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地震の避難先で水害に遭遇した思い出~熊本地震編~


いまだ記憶に新しい2016年の熊本地震


当時僕は熊本の工場で残業をしていたのですが
スマホの地震警報システムが鳴り響き
ほぼ同時に立ってられないレベルの揺れが
襲ってきたのをよく覚えています

天井のパネルとか照明がガンガン落ちてきて
ベルトコンベアが暴れまくり
せっかく検品した製品が床に散らばってしまい
「また作り直しか〜」とか考えていました


あまりに非日常過ぎて危機感を失っていたのか
ありもしない翌日の残業のことばかり考えながら
先輩と一緒に屋外に避難し上長の指示を待つ

とはいえこの時工場内に居たのは
僕と先輩と班長と事務のおっちゃん、計4人


幸い怪我人も無く無事全員合流

班長が工場長や本社に電話を掛けるも
混線しまくってて電話がどこにも繋がらず
30分程あーだこーだしてからようやく
「とりあえず各自、家に帰ろう」という結論に至る

ひび割れてガタガタになった道路と
軒並み斜めって機能してない信号機
いつもは明るい通りが停電で真っ暗な中
20分程車を走らせて帰宅

自宅に入るとあらゆる物が床に落ち
なぜか部屋の真ん中に冷蔵庫が鎮座している
地震の揺れによって、紙相撲みたいな感じで
うまいこと倒れず部屋の真ん中まで移動していた


冷蔵庫に入ってた食べ物と飲み物を漁り
車の中で一夜明かす

この一夜の間に5~6回余震がありその度に
スマホの警報が鳴り響き全く眠れなかった


翌日先輩から届く「工場終了」の報せ
余震で建屋がほぼ倒壊したそうで
もう納期とか残業とか休日出勤とか
それどころでは無くなっていた

しばらく車中泊と避難所生活を繰り返し
今後どうしようか考えていた頃
班長から電話があり
「福岡の工場に移管する」ということで
僕も福岡へ移住するべく熊本を後にした


避難所に支援物資が届くまでは
どこに行っても水が売って無かったので
辛うじて手に入れた常温のノンアルコールビール
ばかり飲んでいましたね

はたから見たら浮かれてる奴になってたかも


災害はいつどこで襲ってくるかわかりません

今一度自宅の災害用備蓄を見直してみては
いかがでしょうか

筆者:KSG


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