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自分の内に咲かせる花

種を蒔き、
花を咲かせ、
収穫する。

占いなどで見かける、自分の内に育つナニカを植物にたとえたもの。

種を蒔いても芽も出ないもの。
芽が出ても枯れるもの。
育っていくが、忘れ去られてしまうもの。ひっそりと生きている場合もあるけれど。
ある程度大きく出来たけれど、事故などで枯らしてしまったもの。

そして、何かがあっても枯れることなく、順調でなくとも無事に育っているもの。

まだ花には至っていないかもしれないけれど、
今は環境が違っているかもしれないけれど、
枯れず強く生きているもの。

その子はきっと、想いや栄養を与えずにいることが出来ない、何よりも大切なもの。

他人からみたらちっぽけかもしれない。
ささやかかもしれない。

けれどそんなことはどうでもよくて。
自分でいる限り、育て続けるもののような気がする。

手放せたらどれだけ楽なのか。
思わなくもない。

けど。でも。
手放すなんて出来るはずもなく、だから今の違う環境でも枯らさないように、他所から土や栄養を持ってきてでも、想いを与え続けている。

本当はこの子に合う場所で、のびのびと育てたい。
しがらみなんて無視して、飛び出してしまいたい。

けれどそれをする勇気もなく、
放棄することもできず、
育てるふりをしつつ、いじけている。

そう、いじけているだけだよね。
内の子が大切で育てたいなら、いらないものなんて捨ててしまえばいいじゃない。

いるものならきっとまた手に入るし、いらないものならそのうち忘れてしまうだろうから。

引き止める不安に耳を傾けないで。
育てたいその子に耳を傾けて。

花を咲かそう?
きっと素敵な花を咲かせられるから。

誰かのためでなく、
自分のために。

自分の内の花を、咲かせようよ。

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