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GARBAGE IN, GARBAGE OUT

上記画像のツイートを見て、思い出したのがこの言葉です。
「ガベージイン・ガベージアウト」と読みますが、IT業界にいる方なら一度は聞いたことがあるはずです。

"garbage" の大元の意味は「ゴミ」ですが、これがIT関連用語としては「不正確なデータ」の意を含みます。つまり「元のデータが悪いとちゃんとした結果は出てこない」という意味になります。

これ、人間の内面にも言えることではないかと思うのです。
もっといえば「感受性のよしあし」。外界の情報を、五感(+α)で受信する段階の話です。

視界が曇っていれば、脳内でいくら補正しようにも曇ったままの画しか認識できません。耳の穴が塞がれていては、同じく外界の音声は小さく不明瞭にしか認識できません。また、五感そのものに偏り(バイアス)を抱いてしまっては、自分にとって口当たりのいい情報だけがインプットされ、不都合かもしれないけれど自分に必要な情報は入ってこなくなってしまいます。視覚の場合、眼球が受け止めた情報のほんのわずかしか脳内では処理されないといいます。その他の五感もその傾向は変わらないでしょう。その「処理される割合」を高める必要があります。

一方、五感以外の「内面の声、天の声」に聞く耳を持たなければ、いつまでも外界に振り回されることになります。自分なりの確たる座標が持てず、突如現れる障害に慌てふためき続け、疲弊しきって自分の生きる意味を感じられなくなってしまうでしょう。

だから、できるだけ多くの場や機会を求めて「体験」することと、心を鎮めて「見えざる声を聞こうとする」こと、どちらも必要なのです。精神世界に耽溺する者は街に出なければなりませんし、現実世界に享楽する者は自らの心を磨かねばなりません。

自らが「ゴミ箱(garbage box)」にならないためにも。

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