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いや、やりたいことがないから困ってんねんって話

この1ヶ月で、『メモの魔力』『ビジョナリーカンパニー2』『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』を読んだ。どれもおもしろかったし、私にも理解できるくらいわかりやすい言い回しで咀嚼がしやすかった。

こういった書籍に共通するのは強い「熱意」だ。『メモの魔力』ではメモに情熱を燃やす著者の前田さんが、メモによって蓄積した知識を、熱意を持って新たな価値を創造しようという内容。

『ビジョナリーカンパニー2』は偉大になった企業を統計学的にまとめた本で、各企業の経営者は異常ともいえる熱意を注いで自社をその分野でトップクラスに成長させている。

『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』は“好きなこと”に熱中して生きる人がこれからの時代で活躍していく、と書いてある。

どれもこれも“好きなこと”が明確な人ばかりじゃないか!

結局は、モチベーション・やる気・熱意といった私から最も遠い場所にあるこの言葉たちが重要で。私のような無気力・無関心な人間は心を殺して労働していくしかないのか?好きなことを突き詰めていけば成功できるってことはわかったから、好きなことの見つけ方を教えてくれよ!

というか、そもそも熱意とは誰もが持つものなんだろうか?いろんなことに挑戦し続ければ熱中できることが1つくらい見つかるのだろうか?

いろいろ考える中で、私はちょっと、いやかなり絶望的な仮説を立ててしまった。もしかしたら、私は何事にも夢中になれない人間なのかもしれない、という仮説を。

『ビジョナリーカンパニー2』の経営者たちのように、偉大になりたいと強く思えるようなものがあるわけではないし、メモ魔の前田さんのように「〇〇魔」と誰かに言われるほど熱中しているものはない。

確かに、普通の会社員ではなく好きなことをやってそれで生活できるようになりたいなー、と漠然とした憧れはある。けれどその“好きなこと”はどうしたら見つかるんですか?  みんな、どうやって見つけてるんですか?  探し出そうと努力している時点でダメなんじゃないですか???

この1ヶ月間で読んだ書籍は大変おもしろかったし、学びにはなったのだけれど、私がその本を活かすずっと前の段階に立っていて絶望した話でした。

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