見出し画像

プロレスラー 子供の頃の印象/大人になってからの印象

筆者は子供の頃、プロレスが大好きでした。大人になってからは、子供の頃ほど熱心に観戦しなくなりましたが、代わりにプロレスラーそのものに、子供の頃とは違った印象を抱くようになっていきました。

本noteでは、個人的に印象に残るプロレスラー・選手に対して、筆者が子供の頃に抱いていた印象と、大人になってから新たに抱いた印象の違いについてまとめてみました。

昭和プロレスファンのかたに、便座に座っているほんのひと時にでも読んでいただけたらと思います。

初代タイガーマスク

子供の頃の印象
動きが体操選手みたいでカッコイイ。覆面レスラーで見た目もカッコイイ。テレビアニメの世界から本当に飛び出してきてくれた。ありがとうタイガーマスク。

大人になってからの印象
運動神経と観客を魅了する動きが抜群。タイガーマスクが素晴らしかったのはもちろんだが、好敵手であったダイナマイト・キッドや小林邦昭、ブラックタイガーの動きも素晴らしい。彼らがタイガーマスクの動物的な動きをより引き立たせていた。ひとりでプロレスをやっているように見えて、実は相手選手との絶妙な合作。

アントニオ猪木

子供の頃の印象
なんで人気があるのかよくわからない。タイガーマスクの試合のほうが数倍面白い。

大人になってからの印象
とにかくレスラーとしての華があり求心力もある。異種格闘技戦や舌出し事件など、興行師としての仕掛けも天才的。レスラーであり、名プロデューサー。個性的な弟子たちが猪木のもとに集まったのも、やはりカリスマ性があってこそ。タイガーマスクもアントニオ猪木無くして生まれていない。

前田日明

子供の頃の印象
顔はカッコ良くて好きだけど、試合はあんまり面白くない。蹴ってばかりで相手レスラーと噛み合わない。試合がグダグダ。

大人になってからの印象
なにをやらかすかわからない危険な香りがたまらない。ブチ切れたら冗談なのか本気なのかわからない緊張感が、最後の最後まで持続された。子供の頃グダグダに見えていたのは、前田と対戦相手が共に気持ちが入り過ぎていたから。毎試合が喧嘩のようで面白い。

長州力

子供の頃の印象
前座でグダグダな試合ばかりしてたけど、ある日突然強くなって猪木と藤波に喧嘩売るようになって怖かった。サソリ固めという技はカッコ良かったけど、藤波を苦しめるので長州自体は嫌いだった。

大人になってからの印象
①アントニオ猪木 ②藤波辰爾 という当時の序列を壊しにかかって、これほど面白い存在はいない。いわばお約束のマンネリ化を打破してくれた。長州もまた、キレたら冗談か本気かわからない緊張感が最後まで持続された。

天龍源一郎

子供の頃の印象
動きがのろくて技にキレがない。見た目もそんなにカッコ良くない。もっさりしてる。ジャンボ鶴田のほうがカッコイイ。

大人になってからの印象
ひとつひとつの技が重くて、観ていてとにかく迫力がある。逆水平チョップだけで観客を熱狂させるオーラも半端ない。素早く動くだけがプロレスではない。大事なのは観客をどれだけ沸かすかという事を教えてくれたプロレスラー。

テリー・ファンク

子供の頃の印象
そんなに強くない。これといった必殺技もない。いつもやられて苦しそうな顔をしてる。暗い。悲壮感のかたまり。なんでこんなに人気があるのかわからない。

大人になってからの印象
やられてもやられても、血まみれになっても立ち上がって相手に向かっていく姿が、全国のドMたちの共感を呼び、またドSたちから見ると痛快だったのでしょう。同じことは、女子プロレスの長与千種にも当てはまるかもしれません。

獣神サンダーライガー

子供の頃の印象
タイガーマスクのあとに登場して人気が出るわけがない。動きもタイガーマスクほどではない。二番煎じ。どうせすぐ消える。

大人になってからの印象
すぐ消えずに何十年もライガーであり続けた継続力に、男として、レスラーとして、カッコ良さを感じる。いまやタイガーマスクと同じ枠組みで語るべきではない。ライガーはライガーである。

大仁田厚

子供の頃の印象
ジュニアヘビー級選手なのに、体型がズングリで動きも遅い。新日のタイガーマスクの試合と比べると全然面白くない。

大人になってからの印象
インディ団体FMWを立ち上げ本格的なデスマッチ路線を確立。メジャー団体ファンからすると実にウザくて目障りな存在だった。でも、そのウザさこそが大仁田厚。インディ団体として、よくあれだけ頭角を現せたなと感心する。自己プロデュース能力が凄いとしか言いようがない。全日時代の彼からは、のちに日本マット界を掻き乱す問題児になることなど想像も出来なかった。あっぱれです。

プロレスファンというのは、それぞれが自由に自身の幻想や妄想をレスラーたちに投影するものなので、筆者が上記したことは、どうか多目に見ていただけたらと思います。

こうしてまとめてみると、筆者の場合、子供の頃はレスラーの外見や強さ・弱さだけに着目しており、大人になってからは、なぜ彼らは人気があったのか? なぜ成功しているのか?と、どこかレスラーたちを、ひとりの男として、社会人の先輩として観察してきたように思います。

大人になると、親の苦労が少しずつわかるようになってくるのと、ちょっと似ているかもしれませんね。

使い古された言葉ですが、やっぱりプロレスは奥が深いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。それではまた!

🍀

#日記 #コラム #エッセイ #プロレス #とは #アントニオ猪木 #タイガーマスク #長州力 #前田日明

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?