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「覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい。」

覚えていて悲しんでいるよりも、
忘れて微笑んでいるほうがいい。

   クリスティナ・ロセッティ
   (イギリスの詩人)

TABI LABO


「微笑む」方のタイプになりたいな。

生きていると、悲しいことも起こる。不幸があったとしても、それを乗り越えて、笑顔を作れる人は強くて美しい。

悲しみ続けていると、自分の時間もそこで止まってしまって、次に進めなくなるし、周りにも気を遣わせてしまう。

一進一退を繰り返しながらでも、その悲しみを克服して、微笑みを見せられるまでになった人は、その前よりもたくましく、人に対して優しくなっていることもあるだろう。


大切な人を亡くしてしまった人も、
いじめられていた過去を持つ人も、
好きな人に振られてしまった人も、
仕事でミスをしてしまった人も。

過去は変えられないし、時間は嫌でも進んでいく。

「私はまだ過去の悲しみが癒えてないから、現在を生きるのはまだ遠慮しておくよ」なんてことはできない。その時を生きていかないといけない。

悲しみを心の奥に大事にしまって、微笑む人は、やっぱり美しい。


テレビに出ている人にも、そういう人は多い。

実際のところは知らないけど、ローラとか、りゅうちぇるとか、滝沢カレンとか、明るいけど、どこかそういう悲しさを知っているのが垣間見えて、見てしまう。




この流れで自分の話をするのはおこがましいけど、ちょっとだけ。

10年くらい前のことだけど、付き合っていた人に「天真爛漫だね」と言われたことがある。

「天真爛漫」の意味

飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。▽「天真」は純粋な性格、「爛漫」は自然のままに輝き現れる様子。
   三省堂 新明解四字熟語辞典

飾り気がなく、心に思うままであることが言動に表れ、また明るさと無邪気さのあふれ出ているさま。
   学研 四字熟語辞典

[名・形動]飾ったり気どったりせず、ありのままであること。無邪気で、ほほえましくなるようなさま。「子供のように―な人」
   小学館 大辞泉

goo辞書

「天真爛漫」は「根っから明るい人」という意味だと思っていたので、自分には天真爛漫の要素はないと思っていた。

外ではキリっとした印象を持たれるようにしてたけど、本来は自信がなくてオドオドしているし、子どもっぽいところがある。

好きな人の前では本来の自分を見せることができていて、「本当は明るい子なんだね」と言われたこともあったので、そういう明るい部分のことを言われたのかと思った。

でも、その人の天真爛漫の定義は、「悲しみを内に秘めつつ、外では明るく振る舞ってる人」ということだった。


私は、暗くなっていく性格を改めて、表では明るく振舞えるようになっていた。だけど、本心を打ち明けられる相手はいなかった。その人が初めて自然体でいられる人だったから、そんなふうに見られているのが嬉しかった。

それまで自分なりに努力していたことが報われて、ようやく自分の人生が花開いていくのを感じた。

「私、遅咲きだよね」と言うと、「早咲きより遅咲きがいいと思うよ」と返してくれた。「苦労してきた分、早咲きの人よりも輝きが強いから」と言ってくれた。


同時に、その人は「輝きはいつまでも続くわけでもない」とも忠告してくれた。

実際、当時の輝きはすっかりくすんでしまっている。努力が報われて安心して、満足している状況に慣れてしまったからだろう。

でもそれを嘆きすぎなくてもいいかなと思う。また努力したらいいから。


つくづく私の人生に欠かせない人だなと思う。

またその人に「魅力的だ」と思われるような自分になりたい。




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