定義が定まらないまま発展するAI

AIは急速に発展しており、AI技術を利用する業界も増えてきた。AIを活用することによって、新しい技術を生み出すのが基本的な考え方になっている。しかし、実はAIの定義はいまだに定まっていない状況があるのだ。AI、いわゆる人工知能の字義的には人工的に作られた知能だが、そもそも知能とは何かというのも、世界的に共通の定義があるわけではない。そのため、AIも人の知能を再現できるものなのか、人とは違う新たな知能なのか、人を超えていくものなのかなどさまざまな見解があるのが実態だ。このような状況を生んでいるのは、AIによって何が可能になるのかがまだ未知数で、手探りで研究を進めている段階にある影響も大きい。

AIが未熟なまま実用化が進んでいるのは、それだけ応用範囲が既に無数に見つけられているからだ。また、はっきりとした定義がないことには恩恵もあり、AI技術の発展を支えている面もある。AIはこういうものだと定義されてしまうと、その範囲内での技術開発が進められてしまいがちだ。しかし、定義がなくさまざまな考え方が許容されることから、AIを研究する人たちが自由な発想で可能性を模索することができている。結果として次々に基盤となる考え方やアルゴリズムなどが生み出され、その応用に向かって開発が進められているのだ。AIの定義については業界でもしばしば議論になるが、あえて定める必要がないという考え方もあるのが実態となっている。

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