★「人間として生れてきたからには、無駄にこの世を過ごしたくはない」
今もたまに考えるけど、10~20代の頃によく考えていた気がするな、自分の生まれてきた意味。
「何かの意味を持って生まれてきたんだ。その意味は何だろう」と。
分かりやすいところでいうと、職業。
「自分が成し遂げるべき仕事は何だろう。」
若い頃は、「日本中で、いや、世界中で、自分にしかできないことをしたい。それが私が生まれてきた意味だ。」なんて本気で思っていた。
テレビで職人さんの働きぶりを見ると、やっぱり憧れた。
その道を極め、実績も認められ、第一人者として仕事をしているけど、成り行きでその仕事をするしかなかったという人もいる。
その経歴にも「天職だ」「そうなるべくしてなったんだ」と憧れを抱いたりした。
音楽を作る人にも憧れる。
最初は「モテたいから」という動機で楽器を触り始めたとしても、歌詞や音作りの才能を開花させて、今や多くの人の心に響く、多くの人を救う曲を作って、演奏したり歌ったりする人は、やっぱりカッコいい。
また「天職なんだな」と思う。
テレビで特集が組まれるほどすごい人になりたいと思っていた頃もある。
でも、さすがにそこまでは無理だと分かっても、「自分にしかできないことって何だろう」というのはずっと考えていた。
結局、憧れていたすごい職業に就くこともなく、組織の中でも唯一無二の存在になれているわけではない。
でも、それが自分の存在意義を否定するものではない。
フロイトが言うように、「生きる意味など、存在しない」かもしれない。
だけど、相田みつをさんが言うように、「人間として生れてきたからには、無駄にこの世を過ごしたくはない」。
若い頃に考えていたことは、今となっては「壮大なことだったな」とは思うけど、その頃その頃の思考回路がある。
今悩んでいることは、10年後には「若かったな」と思うんだろう。
その時その時をしっかり考えながら、悩みながら、楽しみながら生きていけばいいんだろうな。
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