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仕事が仕事を持ってくる!

2005年12月5日の記事より~

「手作り」が広がりを見せつつある話です。

海(次女)のおたより帳のカバーを作りました。
そのカバーから1本の電話が・・・
海のクラス役員のTくんママです☆彡

「ヤンマーさん~裁縫好きでしょう?見ましたよ~。おたより帳。それでね、頼みたいことがあるのだけど~・・・」

来週の土曜日、海の幼稚園のお遊戯会です。
そのときの衣装を作るのを手伝ってほしいとのことでした。
思い切って引き受けることにしたのです。
苦手な分野ですが、挑戦することにしました。

少し、話題を変えます(後でつながりますからね☆)

ヤンマー父のこと

ヤンマー父は板金・塗装工です。
ヤンマー弟と二人でやっている、小さな町工場ですが、今年で26年になります。不況と言われる中でも、存続し続けているのは本当にすごいことです。

弟から聞いた話です。
父の工場はリピーターが多いのだそうです。
そして、紹介も・・・。

父はどんな小さな仕事でも丁寧にしますし、そして、親切です。
ですから、固定客が父を探してでも頼みに来るのだそうです。

儲けを求めれば、材料、日数、値段設定・・・どんな方法もあるでしょう。しかし、父はそこに重きをおかず、お客様視点です。小さな仕事であれば、タダで引き受けることもあるとか。

そこが伝わるのだと思います。
誠意を受け取ってもらえるみたいです。

タダだとその場での儲けはありません。しかし、お客さんとは長年のお付き合いになりますし、その方が別のお客さんを連れてくることもあるのだそうです。

こういった心持ちが、不況の中でも存続し続けている所以かもしれません。

父が昔、こんなことを話してくれました。
「父ちゃんは、とっても儲けや~にはなれん。いんちきできんからよ~。で も、家族を養えるくらいの儲けや~にはなれるさ~」
「仕事が仕事を作る。仕事が次の仕事を持ってくるんだよ。だから、どんな小さい仕事でも一生懸命にやるんだ」

父の小さな町工場は、今もなお、元気に存続しています。
(※2023年現在も)

中古車業界激戦区で、次々と工場を閉めていく仲間たち。その中で存続し、今では老舗となり、表彰されるまでになりました。

「仕事が仕事を持ってくる」

役員さんから電話をいただいて、お手伝いを引き受けた時、この言葉を思い出したのです。

けして、上手とは言えないカバーですが(謙遜ではなく)丁寧にやりましたし、娘の喜ぶ顔を思い浮かべながら、心込めて仕上げました。

そういう心って伝わるのかも!仕事が仕事を持ってきてくれたのかな~とふと思ったのです。

「父ちゃんの仕事と、お前のままごとみたいな作品をいっしょにするな~!」と言われそうですね(;^_^A

※本記事は、2005年当時のものです。
現情報と異なる場合があることをご了承ください。


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