ニンジャスレイヤーTRPGムテキ・アティチュード拡張案『イージス・ニンジャクラン』

始めに

　この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」第２版に「イージス・ニンジャクラン」を追加する非公式のルールセットである。ＮＭ（ニンジャマスター）はこのルールセットに含まれるルールを自由にセッションへ導入することが出来る。イージス・ニンジャクランのＰＣをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいかＮMに確認を取ること。

『イージス・ニンジャクラン』

概説：オリンポス聖域の盾持ちを務めたニンジャでヤマト・ニンジャとのライバルでもあった、イージス・ニンジャのクラン。盾を使い、ムテキの使い手と言われている。

追加のスキルやジツ

イージス・ニンジャクランのジツ／スキルリスト
『☆◉イージスの系譜』
『☆◉ビッグシールド』
『☆◉ファランクスの構え』
『★グレーター・イージス・ムテキ』
『★イージス・ボール』
『★★ムテキバリア』
『★★★リフレクティブ・ムテキ』

☆◉イージスの系譜

このニンジャは、全身ではなく武器や防具を用いてムテキを使用できる。触媒がないと発動できなくなるが、動ける。

このスキルはソウルの性質を強く決定づけるため、★以上のジツを取得する前に取得しなければならない。また記憶スロットに送ることも削除もできない。

前提：ムテキ系の【ジツ】値1以上
種別：ジツ強化、エンハンス

このスキルを持つニンジャは、『☆ムテキ・アティチュード』の効果を以下のように変更する。

使用タイミング：手番『開始』フェイズ
コスト：精神力1
ターゲット：自分自身
発動難易度：ニューロン＋ジツ：NORMAL
効果種別：効果継続(戦闘中)

効果が継続している間、『ダメージ軽減』に変わる『耐久度』を得る。この『耐久度』はアイテムに『体力』を付与するものである。本来受けるダメージをアイテムに受けさせる。『耐久度』は『体力』と同じようにダメージを受けると減り、【0】になるとアイテム破壊とみなし、そのシナリオ中使用不能になる。『サツバツ！』、『ナムアミダブツ！』、『ワザ』、『ヒサツ・ワザ』の追加効果は無効化するが痛打は受ける。『心臓破壊』の場合、痛打+2d6で換算する。『耐久度』が【0】となり、さらにダメージが超過した場合、そのダメージは受ける。『サツバツ！』、『ナムアミダブツ！』、『ワザ』、『ヒサツ・ワザ』の追加効果をうける。

【ジツ】値1の場合、近接攻撃武器全部、腕部防具、テッコに『耐久度』を付与する。武器の『耐久度』は【3】、腕部防具の『耐久度』は【4】、テッコの『耐久度』は【6】である。テッコの『耐久度』が【0】となり破壊された場合、そのシナリオ中●部位損傷とそれに付随する効果を全て受ける。【ジツ】値2の場合、『耐久度』を+2、【ジツ】値3でさらに『耐久度』+2

『耐久度』は『★★エネルギー・スリケン』において『ダメージ軽減』と同等に扱い、『装甲貫通』の影響を受けない。二刀流の場合も、『耐久度』は変わらないが、『耐久度』が【0】になった場合、二刀流からカタナに変わる。戦闘中、ジツを使用する場合、アイテムの種別を変えることはできない。

【ジツ】値に関わらず、このジツの効果が持続している間、術者は通常の回避判定を行うこともできる。

例：ボブはテッコと二刀流とアサシンダガーを装備したニンジャである。
ボブは5ダメージの3連続攻撃を避けるため、二刀流を触媒として『☆ムテキ・アティチュード』を使用した。
ボブはカタナの耐久度を0にして二刀流を破壊したが、ダメージを0にできた。
この時ボブは、テッコとアサシンダガーとカタナを装備した状態であるが、再び『☆ムテキ・アティチュード』を使う際、ボブは同じ近接攻撃武器であるカタナからしか『☆ムテキ・アティチュード』を発動できない。

☆◉ビッグシールド

扱う武器か、カラテの賜物か、ともかく大楯めいた防御を実現する。

種別と前提：ジツ強化、ムテキ系の【ジツ】値1以上+☆◉イージスの系譜習得

このスキルを持つニンジャは近接攻撃武器を触媒とする際【耐久度】+2。ただし、脚力-1。

☆◉ファランクスの構え

ファランクスめいて防御の中に攻撃を隠す。ムテキで受け流し攻撃に転じる攻防一体の構えだ。

種別と前提：ジツ強化、ムテキ系の【ジツ】値1以上+☆◉イージスの系譜習得

このスキルを持つニンジャは以下のワザが使用可能になる

回避『●ワザ：ファランクスの構え』：『☆ムテキ・アティチュード』発動中に使用可能。カウンターカラテのダメージ+1。

★グレーター・イージス・ムテキ

触媒の耐久度をさらに高め、攻撃を受け切る。

使用タイミング：手番「開始フェイズ」
前提：☆◉イージスの系譜
コスト：精神力1、1行動
ターゲット：術者本人
発動難易度：ニューロン＋ジツ：NORMAL 
効果種別：効果継続、ジツ強化

術者は戦闘中、触媒の『耐久度』を全て+3。1戦闘につき1度のみ。☆◉ビッグシールドと重複する。

★イージス・ボール

ムテキ・アティチュードの力を球形に変え、敵を閉じ込める。

使用タイミング：手番「戦闘フェイズ」
前提：☆◉イージスの系譜
コスト：精神力2、1行動
ターゲット：敵1人
発動難易度：ニューロン＋ジツ：NORMAL 
効果種別：状態異常付与

術者は、射線に存在する敵1人にこのジツを使用できる。発動に成功した場合、回避難易度NORMALの攻撃を行う。回避されなかった場合、敵はダメージを1以上受ける、もしくは1ターン経過するまで『不覚状態』になる。

【6,6,6,6】『不覚状態』は『麻痺状態』になる。

★★ムテキ・バリア

自分の周囲半径数メートルに味方を保護する「ムテキバリア」を張る。このバリアは敵の攻撃を吸収するとともに、その衝撃エネルギーをエネルギースリケンに変換して相手に射出する。攻防一体のこのジツの力は実際凄まじい。

使用タイミング：手番「終了フェイズ」
前提：☆◉イージスの系譜
コスト：精神力5、瞬時
ターゲット：術者本人とそれを中心とした3x3マスの敵味方全員
発動難易度：ニューロン＋ジツ：U-HARD
効果種別：効果継続（戦闘中）

術者本人、および術者を中心とした3x3マス内にいる敵味方全員は、この範囲内にいる限り「射撃」「範囲攻撃」「爆発」のいずれかの種別を持つ各種ダメージに対してのみ有効な『ダメージ軽減2』を得る。これは空爆など特殊なマップ全体攻撃も対象にできる。術者が移動した場合、この効果範囲も当然ながら移動する。このジツによって軽減されたダメージは、エネルギー・スリケンなどの燃料としてカウントされる。『★ムテキ・フィールド』を持つ場合、ジツ発動ダイス+3。

★★★リフレクティブ・ムテキ

イージス・ニンジャはただ一度の使用を許された"憤怒の護り"で盾を祝福した。敵に攻撃を返す祝福だ。ただの一度。ここに欺瞞がある。イージス・ニンジャは祝福が解ければすぐさま”ただ一度”を繰り返した。

使用タイミング：回避判定の代わり
前提：☆◉イージスの系譜
コスト：精神力2、瞬時
ターゲット：術者本人
発動難易度：ニューロン＋ジツ：NORMAL
効果種別：防御

術者は発動に成功した場合、本来受けるダメージと効果を完全に無効化して、回避難易度EASYに変更してダメージと効果をそのまま敵に帰す。時間差攻撃に対してまとめて使用できない。(連続攻撃3を全て反射したいのなら3度このジツを使用する必要がある)。
1ターンに3回まで使用可能。

サツバツ、ジツの場合コスト+2、発動難易度＋1、ナムアミダブツの場合、コスト+3、発動難易度+2、ヒサツ・ワザの場合、コスト+4、発動難易度+3

当記事のデータを利用したＮＰＣ

ガーディアン

「三匹」ダークドメインは面白くもなさそうに呟いた。ギュン！空気を切り裂く音、そしてダークドメインの傍に一瞬で立ちはだかったニンジャ存在！体をまるごと覆い隠すほどの大型の盾を両腕にそれぞれ装備したザイバツ・ニンジャ、ガーディアンだ！主を狙ったスナイパースリケンを盾で防御！
-ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクションより

◆ガーディアン（種別：ニンジャ）
カラテ　　　　8    体力　　　8
ニューロン　　9    精神力　　16
ワザマエ　　　10    脚力　　　4/N
ジツ　　　　　5    万札　　　20

攻撃/射撃/機先/電脳　　8/11/9/9
回避/精密/側転/発動　　11/11/11/14

◇装備や特記事項
　大楯2枚(二刀流とみなす)

　『●連続攻撃2』、『●連射2』、『●時間差』、『●マルチターゲット』、
　『◉忠誠心：ザイバツ』、『☆◉イージスの系譜』、『☆◉ビッグシールド』、
　『☆◉バリケード化』、『◉◉グレーター級ソウルの力』、『◉◉タツジン：二刀流』、
　『☆ムテキ・アティチュード』、『★グレーター・イージス・ムテキ』、
　『★★デッドリー・ムテキ・ウェポン』

備考：イージス・ニンジャクランと明言されている中で唯一盾を使うニンジャ。確かなワザマエは持っていたと考えられるが相手が悪かった。

ルールセットの改訂について

　このルールセットは試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。変更、追加が行われた箇所は表記ゆれの統一などルールに影響を及ぼさない些細なものでない限り基本的に明記される。ＮＭは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。

利用規約

　このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。

参考資料：「ソウルワイヤード」ダイハードテイルズ