「働き方」の最前線

column vol.52

新型コロナウィルスの影響もあり、テレワークなど多様な働き方が生まれていますが、ここ一週間、新しいトピックスが見られたので、そちらをご紹介したいと思います。

東京から島に1200人が移転！

パソナグループが、東京の本部機能を兵庫県淡路島の拠点に分散し、段階的に移転すると発表。2023年度末までに、本社にいる約1800人のうち約1200人を淡路島に移す計画とのことです。

パソナ、本部機能を淡路島に　総務など1200人が移転

〈ITmedia ビジネスオンライン ／ 2020年9月1日〉

休暇を取りながらテレワークをする「ワーケーション」の専用施設も併設。外部企業の社員も使えるようにし、新しい働き方を提案していくそうです。

当社でもプチ・ワーケーションを楽しむスタッフがいます。旅行に行けないので、近くの自然スポットで心地よく仕事をする。緊急事態宣言前にコロナ疎開した社員もいます。

私は、テレワークの日は通勤時間でカットされた時間を利用して、近くの川沿いを走ってリフレッシュしています。

最近、不動産のニュースを見ていても、郊外の場所にスポットが当たったりと、ますます仕事と自然の共生が進んでいくでしょう。

従業員もレンタルされる時代！？

完全電気自動車 ｢タイカン｣への高い需要を受け、 ポルシェは生産を維持するためにアウディから400人の従業員を少なくとも2年間借りるそうです…（驚）！？

ポルシェ、アウディから400人の従業員を借りる —— 電気自動車「タイカン」が人気になり過ぎて

〈BUSINESS INSIDER JAPAN〉

アウディと言えば、昨年の11月に大幅リストラのニュースが流れました。2025年までに従業員の約1割にあたる9500人を削減。以前から国内での激しい争いにさらされてきた同社ですが、レンタルというのは新しい切り口。

小売業でも例えば大型リニューアルの時に、ピンポイントで同業他社の社員（チーム）をレンタルしてもらうという日が来るかもしれませんね。

我々、マーケティング&クリエイティブ業界も同じです。管理職世代の多い会社と新進気鋭の若き企業をマッチングするとか。可能性はあると思います。

一流シェフがファミレスでバイト！？

9年連続でミシュランガイドの一つ星を獲得。イタリアンの名店「Restaurant L’asse」のオーナーシェフ、村山太一さんがイタリアンレストランチェーンの「サイゼリヤ」でアルバイトをしているそうです。

「サイゼリヤのバイト」を続ける一流シェフ。高級店と兼業する深い理由 | 日刊SPA!

〈日刊SPA！ ／ 2020年9月5日〉

サイゼリヤのマニュアルの凄さを体感し、その一部を取り入れることで、’18年から’19年にかけて客数が1.1倍に増加。しかも、客足が伸びているにもかかわらず、スタッフの数を9人から4人に減らすことに成功したそうです。

とてつもなく凄い料理人なのに、一番下っ端から学ぶ姿勢を尊敬します。と、そんな想いに駆られていたら、別の記事に目を奪われます。

なぜ成功する人たちは、間違いや無知を積極的に認めるのか？

〈ダイヤモンド・オンライン ／ 2020年9月9日〉

コーチングのスペシャリストであるナイジェル・カンバーランドの著書『成功者がしている100の習慣』についての記事なのですが、「成功しない人は自分の無知を認めない」、「完璧であろうとするほど、物事はうまくいかなくなる」などの言葉は、自分を省みるいいきっかけを与えてくれます。

一流の人は、立場、年齢問わず、謙虚に、そして貪欲にさまざまな人から学ぼうとしている。そう、村山シェフのように。なるほど、なるほど、と自分の心に投げかけながら、私自身も少しでも成長できるように努めます。

最後は、自分への戒めで締めくくってしまいましたが、新しい働き方の事例に刺激を受けますね。もっと自在で、楽しい働き方が生み出せるように、経営企画に活かしていきたいと思います。