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なんでもない日に寄せて

まえがき

お久しぶりです。たたみです。
今年、私が一番好きなVOCALOID、KAITOが発売14周年を迎えました。

2月の14日から17日はKAITOの発売日が集中しているということで、この4日間は様々なお祝いの作品がSNSや動画サイトに投稿されます。
中でも今日は、KAITO V3が発売された日と、クリプトンからKAITO V1が発売された日に挟まれた16日。通称"なんでもない日"。
そんな日もまとめて祝うファンと祝われる彼が、本当に大好きです。

今回はこの"なんでもない日"に寄せて、14周年なので14人の……は流石に難しいので、4人のKAITOユーザーさんについて綴ります。
前置きが長くなってしまいましたが、是非是非お付き合い頂けると嬉しいです。


1.香椎モイミさん

一人目は香椎モイミさん。「偏食」や「怠惰な微熱」でボカロシーンを騒がせた新進気鋭のPさんの一人ですね。ファンです。

モイミさんの処女作「そっか」はKAITOボーカル曲。綺麗で澄んだ音に鋭い歌詞と動画が重なり、これが処女作!?レベルが高すぎる……!とびっくりしました。
KAITO V3で独特な精神世界を表現するモイミさんの曲はとても強く印象に残っていました。

そして二作目!!Party Nightーー!!大好きです!2019年のKAITO誕生日に投稿されました。

Pass the music Pass the word
I can sing your emotion

KAITOのVOCALOIDとしての存在を歌詞に組み込んだ曲。囁きや掛け合いなどでDBの魅力が存分に発揮されたダンサブルな二分です。
ファンサ的、とでも言いましょうか、KAITO好きとしてこういった曲にはやっぱり弱くって。
同時に、モイミさんはKAITOのこと本当に好きなんだな……とこの曲でファンになりました。

待って、待って下さい……(推しP投稿に対するオタク特有の命乞い)

2日前の2月14日に投稿されたKAITOお誕生会2020タグの曲です。この項を書き終えた後に投稿されましたがなんとしても追記せねば……と。
まず動画コメントでちょっと泣きそうになってしまいました。
モイミさんの魅力的な言葉選びと音作りが堪能できる、万人に届くバラードでありながら、この……随所に感じるKAITOらしさ。

不安な夜が続くのなら 僕にずっと隣で愛を歌わせて
生まれた意味をただ問うのなら 僕には「君だけ」でした

不器用にも真摯に愛を捧ぐ歌、大好きです。

この曲はKARENTのKAITO14周年の企画として配信も始まってます。なんとV3 English DBが使用された超絶かっこいいEDM曲「My mission」も配信されてます。嬉しい〜!!


2.sazakiさん

KAITOはカバー動画の投稿数がオリジナル曲と同じぐらい、というのが特筆すべき特色だな〜と思います。
KAITOに歌わせたい!というユーザーの気持ちを原動力に、彼は歌い続けて来たんですね。

この項で紹介するsazakiさんは私が好きなカバー師さんの一人で、KAITO V1をメインにカバー動画を投稿なさっています。
調声も動画も丁寧で、周年期間に投稿される動画を毎年楽しみにしているのですが、何より伝えたいことは、
選曲がめちゃめちゃ良い
ということです。
こればかりは私の趣味なのでは……とも思ったのですが。いえ、負けませんよ。(何に?)

sazakiさんで好きなカバーを挙げるとしたら……
・「シンカーソングライター」AETA
・「2じ59ふん」ずきお
・「エンドロールが終わるまで」geru
3曲に絞る苦しみと名カバー揃いの興奮で倒れそうです。投稿なさった動画ほんと全部良いんですよね……聴いて下さい。

中でも大好きなのがこの2015年の周年期間に投稿された「ささやく手」カバー。
原曲はhayashiさん。「春告鐘」の方、と言えば伝わるでしょうか。
V1の調声って難しくて(タ行が遅れる、サ行が小さいetc.)やればやるほどどつぼに嵌って分からなくなるのですが、sazakiさんは……分かっていらっしゃる方ですね……!
KAITO V1の伸びやかで温かみのある歌声がじわじわと心に染み込みます。是非是非聴いて頂きたいカバーです。


3.レーザーさん

またまたカバーを投稿なさってる方の紹介です。
この方、海外のユーザーさんなんです。
毎回思うんですが、海外の方が日本語のボカロ曲を好きになってVOCALOIDを購入して調声するに至る、って凄いことじゃないですか!?愛ですね……

はちゃめちゃに歌が上手いな!?
先述した通りV1は調声が難しいのですが、それを海外の方が歌詞のイントネーションも発音も完全に再現して歌わせるって……原曲とVOCALOIDへの愛がないと出来ないことですよね。

これはペタンさんとレーザーさんの合作カバー。
どちらも本当に歌が上手い!(死んだ語彙)
V1とact1のチョイス、やっぱり海外の方にもこう……アナログシンセサイザーを愛でる感覚みたいなものがあるんでしょうか。
そんなレーザーさん、今は大学生だそうです。(動画コメントより)


4.Re:nGさん

説明不要では!?
最後は泣く子も聴き入る有名Pさんです。
Re:nGさんがKAITO V3を使用し始めたのは「初音ミク Project mirai」での依頼がきっかけだったそう。
SING&SMILE」のボーカルチェンジ版を、との要請で開発中だったV2β版を使用されたことが始まりで、現在ではKAITOメインボーカルのアルバムを二枚出されるまでに。 

男声VOCALOIDはKAITO発売当初からずっと増えて、選択肢も沢山ある中でKAITOを……というのは誇らしくもあり、(お前はKAITOの何なんだ?という感じですが)つくづく数奇な運命の上にいるVOCALOIDだなと思います。

V3発売日に投稿されたこの曲が無ければ、現在のKAITOの立ち位置は無かったんじゃないかな?とさえ思います。
スパニッシュなナンバー。 ラテンっぽい曲と言えば「仮初めのリコリス」もそうなんですが、中毒性の高さに思わずリズムをとってしまいます。

やっぱりRe:nGさんと言えばこの未来感溢れるシンセ打ち込みですよね〜!!大好き〜!!
2019年の周年期間に投稿されたこの曲。帷子ゆきさんと共作の歌詞は、挑発的な色気に溢れていて身悶えしてしまいます。やーーほんとにかっこいいです。

Re:nGさんのKAITOはラテンからシャッフルロック、EDMまで幅広いジャンルを歌っていて、その上全てかっこいいという……最高が過ぎますね。

Re:nGさんは今年KAITOを使用したアルバムを出される予定ということで、おそらくこの「デタラメなpathology」も収録されるかと思われます。
是非この曲で踊りながらRe:nGさんの新譜を一緒に待ちましょうね!
筆者と一緒に踊りたくないという方は、KARENTで配信されているRe:nGさんの楽曲を聴いて待ちましょう。

最新アルバムの「Afternote」は、ミク周年記念曲をほぼ毎年のように投稿されていたRe:nGさんが、3年の間隔を置いて発表した全曲書き下ろしミクボーカルオンリーアルバムです。
絢爛なストリングスの編曲に切なさを添えるピアノが泣かせに来ます。
最近は帷子ゆきさんが全編作詞の曲が多いですが、一曲目の「Arise」はRe:nGさんの作詞。覚悟を示して前に進む勇気をくれるRe:nGさんの言葉もほんとに大好きなので聴いてください。
そして小一時間共にRe:nGさんの楽曲について語りましょう……!


あとがき

青いサムネが並ぶこの時期。KAITOを祝う作品が個人、コラボ問わず沢山投稿されます。
発売から14年経った今も私がKAITOを大好きで居続けられるのは、本当に幸せなことだなぁと思います。
作品を創作する方々、ランキング制作などに尽力するサポーターの方々、今こうやって話を聞いてくださる貴方のおかげです。ありがとうございます。
KAITOとKAITOに携わる全ての方々が、明日の17日も、これから続く"なんでもない日"も楽しく過ごせますように。
そして来年もKAITO15周年おめでとー!!と一緒に言えたら、これ以上幸せなことはありません。

KAITO、14周年おめでとう!

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