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仮面ライダーウィザードの第1話が最高すぎるという話

 どうも、発作が出るタイプのオタクです。
 先日、会社の昼休みを使って「仮面ライダーウィザード」を見返したところやっぱ最高だわと思ったので、仕事中ですけど衝動的に筆を取りました。

 ひたすら仮面ライダーウィザードを褒める記事です。どうぞ。

仮面ライダーウィザード
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操真晴人の登場シーンが最高すぎる

 ここでいう"登場シーン"は冒頭でなぜか高速道路の電灯に座ってドーナッツを頬張る操真晴人のシーンではないです。いやここの晴人さん可愛いからそれも最高なんですけど、そこではなくですね。

 ファントムが暴れる場所に突入して逆にぼこぼこにされた機動部隊を助けに来たときの晴人さんの登場シーンのことです。

あらすじ

 立てこもり事件の現場である某工場に突入した、ヒロインの大門凛子と機動部隊。
 工場の中で彼女たちが目にしたのは、大暴れする人外存在──グールであった。唖然とする一同に、怪人たちが襲い掛かる。パニックを起こしながらも怪人に銃撃する機動部隊。しかし、彼らの銃は通用せず(お約束)、部隊は壊滅の危機を迎えてしまう。

ちなみにグールの見た目はこれ。

 どうみても使い捨ての雑魚キャラ。それでも人類は既に大ピンチです。そしてそんな中、ダメ押しのように怪人の親玉・ミノタウロスが現れ、凛子ちゃんに襲いかかります!

 銃撃などどこ吹く風と、ミノタウロスは凛子に歩み寄り、その剛腕を振るう。殴られ、銃を取り落として倒れ込む凛子。ミノタウロスはその首を掴み、彼女を吊るし上げる。

 大ピンチです!
 しかしご安心ください! ここで主人公・晴人さんが登場します!

最高の登場シーン

  ・ヒロインのピンチ! というところで ←最高のヒーロームーブ
  ・バイクで壁をぶち破って ←最高の仮面ライダームーブ
  ・微塵の躊躇いも恐れもなくグールを轢き殺し ←悪人に人権はない
  ・キュルキュルとタイヤを鳴らしながら華麗にバイクをターンさせ、ついでに後輪でグールをぶっ飛ばす ←最高のつわものムーブ

 当然のようにここまで全部スロー再生です。仮面ライダーの仮面ライダー感を存分に押し出した最高の登場シーン。しかもイケメンが余裕の笑みでこれをやってのけるんです。最高。

これでときめかない男の子(※魂の性別)はいないであろうってくらい最高の登場シーンです。ここだけでもぜひ見てほしい。でもそれだけじゃないんです。こっからも最高なんです。

初撃が最高すぎる

 さて、グールを轢殺しながら登場した晴人さんは、バイクを降りつつ、魔法で自らの武器・ウィザーソードガンを取り出して銃口を怪人たちに向けます。バイクを降りながら、流れるような動作でなにもない空間からゴツい銃をズルッと取り出す晴人さんが既に格好良さ偏差値80なんですが、そのあとの初撃が最高なんです。

 右手で銃を構えて狙いを定める晴人を見て、ミノタウロスは凛子を盾に晴人を威嚇してきます。ヒロインを盾にするなんてなんてひどいやつだ。

 しかし晴人さんは余裕の笑みを浮かべたまま揺るぎません。右手の銃を左肩に担ぐように、スッと振り上げます。まずこの時の余裕の笑顔が最高です。顔が良い。微妙に演技慣れしてなくてこわばってるのも加点。120点。

 怪訝な顔をする怪人たちの見る前で、晴人さんはその場でターンしながら銃を連射するのです。

 そうして晴人さんを中心に放射状に放たれたすべての弾丸は、魔法の力で方向を変え、寸分の狂いなく、ミノタウロスの角を撃ち抜くのでした!

 スローモーションでターンしながら弾丸をバラまき、全弾命中させて人質を解放するというこの無駄なスマートさ! そもそもターンする必要なんてないのに、わざわざターンする晴人さんのキザったらしさ! この色男! 最高にクールだ!

 ちなみに、文章だと伝わらないんですがこの時のカメラワークも最高です。
 晴人さんの銃口から放たれた銃弾をスローモーションで追いかけて、凛子ちゃんの美しいお顔を掠めて飛ぶ様を克明に描いてくれています。一見の価値あり。これでときめかない男子(魂の性別)はいない

最初の変身シーンが最高すぎる

 さて、弾丸で吹っ飛んだミノタウロス、激高して生身の人間相手に超でかい火球をぶん投げます。ミノタウロス先輩ちょっとやりすぎじゃないですかってくらいの大爆発です。第1話なので火薬が多い。最高。

 凛子ちゃんのみている前で晴人さんが爆炎に呑まれ、業火に包まれます。上がる火柱。ああ! 操真晴人よ! こんなところで死んでしまうのか!

 否!

 魔法使いは、敵の爆炎すら最高の演出にしてしまうのだ!

 立ち上る爆炎が歪み──収束をはじめます! その収束する先には魔法陣! そうして消えた爆炎の中、スッと伸ばした左手をその魔法陣に当てがい、凛と佇む影一つ。

 そう、彼こそが、仮面ライダーウィザード! そしてここで鳴り響く勝利確定BGM!
 もうこのシーンだけでもいいから観てほしい。無敵感がやばい。そのBGMが勝利確定BGMだと魂が納得する。こいつ絶対死なないやつだって説得力がある。

 そして待ち受けるのは最高に格好いいカメラワークです。1カメさんから4カメさんまで最高です。最高祭りはここにあった

 1カメ、バイクでぶち抜いた穴から射し込む日光を浴び、逆光で怪しく輝くウィザード
 2カメ、ふわりとはためくローブ。これがもう最高。分厚いのに不思議な柔らかさを備えたウィザードローブが画面をスタイリッシュに彩ります。
 3カメ、驚きに目を見開く凛子ちゃん。わかるよ。目の前でこんなかっこいい変身されたらそんな顔になるよね! わかる!
 4カメ、これも最高で、魔法陣に向けて伸ばした左手越しに敵の姿が映る。このときのボケ感、構図、色味、全てが最高にクール。

 そして彼は、仮面ライダーウィザード・操真晴人は、決めポーズとともにスマートに言い放つのです!

「さあ ショータイムだ」

 ひゃっほおおおおう(ガタガタッ)

変身後の初戦の演出が最高すぎる

「さぁ、ショータイムだ」を言った瞬間、主題歌が流れはじめます。まずこの時点で百点満点なんですけど、ここからの戦闘シーンが最高なんです。

 まずなにが最高かっていうとね、走らないんです。銃を構えて余裕のウォーキング。仮面ライダーカブト第1話の戦闘と同様です。絶対的強者は走らない

 ローブの裾をはためかせ、迫りくるグールの群れに向かって悠然と歩きながら、近い奴から射殺していく。最高にクール。しかし数が多い。敵の槍が迫る!

 瞬間、スイッチが切り替わったかのように高速ムーブに入ります。あなたはバーフバリ〜王の凱旋〜を観ましたか? ピンダリ戦で残像を残してバーフが瞬間移動したシーンあるじゃないですか。アレです。仮面ライダーウィザードも真の男なのでアレができます。

 グールからはウィザードが消えたように見えたことでしょう。俺にもそう見えた。そのまま襲い来るグールたちの槍をすべて最低限の動きでかわし、舞うような動きで、時にはゼロ距離での銃撃を、時にはハイキックを、時には掌底を食らわせていきます。

 ゴールデンボンバー鬼龍院翔が歌う主題歌が流れる約1分半、蝶のように舞い鬼のようにグールを殺すウィザード。この戦いは文字にできない。なぜなら僕は何度見てもここでテンションが上がりすぎて記憶がなくなるからです。"過程"はすべて吹き飛び、最高だったという"結果"だけが残る。それが仮面ライダーウィザード。

 最高の戦いの後、最終的にグールに必殺技を放ちます。この時もまたその場でターンしながら銃弾をばらまいて、的確に炎の弾丸で急所を撃ち抜いて爆散させるのです。ウィザード回りがち問題は深刻。ウィザードのターンの数を数えたら空の星の数よりも多いといっても過言だ。

 しかし健闘も虚しく、グールを肉壁にしてミノタウロスは逃げてしまいます。なぜかって? まだ本編始まって4分48秒しかたってないからですよ。僕もここまで長くなるとは思ってなかった。ここでようやくタイトルが出ます。ウィザードさん本当にガワが良い。

 というわけで、ここから第一話がはじまります。晴人さんが凛子ちゃんに逮捕されたり、留置所で晴人さんが凛子ちゃんをナンパしたり、ミノタウロスが上司であるフェニックスとメデューサに説教されたり、コヨミちゃんが「なにやってんだ晴人」って全力でため息つく姿に興奮したり、ミノタウロスの正体に激震が走ったり、謎の巨大戦にびびったりする中にも様々な最高がちりばめられていて最高という概念が常に塗り替えられていく最高の最高インフレが発生しているわけなんですが、すでに文字数が3000を超えて読者の皆様の体力も僕の業務時間もアレなのでこのくらいで筆を置きます。

仮面ライダーウィザードを見てくれ

 上司にばれたからここまでにします!!!!

 第1話だけ、いや、僕が書いたところまででもいいから見てくれ見てください。なにとぞ!

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ライター:桃之字
 発作の出るタイプのオタク。時折、好きなものをひたすら語るコラムを書いたり、小説を書いたりしています。
 過去の発作:ていたらく出版コラム編
 小説:ていたらく出版小説編




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