世界を席巻!「NO RULES」カンパニー
column vol.137
コロナ禍の巣篭もり消費の中で躍進した企業の1つが、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」でしょう。今や世界190カ国、約2億人の人々が視聴しているそうです。
当然、私も自粛期間中の4月に入会。それまで、ゆっくりと動画コンテンツを観る時間がありませんでしたが、『全裸監督』などさまざまな作品を楽しみました。
そのネットフリックスが、「世界一自由な企業」と言われているのはご存知ですか?
「NO RULES」を掲げ、昨日触れた「多様性」を重視した会社経営を行なっています。
〈VOUGE / 2020年11月28日〉
日本は比較的管理型の会社が多いと思いますが、ネットフリックスから学べることがあります。当社が目指す会社の在り方ともリンクする話なので、今日はこのことについてお話しいたします。
一人ひとりが経営者(意識)
当社のクレドカードには「起業家精神をもち、生活者の視点でビジネスモデルを創造する」という言葉が書かれています。
たった4人で志だけを持って起業したこともあり、ベンチャースピリットを重要視しています。実際、当社で経験を積んで独立した人は数多います。
「理想を掲げ、それを実現することこそ仕事の醍醐味」。一人ひとりの主体性を大事にし、裁量をなるべく与えます。
ネットフリックスの記事でも同様のケースが見られます。
Netflixの人気政治ドラマを試写するために超高解像度テレビを用意したが、当日無い!?責任者は慌てたが、若いエンジニアが代わりのテレビをすでに用意済み。聞けば、週末に用意していたテレビが無くなっていることに気づき、上司に電話したがつながらなかったので、自分の判断で代わりのテレビを購入。
その額、25万円。
この額はなかなか裁量でどうぞとは言えません。覚悟をもって自分たちの理想の会社を作り上げている。覚悟の重要性を学べる、とても参考になる話です。
ヒエラルキーをつくらない
ネットフリックスでは、上司はもちろんのこと、社長に対してもダメ出しする文化とのこと。そして、誰もが忌憚なく発言できる環境を作り上げていることは凄いと思います。
そして、フィードバックの仕方も出身国の文化で異なることも整理されており、ダイバーシティーが体質化されています。
ちなみに、率直なネガティブフィードバックを最も好むのはオランダ人で、最も苦手なのが日本のようです。もちろん、同じ国籍でも十人十色なので、あくまでも傾向ということだと思いますが。
まさに、昨日お話ししたZ世代が長く働きたくなるような企業文化だと感じます。
当社でもフィードバックに360度評価を取り入れたり、役職を最少限に留めるなど、ヒエラルキーをなるべくつくらない努力はしています。
一人ひとりの意見を尊重し、多様な価値観を内包することで企業はより磨かれていくと思っています。
ネットフリックスの目指す会社像に共感しながらも、当社との現在地は全く異なるので、今回の事例はとても刺激になりました。
ベンチャースピリットを取り戻す
志をもった4人の若者が立ち上げた当社も40年が経ちました。
当然、創業時に比べるとベンチャーマインドは薄まっています。しかし、当社社長が理想とする「自分の理想(夢)の実現にジャパンライフデザインシステムズ(当社)がある」というコンセプトは次の世代を担う我々が大事にしたい点です。
自分が主役になって、常に仕事が自分ごと化されている状態にする。その環境をつくるのが私の仕事だと思っています。
同時に、理想(夢)が見つからない社員に対しても、想いの掘り起こしを行い、会社というステージの主役になってもらう。目指すべきは全社員が主役の群像劇です。
また、創業以来続くコンセプトを体現できる人間として、自分はありたいと思っています。
ネットフリックスに感化されながら、副社長として、次の時代を歩む人間として、思い切って…自分なりの「覚悟」を書かせていただきました…(汗)。
ちなみに、独立した社員とつながりが続いている場合も多く、会社を超えた仲間として手を取り合っています。社内外問わず、同じ想いでつながった仲間との輪も大切にしていければ良いですね。
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