がんばれ、釧路の大人たち
最近、なにかと目にするようになった「SDGs」という言葉。
釧路地域においても釧路新聞の年間キャンペーンとして、各企業の取り組みの紹介がはじまったりもしていますが、「実際、なんなの?」という人たちも、まだまだ多い印象を受けます。
「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年に国連に加盟する193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
世界中にある、未だに解決できない貧困や気候変動、戦争などといった数多くの課題。
こうした課題を解決せずに、このまま地球上で人間が暮らし続けていくことは難しい。
そうした危機感から世界中の人たちが解決方法を考え、具体的なアクションをしていく。そのための目標だと認識しています。下記のサイトなど参考に取り組みをみてもらえたらと思います。
豊かな未来のきっかけを届ける Yahoo!JAPAN SDGs
道東の未来を灯すSDGsマガジン tomosu
SDGsについては、小4の息子も学校で習いはじめていたり、総合の学習などで各中学校や高校へ行っても具体的な取り組みをはじめていたりすることで、ここ釧路地域でも1~2年で急に加速したようにも感じられます。
そんなのわかっているという人も多いかも知れませんが、ここで何を言いたいかというと、「なにをするにしても、遅い印象を受けてしまう釧路」ということです。
もっと具体的に言うと、釧路の大人たち。
日本製紙の撤退も、もう過去のことのようになっていますが地域経済に対する影響は400億とも言われており、人口減少や地域の課題は増すばかり。
ここ6年、仕事をとおして企業やお店の人たち、学校や教育関係者に行政の人たち。
または、年々増加している長期滞在者やワーケーションやテレワーク(こちらの取り組みも遅い)で釧路に来ている人たち。
さまざまな人たちと出会い、取材させていただき、現状の課題とこれからの釧路にとって必要なことなど、自分なりに見ている景色も変化してきました。
釧路駅の高架を含めた「都心部まちづくり構想」も30年前から話されていることなのに決め手に欠けている印象。
そもそも、市民の関心を深める取り組みが、ほとんどないですよね。まったく無い訳ではないので、知らない人はこちらをどうぞ。
また、釧路湿原国立公園付近に広がる、景観を無視したメガソーラーによる開発など、SDGsの基本の考えかたでもある、「環境」と「社会」と「経済」三方よしの取り組みになっているのかどうか、などなど例を挙げればキリがないです。
自分の暮らしの充実は、安心して暮らせる地域あってこそ。その地域の暮らしが今、地球規模で考え直そう、見直そうとなっている事実を釧路の大人たちこそ、もっと知るべきかなと。
そして、リーダーシップのある自治体や企業がもっと具体的なアクションをとっていくべきだと思っています。とにかく遅いです。
ちなみに、ニセコでは「SDGs街区」といった取り組みが実際にはじまっています。
「無印の家」などで知られる土谷貞雄さんを中心に各専門家が集まり、具体的に課題を解決する機能を実装させたまちづくりです。
こうしたこれから先のワクワクするような議論や取り組みが、今の釧路に何より必要だと思うし、自分自身もより具体的に関わっていきたいし、自分なりに仕掛けていきたいと思っています。
若者たちは、すでにやっている。がんばれ、釧路の大人たち。
関連する記事