「ドローン起業」がアツくなる??
column vol.666
ドローンがアツいのは皆さんもご存知かと思います。
実際、国土交通省のデータによると、ドローンの飛行申請件数は2016年度は1万3535件だったのですが、年々増え、2021年度は7万5049件と急激に拡大。
最近では、専業主婦がドローンの仕事を始めて稼いでいるなんてことがニュースにもなっています。
しかし、今年はさらにアツくなりそうのです。
その理由は、12月にドローンの国家資格が生まれるからです。
〈BRAVO MOUNTAIN / 2022年5月23日〉
ドローンがますますメジャーに
現在も、民間機関で取得可能な国土交通省認定の資格がいくつかあり、それが空撮や測量などの仕事受注の目安となっています。
しかし、12月から国家資格が誕生し、近い将来、国家資格がなければ操縦できなくなる可能性もあると言われています。
つまり、今まで以上に専門性の高い仕事として見られていくでしょう。
ちなみに、資格試験は学科と実技、身体検査が予定されており、自動車免許と同じように、指定のスクールで講習を受ける場合は実技試験の一部、もしくは全てが免除される見込みのようです。
ドローンの用途は上空からの撮影、農業散布、空からのデータ採取による測量のほか、災害時の建物や被災場所の点検、物資輸送など多岐に渡ります。
さらに活用の幅を広げようとあらゆる分野で試行錯誤されているそうですよ。
例えば、自治体が企業や大学と連携し、過疎地の高齢者に向けて食料品や弁当の配達サービスなどの実証実験があるそうです。
社会の課題解決にも期待が集まるドローンの仕事に、多くの人たちが参入すること間違いないでしょう。
つまり、「ドローン起業」です。
ユニークなドローン起業家がいらっしゃるので、ご紹介したいと思います。
ドローン起業家の気になる実例
ドローンの操縦技術や知識を教えるインストラクターであり、ドローン事業の会社を経営する小池夏子さん。
前職は何とモデルさんなのです。
「ドローンアーティスト夏知」という名のもと、YouTubeやインスタグラムでドローンにまつわる発信を積極的に行っています。
〈日刊SPA! / 2022年5月23日〉
〈Instagram〉
〈YouTube〉
ちなみに、noterでもあるそうです!
〈note〉
確かに、絵になるドローン動画と、モデル時代に培ったSNSでの発信力が掛け合わさると強いですね。
昨日の経験価値を上手く活かしている好事例でもあります。
しかも、小池さんの起業の理由がカッコ良いのです。
もともとはインストラクターとして生徒さんに教えていたそうですが、生徒さんから「ライセンス取得後はどうしたらいいのか」、「卒業後の仕事はあるのか」と相談されたことをきっかけに、「じゃあ、私が受け皿になろう」と会社を設立したそうです。
自分一人でも大変なところ、生徒さんの不安にも向き合う。素晴らしい社長さんですね。
ちなみに、ドローンの仕事って、どれほど稼いでいるの?と思われる方の一例として、起業2年目で月収50万円に達したドローン操縦士・森本幸広さんの記事を共有させていただきます。
〈日刊SPA! / 2022年5月23日〉
ドラマやバラエティ番組の空撮や、畑の液体散布、調査作業、山林区域の撮影など、さまざまなお仕事をされている方なのですが、個人依頼が5万円~、企業案件は50万円~で受けているそうですよ。
ドローンビジネスを検討されている方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
「ドローン練習場」として町おこし
ドローンを操縦するだけではなく、練習の場を提供することでビジネス展開する事例もあるようです。
鳥取にある温泉旅館の対翠閣では、コロナによる宿泊客の減少を受け、小型無人機ドローンの資格取得講習に大広間を貸し出す事業を7月から開始。
ドローン事業を展開する広島のハニービーワークスと協業します。
〈山陰中央新聞 / 2022年5月24日〉
大広間は130平方メートル以上で、天井高は3.5メートル。
スペースが広い上に無風の屋内環境であることから、初歩的な操縦体験の会場としては最適です。
他にも座学は別の広間で、本格的な技術講習は市内のヤマタスポーツパークで、それぞれ予定しています。
温泉旅館の大広間での大宴会はなかなかしばらくは厳しい…。
新しい形でのスペース活用を行っていく事例としては、非常に良いのではないでしょうか?
今後も対翠閣を参考に町ぐるみでドローンビジネスに参画する事例も増えてきそうです。
最後に、もしもドローン起業が自信なし、という方ならドローン副業という手もあります。
さらに、ドローン操縦士の森本さんによると、建設会社や工務店などが、年収350万円ぐらいでドローン操縦士をスカウトをし始めているそうです。
いずれにせよ、ドローンの熱はますますアツくなりそうですね。
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