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「仲間・チーム」って何なんだ?We=I+Youの輪を広げる

こんにちは、マーケロボCFOの市原達大(TAPPY)です。
今回のテーマはズバリ、「マーケロボに入って成長したこと・学んだこと」。…とはいえ、自分で成長とか学びを語るのはあまり好きではないので、「仲間・チーム」の捉え方の変遷について、お話ししてみようと思います。
前回記事とすごくリンクする話なので、差し支えなければ先にご一読いただけると、とても嬉しいです!

1.学生時代の価値観「自己成長が全て」

▼ジーニーにならなきゃ!
 昔から、ディズニー映画の「アラジン」がとても好きです。みなさまも、きっとご存知かと思います、素行が悪いところもあるけれど本当は真っ直ぐな青年アラジンが陽気なランプの魔人ジーニーと出会って友情を育み成長していく話です。
 昔っから、ジーニーに憧れてたんですよね。自分で何でも出来ちゃうのに、それでいてすごく陽気で優しくて。アラジンを助けてもあげられるし、最終的にはそのアラジンと素晴らしい友情を築き、一緒に楽しんじゃう。
 前回長男長女の家系の長男…という話を書きましたが、父方の祖父が4人兄弟の長男、父は2人兄妹の長男、母は3人姉妹の長女、私は3人兄妹の長男…とものの見事にそんな感じです。…てな訳で父からは、市原家なりの帝王学というと大げさですが、とにかく責任・リーダーシップというものを幼少期から叩き込まれてきました。「何かあったら2人の妹を守れるように、強くて大きな男になりなさい」…直接そう言われた事は数少ないですが、そうあるべきという価値観は父と僕の間での共通認識でした。

▼チームに貢献するためには「僕」が強くなきゃいけない。
 ちょっとだけ言い訳すると、自分が強くなりたいからって、別に個人プレイが好きだったわけではありません。何のための自己成長か…というと、それは常に「チームのため、仲間のため」でした。そもそも妹を守るという潜在意識からきてますし、高校時代のハンド部のお荷物経験があった際に、チームメイトにめぐまれて何とかやり通せたという経験がそれをさらに強いものにしていました。
 高校の部活でチームに貢献するためには、どうしても自分の体力や技術が劣っていた…それは否めなかった(それでも何とか貢献したくて、一生懸命チームや試合の状況を分析して、死ぬほど声出してました)。だからこそ自分の腕を磨いて、将来所属する組織(大学や会社)では、確固たる成果で胸を張ってチームに貢献したい。そんなことを漠然と考えていました。

2.トーマツで得た金言「それは誰のベストですか?」

▼「自己成長」の限界
 そんなこんなで、「①チームへの貢献を至上命題とした自己成長」、「②そのためにやれる事は持ち前の粘り強さで絶対何とかする」みたいなキーワードを掲げ、トーマツに入所しました。でも…やっぱり所詮は新入社員、実力も信頼もないのに、偉そうな事を言っても誰も相手にしてくれません。
 非常に優秀かつ厳しい上司から浴びせられた一言がこちら、「そんな雑務もまともにこなせない君に、一体何を任せられるっていうの?笑」…これ言われたときに、ぐうの音も出なかった25歳頃の自分、今思えば公認会計士の資格取って天狗になっていたのを見透かされていたんでしょうね。
 その後、庶務雑務をとにかく量こなして、何か任せてもらえそうな担当を虎視眈々と狙って、それに手を挙げては「君にはまだ早い」と言われ、3年くらい経ってようやくその方に認めてもらえるまで、とにかくしんどかったです。

▼そして金言に出会う「それは誰のベストですか?」
 誰もが恐れるトーマツ名物幹部(アツさ故の恐さであり、畏怖尊敬を集めていた)から、昇格時にかけられた一言が、「それは誰のベストですか?」という言葉でした。
 自分で必死に考え抜いて出したベストの回答でも、実は監査チームに問いかけたら、より良い回答が出せるはず。チームのベストでも、他のチームに聞いたら、より良い回答が出せるはず。本部を巻き込めば有限責任監査法人トーマツとしての、より良い回答が出せるはず。監査を超えてコンサルや税務・法務を巻き込めば、Allトーマツとしてさらに良い回答が出せるはず。
 これを聞いたときに、目から鱗が落ちるとともに、何だかホッとする安心感に包まれました。「自分で何でもやんなくていいんだ」…強みと強みを掛け算して、より大きな仲間の枠組みで考えて良いんだ。そうする事で、方針や行動の練度が上がっていくんだ。そういう意識が少しだけ芽生えた瞬間でした。
 手前味噌ですが良い会社ですよ、デロイトトーマツ。古巣の事もちゃっかり宣伝しておきます!笑

3.マーケロボにて、より広い「We」を定義する。

▼でもやっぱり、「三つ子の魂百まで」
 より大きなチームで、より良い答えを探す意識が芽生えた半面、なかなか過去の意識から離れる事は難しかったです。父が昔から僕によく読み聞かせていた本が…「ないたあかおに」。
 こちらはみなさま、ご存知でしょうか。人間と仲良くしたい「あかおに」さんが元々仲良しの「あおおに」さんとの友情を犠牲に人間との友情を手に入れるのですが、「あおおに」さんと疎遠になって改めて「あおおに」さんとの友情という失ったものの大きさに気づき、咽び泣く…そんな話です。
 改めて、えげつない本を読み聞かせられたもんだと。二者択一の「Or」を痛烈に突きつけられる童話です。父もまた長男から生まれた長男としての重責を担い、そして真っ当に果たしてきた人物です。僕は父の事を尊敬してますし(面と向かっては言えませんが)、どうみても大成功を収めた人物だと確信しています。
 そういう責任の強さから、きっとまた父も、色んな事を我慢してきたのでしょう。そうして成功してきたからこそ、僕にもそう教育したのでしょう。そんな教育について、僕はとても感謝しています。おかげで「やらなければならない」とか「やるべき」という意志をもって、このステージまで到達できました。

▼素直に仲間を頼れない「強い自分であるべき」という願望
 そんな中でやっぱり僕は、「強い自分であるべき」という思考と、「仲間を頼ってより良い成果を」という思考の間で揺れていました。どっちも大事だとは思っていましたが、どうしても二者択一の潜在意識が働いてしまって、結果的に古くからの価値観である「強い自分でチームに貢献しなきゃ」という意識が強く働いていました。

▼二律背反の融合「OrではなくAndで、二兎とも得る」
 今はマーケロボにいますが、その中で私がとても大切にしている言葉があります。それは「大切なことを大切にできる世の中にする」という経営理念の中に登場する「二律背反の融合」という言葉です。
 マーケロボはDX(デジタル・トランスフォーメーション)を伴走・支援している会社ですが、それはあくまでもデジタル化を推進する事によって、むしろアナログの大切さを再定義するという意味合いとして理解しています。
 アナログorデジタルでどちらかが良い/悪いではなく、どちらも大事なので、それを融合させる。これは今の自分に非常に大きく影響を与えている文化・価値観です。
 「強い自分であるべき」or「仲間を頼ってより良い成果を」という事ではなく、「自分もより強くなる」and「仲間の長所を頼れるだけ頼る」。そうすれば、チームとしての成果はより大きく・遠くまで到達する。
 チームへの貢献のために「まずは自分が強くなる」を徹底する。と同時に、メンバーを確り頼って「マーケロボ」の成果をより大きくする。更にマーケロボは、顧客・株主・その他色んな方々を時に頼ってより大きな「仲間(We)」の成果をより大きく発揮する。自分だけ(I)でジーニーじゃなくたって、仲間・チーム(We)の輪が広がれば、社会に提供できる価値が加速度的に飛躍して、どんどん理想のジーニーに近づける。
 そんな感じで「仲間・チーム」の輪を広げていけたら素敵だなと感じています。

 以上、『「仲間・チーム」って何なんだ?We=I+Youを広げる』という記事でした。今回も、ここまで長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました!!!


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