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晩夏の花

夏は苦手なのだが、だからといって避けられないので今年は過ごし方を工夫してみた。

できるだけ家で過ごしてみようとか、だったら冷たいものはあまり食べなくて良いぞとか、日除けできるルートを開拓したり。外で運動できない代わりにヨガに行く回数を増やすとか。

たくさんの人が夏らしいと思うことはしていないけれど、自分なりに充実していたように思う。

お盆が過ぎ、晩夏になると生花店で売っている花の色も落ちつきを見せる。

少し土に還っていくような色。穂先や枝ものに実りを感じる。日の光の強い色ではないけれど、穏やかな温かみのある色へ移っていく。

子供の頃は夏が終わるのが寂しいと思っていた。長い休みがあったからかもしれない。でもそれってセンチメンタルを感じたかっただけかもしれない。

自分の感じていることは意外とまやかしで、それを後から気づいたりする。

夏が終わる寂しい気持ちを大げさにとらえなくても良いのだと思う。

人間には恒常性というものがあって、外部環境が変わっても内部の状態を一定に保って生存を維持できるそうだ。

私たち人間には、そういった便利な機能が搭載されているので新しい季節がきても大丈夫。

だから晩夏の花も楽しめるのだ。

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