パノラマ

そのままの
地平から

いろいろな景色が
模様入りで
見える

何を取るか
何を取らないか

正しいか
間違ってるか

どの視点に立つか
立たないか

グルグル回る
目が回る

中心軸が
定まれば
天秤も正常に
働くだろう

風に吹かれるだけの
言葉に飽きたんだ

未来が見えてきた
ただそれだけ

すべてに
言葉を被せたがりな
虚ろな中心が

天を目掛けて
月の光を
帯びながら
一直線に伸びていく

気が付けば
万華鏡な
パノラマを

この世界に
降らすかのような夜に

僕は立っていた──