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こんにちは、理学療法士・アスレティックトレーナーのタツ(@tatsu_bridgeです。

今回は「足関節モーメント」について、書いていきたいと思います。

それでは、

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足底が床に接している場合、下肢には足底から床反力が生じます。

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※ 床反力についてはこちらの記事をご覧下さい。


足関節軸よりも前を床反力「F1」が通過するとき、足部は背屈方向(つま先が持ち上げられる方向)に力のモーメントを受けます。


※ モーメントについてはこちらの記事をご覧下さい。


このときの床反力「F1」によるモーメント「M1」は床反力「F1」と足関節から床反力「F1」までの垂線の距離「L1」の積によって求めることが出来ます。

このときに足関節周りで「M1」のみが生じているとすると、足部は背屈方向に回転してしまいます。

そのため、足関節を背屈させないようにするためには、足関節の底屈方向(つま先が下がる方向)のモーメントが必要になります。

このときの足関節の底屈筋力「F2」と足関節から「F2」までの垂線の距離「L2」の積により、足関節の底屈筋によるモーメント「M2」を求めることが出来ます。

これを足関節モーメントと言います。

足関節モーメントは、床反力のモーメントと等しく反対の極性で生じていると考えることができるため、床反力のモーメントがわかれば足関節の底屈筋によって生じる関節モーメントを理解することが出来ます。


※ 関節モーメントについては、こちらの記事をご覧に下さい。


また、床反力ベクトルが関節の前後どちらかを通過するかによって関節モーメントの極性が決まってきます。

例)足関節モーメントでは、足関節の前を床反力ベクトルが通過すれば底屈筋によるモーメントが働きますが、足関節よりも後ろを床反力ベクトルが通過すると背屈筋によるモーメントが働きます。

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今回は以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました!


医療従事者向けオンラインコミュニティ「KIUZKI」共同代表 『将来、「自分事」として働いていけるようにするために、現状の課題を知り、学び、互いに高め合っていく仲間を募集中』 https://xpert.link/community/1412