見出し画像

見逃せない!SNSの新機能

column vol.719

noteの新機能「メンバーシップ」が13日から開始されて、続々とトライするnoterさんが増えていますね。

〈Impress Watch / 2022年7月13日〉

もはや、noterさんには言わずもがなですが、私の記事を読む人の中には非noterさんもいらっしゃるので、こちらのサービスを簡単に説明させていただきますと、月額制サブスクリプション方式でファンや仲間から支援を受けられるようになるというもの。

noterさんが支援者と交流できるコミュニティ(ファンクラブ)を運営したり、作品や活動の裏側を会員だけに公開する、といったことが可能になります。

著名人を中心にオンラインサロンが行われていますが、それをnoteで気軽に始められると言ったイメージでしょうか。

少数であってもディープなファンがいる方にとっては非常にチャンスが広がるのではないかと思います。

そして「サブスク」と言えば、インスタグラムの新たなサービスが発表されましたね。

最近は、新機能を発表するSNSプラットフォーマーが多かったので、今日はそのいくつかを共有させていただきます。

インスタでお気に入りの人へ課金可能に

それではまず、Instagramのサブスクサービスからご紹介させていただきます。

Instagramの責任者であるアダム・モセリさんは今月14日、「Instagramサブスクリプション」を発表。

同サービスを利用することで

クリエイターはサブスクリプション登録者だけが閲覧できる写真や短尺動画「リール」を投稿できるようになる他、登録者と直接チャットすることも可能になる

と明らかにしました。

〈CNET Japan / 2022年7月15日〉

モセリさんはTwitter

サブスクリプションで、クリエイターは予測可能な収入を得られファンはお気に入りのクリエイターの限定コンテンツを見られるようになる、素晴らしい方法だ。

とツイート。

チャット最大30人が参加でき、24時間で自動的に終了するそうです。

そして気になる料金は、月額99セント(約140円)から99ドル(約1万4000円)の間でクリエイターが設定できるとのこと。

noteもInstagramも、よりコミュニティ型交流型へとプラットフォームが移行していることが分かりますね。

これにより、フォロワーの方々とのお付き合いも、「薄く広く」ではなく、「より濃く」が重要になっていくことが予想されるでしょう。

数を増やすよりも、濃いファンを獲得すれば、マネタイズの面でも期待できるはずです。

などなど、他にもサブスクのメリットはありますが、SNSでの新しい展開に目が離せませんね。

複数プロフィールにチャレンジするFB

Instagramと言えば、同じメタが運営するFacebookについても新たなトライアルが発表されました。

1つのアカウントに紐づけられたプロフィールを、最大5つ作成できるようにテストしているらしいのです。

〈CNET Japan / 2022年7月15日〉

Facebookと言えば、家族、友達、知人、同僚、クライアントなどなど、リアルな人間関係で構成されるネットワーク。

学生時代の友人から現在のクライアントとの関係まで、さまざまな人と繋がっている分、どんな自分でどんな内容で記事を投稿するのか、躊躇してしまうことが多いかと思います…。

この複数プロフィールを使えば、テーマで関係を振り分けることもできます。

Facebookと言えば、今年2月、2021年度第4四半期に開設以来初めてデイリーアクティブユーザー数(DAU)が減少

今はまた増えていますが、TikTokなどのアプリとの競争の激化に直面しているだけに、より使い勝手の良いプラットフォーム運営に力を入れていくでしょう。

ちなみに、中国ネット大手、テンセントが運営するSNSアプリ「微信(WeChat)」も、ユーザーが新たに電話番号を用意しなくても追加のアカウントをすぐに登録できる「大小号(メイン/サブアカウント)」機能のテスト範囲を拡大すると発表。

同機能の提供が正式に開始されれば、アカウントを切り替えることで、仕事とプライベートを切り離せるようになります。

この辺りも今後の新しい流れとして顕著になってくるでしょう。

動画コミュニケーションで新時代を築く美術館

最後は新機能の話では無いのですが、メタと競い合うTikTokの話題で締めたいと思います。

TikTokが森美術館パートナーシップを提携。日本の美術館では初の試みとなりました。

〈美術手帖 / 2022年7月15日〉

美術館の広報ツールとしていまや当たり前となったInstagramアカウントを日本の美術館の中でいち早く開設し、SNS戦略を進めてきた森美術館ですが、「動きと言葉があることで、展覧会の魅力がより伝わりやすくなる」との理由でTikTokとの提携に踏み切ったのです。

もちろん、Instagramも短尺動画のリールズがありますが、より若年層を顧客化するには、やはりTikTokは外せません。

実際、提携実施前は10代、20代の合計が52%だったのに対し、実施後は70%以上に上昇。

森美術館に初めて来館した人は、実施前の33.3%から59.5%へと倍増しているそうです。

若年層の取り込みは森美術館のみならず、全ての美術館にとっても課題の1つ。

この効果は見過ごせないものがあります。

館内での撮影の制限を撤廃し、今後は発信慣れしている若年層に動画でどんどん発信してもらうことで、バズ効果を設計していくとのこと。

SNS運営は、公式アカウント単独での広報から、公式アカウントを起点にいかに多くのユーザーを巻き込んで広報するかという時代へと変わろうとしています。

これこそまさにマーケティング4.0時代共創価値時代が急速に進んでいると感じる森美術館の事例です。

今後も同館の広報戦略に注目し、自身のSNSマーケティング戦略に活かしていきたいと思います。



====================================
★会社でもメンバーと一緒に「仕事紹介note」をやっております!

〈最新記事〉

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?