品物の写真のクオリティをあげることになります。なので、お金をもらって写真をやってる人にはおすすめできる商品だと思いました。

それでは、また。

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