東川町で実施される「GIGAスクール構想」について一般質問全文掲載


3月16日の一般質問では、「GIGAスクール構想」についても質問しました。
しかし、1つめの酒造プロジェクトの質問で町長から長い答弁をいただいたため、残り時間5分間の慌ただしい質問になってしましました。

「GIGAスクール構想」とは耳慣れないと思いますが、小中学校の児童生徒一人一台のパソコン(タブレットPC)を与え、それを用いた授業を行うことで効率的かつ、理解度に応じ一人一人に個別最適化された学習を目指すといううものです。
これを昨年秋に文科省が急遽推進の旗振りをし、導入を目指す自治体には厚めの予算措置を行うと切り出したのです。
令和5年までに全国全ての小中学校で完備を終えるということですが、東川町では周辺自治体のなかでいち早く導入すると発表がありました。

ただ、前例のないことだけに、導入には現場(学校・先生)の混乱も予想されることから、推進する教育委員会と学校とのコミュニケーションが重要になるだろうと思っています。
今でも負担の多い教職員の仕事量が今以上に増すことにならないか。
「GIGAスクール」の導入が子ども達にとって、構想通りによりよい学びの環境になることを願って質問しています。


飯塚
Q:東川町でも現在GIGAスクール構想が計画されております。
各学校内の高速な通信ネットワーク、児童1人1台のコンピューターを与えた授業を行うということで文科省が推進しているものです。
そのハード面については、国の補助金が使えるということで早目に整備した方がいいと聞いております。
ただ、物が買えました、できましたで終わりではない事業だと考えております。ソフト面で指導体制のバックアップ、現場の混乱を来たさないように教育委員会の方もどういう手立てを考えてらっしゃるのか、時間がなくて恐縮ですが、手短にお答えいただければと思います。

教育長
A:まず、日本の教育の中で、ICTを活用した授業は、OECD諸国の中で最下位にあるということがありまして、政府の方でも昨年、教育情報化推進法が施行されました。
今年小学校、来年中学校、その後で高校と始まる新しい学習指導要領の中では、情報活用能力は言語能力と同様に学習の基盤となる資質能力となっております。

これを受けて、昨年、急ではあったんですが、GIGAスクールネットワーク構想ができたということで、今年度中の予算でネットワークを整備しなさいということなんですが、事実上は、繰り越しで令和2年にネットワークを整備する、これまでの1ギガから10ギガレベルのスピードが出るようにデータ量も多くなるようにということで予算措置をされております。
令和2年から5年度まで、それぞれ段階的にそれぞれの学年に応じた端末を整備しなさいと出てきております。

東川町では、できるだけ早目に整備をしたいと考えております。今月末に補正予算を組ませていただきたいと思っております。

使用するソフトウェアについては、先生方と十分お話をして授業でしっかり使えるものにしたいと考えております。
ただ、世界的な情勢だとか、国内的な情勢を見て、今後このソフトウェアを使った方が子どもの成長にはいいんだということであれば、そっちの方を選択するっていうことがありますけれども、いずれにしても、先生方としっかり議論していきたいなと思っております。

それから、指導体制についてですが、まず、先生方向けに体験会を実施したいと思っております。
実際に児童生徒が使うソフトウェアも簡易的に入れて先生に使ってみていただいて、どれがいいか。今国では三つの方式を示されておりますけども、それに合うソフトウェアを選定していくということで、指導体制もそれにならってそれに応じたやり方をしていきたいと思っております。

また、各学校にICT担当の先生というのを設けて、その先生を中心に各学校でそれぞれの学校の学校内研修会を開催したい。また、全体の先生方でICT利活用研修会なども考えていかなければいけないなと思っております。

また、ICT推進委員という制度があります。これは、それぞれの自治体の任用の職員でありますけれども、場合によっては、ICT推進員なるものを東川町教育委員会で雇い入れて、各学校巡回して支援に当たらせるということも検討していきたいと思っております。