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スモールホテルのコロナ不況対策

大阪は年明け前から供給過剰で価格は既にゴリゴリに打ち降ろされており、THE BOLY OSAKAは負のスパイラルに巻き込まれないよう、サービスや設備を高めて、むしろ値上げを目指す方針を立てていた。

で、この....名前も言いたくないアレである。

ご存知の通り、様々なホテルがやばい。BOLYもこれまで順調に延びて来ていたが、この不況は完全な想定外だ。突貫でも対策を打たざるを得ない。

様々なホテルが知恵を絞ってプランやサービスを開発しているので調べていたらお客さん側も手を差し伸べて下さっていることを知った。

佐藤ねじさんは発想力で。
塩谷舞さんは自身のインフルエンス力を活かして。
これを見つけた時「ホテルって愛されてるコンテンツなんだな」って感激した。(これを実感できたので、まぁコロナも名前くらいは呼んでやろう。)

塩谷さんの活動は即効性があるので今すぐ飛びつきたいと思ったが、ここで色々飛びつくと違う問題が起きるかもしれない。
冷静になって、自分達がやりたいことを、今のお客さんのことも考えた施策を打とうと決めました。

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>都市部のホテルのセオリー
課題:予約数が伸びない
対策案:値下げ
ターゲット:近隣客

狙い:「普段近すぎて行かないけど、丁度ええから大人の休日を楽しもう」
※遠方からの集客が難しい。「旅行に行こう!」と言えないジレンマ。
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そう、ホテルにとって「値下げ」は十八番中の十八番。
ボタン一つで出来るため、暖房を入れるみたいに簡単だ。
だけどそれは切り替え不可能な冷房モードの罠が顔を覗かせる畦道上にある(比喩が過ぎて分かりづらいね)

一例を示すならば、「最安値で泊まれた人は勿論嬉しいだろうけど、その価格以外で泊まって頂くお客様はどんな思いをするのだろう?」という問題。
trivagoのCMの、あの悔しがっているリーマンをどうしても無視できない。どれだけいいホテルであっても「損した」という気持ちになってしまう。

ハッピーダンスの裏で生まれた握り拳は、そのままホテルに振り下ろされるのだ。

無論、こんな状況だから言ってる場合じゃない。
ガンガン下げて少しでも搔き集めなきゃいけない。

でも、それでも、此の期に及んでも、「ホテルの滞在を高める施策」にしようと考えました。

それが下記プラン。

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要は、「一泊予約したら翌日無料で付いてくるで」というもの。



「...めっちゃ値下げやないか!!!」


そう思われましたか?
だったら嬉しいです。
でも、ホテル側からしたら「半額で2組」「正規金額で1組」は売上金額が同じでも作用は全く異なります。

フロント・清掃スタッフの労力からアメニティコスト、そして提供出来るサービスの質まで大きく変わる。

BOLYは宿泊者さんの希望や困りごとをスタッフ間で細かーく共有し、滞在中の要望を少しでも解決できるように整えており、単泊よりも連泊の方が圧倒的に力になることができる。

小さいホテルだからスタッフの人数は限られている。毎日・全室・全員お客さんが変わるよりも、連泊の方が多いほど1組ゴトへの対応可能幅が物理的に大きくなります。

だからBOLYは「安くして多く」ではなく「高くても来てくれる少数にガッツリと。」を目指しており、普段から「レイトチェックアウト」は限りなくギリギリまで無料で受け付けている。それは、稼働率を追い求めていないからこそ出来ることです。

このプランを活用すれば2泊丸々ホテルで過ごすことができるが、ちょっと長めのレイトチェックアウト的な使い方もできる。

実はBOLYは大阪のお客さんも多い。遠くの旅行ではなく、中之島でのんびり過ごす為に利用して下さっている。
そんな方々が2泊目が無料なおかげで昼過ぎまで寝ることも可能になる。

BOLYのリバーサイドはとても気持ちいい。
このプランで満喫してもらって、BOLYを、大阪を、中之島を、北浜を、好きになって欲しいという思いを、この.........コロナのお陰で........伝えられればいいな。

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ということです。一旦は4/24迄の限定プランですが、好評ならばちょくちょくやろうかなと。


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2020.0505追記:こちらもどうぞ。


---補足---
下記動画はBOLYのガイドムービー (主演:私)です!
よろしくお願いします。


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