見出し画像

日常に心を向けること

昨年から引き合いが増えてきた「本質的価値を見出す」ワークショップ。昨日は、関西にあるとある伝統工芸をされている企業さんへ。初めての土地はワクワクしますね。

この会社は、1000年以上続く伝統工芸を今も続け、新しい商品を開発しています。若い世代の子はなかなか目にすることはないでしょうが、ある一定層の顧客には非常に有名。

今回は、この企業さんが持っているブランドのブラッシュアップが目的。ブラッシュアップといっても新たに何かを生み出すのではなく、本質的な価値を会社、ブランドのベクトルから再度見直し、定義すること。

社長は60を超える方ですが、とても勉強熱心でいろんなセミナーや勉強会に参加されていることもあり、知識も豊富。これまで比較的若い方が対象のワークショップばかりだったので少し心配でしたが、それも杞憂に終わりました。

午前中に社員全員に今回のワークショップの全貌を話し、社長が残したいメンバーには午後からワークショップに参加してもらいました。これまでアイデア出しやデザインの勉強をしていない方にとっては、???ばかりの時間になりますが、そこは如何に楽しく取り組んでもらうかが大事。

顧客がどのようにして商品やサービスを認知するのか、認知プロセスをさらっと話したあと、自分のことを紹介してもらったり、会社やブランド、住んでいる場所をキーワードにしてキーワードを書き出してもらう練習。

始めるとみんなパタッと手が止まる。見ていてわかる思考停止状態。当たり前であろう、自分・会社を俯瞰的に見る機会がないから、手が止まってしまう。

普段目にする当たり前のことってみんな見つめ直す機会がないから、気づかない。住んでいる土地に起きている変化、人の流れの変化、風や川や山などの変化にちょっとでも気づけるようになることが、まず大事なんだと思う。

本質的価値を見出す最初のステップは、こういう思考から始まる。これから半年でどこまで行けるか楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?