名前のこと
私の氏名は「水野祐」というが、名前の「祐」をよく「佑」と誤記される(しめすへんが正しい)。
小さい頃からよく間違われてきたので、基本的には訂正もしないのだが、最近ますます誤記される機会が増えたような気がする。
もしかすると、名前の由来を書いたら、誤記が少なくなるかもしれないと思い、ここに書いておく。
私は、出産の際にできた頭部の傷から菌が入り、生後しばらく生死を彷徨っていたという。
このとき、私にはまだ名前がなかった。
医師から生存確率の方が低いと言われていた私の両親は、私に名前をつけるかどうか、迷ったらしいが、自分たちが名前をつけず諦めては、この子は助からないだろうと考え、名前をつけることにした。
名前の候補は2つ。
1つは、健康になってほしい、ということで「健人(けんと)」。
もう1つは、天が助けてくる、という意味の「天祐」という言葉から「祐(たすく)」。
ただ、状況が悪く、この子には天の助けが必要だ、ということになり、「祐」という名前が採用されることになった。
その後、私は奇跡的に回復し、なにかと運の良い人生を歩んでいるのは、この名前のおかげなのかもしれない。
親から聞いた話なので、多少盛られているかもしれないが、今でも頭部に大きく窪んだ傷が残っており、大筋は間違っていないはずだ。
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