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2022.06.02〜夢をかなえるゾウ0〜

なんだか元気がないなあと思ったときについ手にとってしまうのが「夢ゾウ」シリーズ。ゆる〜いギャグと、無茶苦茶だけどどうも憎めない神様「ガネーシャ」そして心を後押しする言葉の数々。
その最新刊が5月に発売されました。わーい!


本作の主人公は「夢を持たない人」。周りの評価や「〜〜ねばならない」にがんじがらめになって苦しんでいる姿は、自分と重なってしまい、職場でのリアルなエピソードもちょっと胸がチクチクとしてしまう。(あと主人公の上司のペラペラさには笑っちゃう)。

彼がガネーシャから与えられた課題を通じて気づかされる、「夢を持つ」ために必要なことは、「自分の意志や感情を大切にすること」、「同じように他者を尊重すること」だと、段々、段々と紐解かれいく。
それと並行して主人公とガネーシャ、それから「夢を食べるバク」とが「ありのままのお互いを受け入れる友情」がすくすく育まれていく姿は、とっても微笑ましい。
また、今回はガネーシャ自身が抱える課題にも焦点が当たっていくのが、とっても新鮮だった!どんな課題だったのか?ガネーシャは乗り越えられたのか?は、ぜひ作品の中で。

特に今回好きだったガネーシャの言葉は「なんでも『伏線』だと思おう」というもの。人生の中で、なんでこんなことが??と思うトラブルや災難も、これから起きる何かの伏線だと思えば乗り越えられる。
高らかに「伏線ありがとうございやしたあああ!」と大きな声で叫べば、たしかにまあ、なんとかなりそうだなという気持ちになれた


夢ゾウは「自己啓発」のカテゴリで謳われているけれど、いい感じに世の中の風潮も混ざりつつ、愛すべきキャラクター達がいっぱい出てくるので、小説としてもとても好き。もう5作目だからガネーシャのどうしようもなさがただただ愛おしいです。今回も心がポカポカになっちゃったな〜。


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