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SCANNERと呼ばれる人々の話
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記事一覧

地下室の記憶

SCANNERとしての仕事を終えた真宵野雫は丁寧に手を洗い、持参したタオルで念入りに水を拭き取…

たつきち
1か月前
14

呉羽稀明はSCANNER の中でも少し特殊な立場だった。 SCANNERとはコールドケース専門の捜査を行…

たつきち
3か月前
18

ある日の磐永(Scan番外編)

今日の磐永白藤は朝からずっと職場の考古学館の執務室に籠りっきりだった。 執務室に籠ること…

たつきち
1年前
3

かぐや姫の忘却

かぐや姫の羽衣が欲しい。そう思った。 今までここで経験したことを全て忘れ去り、ここに来る…

たつきち
1年前
6

記憶の在処

警視庁刑事部捜査一課特命捜査対策室はコールドケース専門の捜査を行なっている。外部協力者と…

たつきち
1年前
7

魂魄

たましいの話なんだけ。特に難しくはないと思うよ。 たましいは「魂魄」といってふたつに分か…

たつきち
1年前
5

Bone Scan (Scan4)

真宵野雫がSCANNERSに籍を置くようになったのは大学2年、20歳のときだった。高校の頃からスカウトは受けていて、SCANNER登録者の最年少だった。 やはり陰惨な事件に関係するものである。未成年にそういうものに触れさせるのは問題だという意見もあり、登録・活動は20歳以上と決められていた。 当時、SCANNERとして、警察の捜査の外部協力者は全国で10数名ほどだった。SCANNERSは公安預かりの組織として15年ほど前に組織された。 メンバーのほとんどには本業があり、依頼を

嘘をついた日(Scan 3)

不思議な人に会った。 この僕がスキャンできない。そういう人がいるんだ。はじめてのことだっ…

たつきち
2年前
6

残像の風景(Scan2)

あれは何処なんだ? 絵なのかもしれない。 少しぼやけた風景は誰の記憶だったのだろう? 他人…

たつきち
3年前
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Scan

「彼がSCANNERと呼ばれる外部協力者だ」 警視庁刑事部捜査一課特命捜査対策室の面々は好奇の目…

たつきち
3年前
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