炎上から考える ~コメントには要注意~
生活の一部になったSNS。
上手に活用できればとても便利ですよね。
最近は企業のSNSアカウントもよく見かけるようになり、ブランド化が進んでいます。
しかし、便利な反面、一度でもを炎上してしまうと社会的な信用が地に落ちてしまう可能性があることも覚えておかないといけないでしょう。
そこで今回は、注意すべきポイントを、炎上してしまった事例から考えてみましょう。
この機会に自分たちが同じことをしていないか、チェックしてみてください。
1例目:主語をひとくくりにしていないか
今月8日に炎上してしまったフリーアナウンサーの川口ゆり氏のを事例で考えてみましょう。
川口氏は自身のSNSで’体臭’について独自の見解を発信されました。
それがなぜ炎上してしまったのか。
それは主語を「男性」でくくってしまったことが原因です。
世間の約50%を敵に回してしまいました。
確かに不衛生にしている方は世の中に一定数いると思います。それは男性に限らず女性も言えるでしょう。
しかし、川口氏の発言では「夏場の男性」と言い切ってしまいました。
「男性」とひとくくりにしてしまうと、清潔感を保っている「男性」も含まれてしまいますし、「男性だったら何言ってもいいのか」といった別の角度からも怒りを買ってしまいます。
例えば、男性のアナウンサーが「夏場の女性は制汗剤を付けすぎているから臭いが苦手」と「女性」をひとくくりにして発言した場合、どうなっていたと思いますか?
私は、もっと炎上していたと思います。
それも「女性蔑視だ」と発言する人も出てくるのではないでしょうか。
このように、主語をひとくくりにすると反対意見をもらいやすくなってしまうので、くくらないよう、意識しましょう。
2つ目:ネガティブに書いていないか、ポジティブに変換すること
同じく川口氏の発言から考えましょう。
確かに、言いたいことは一部分かります。
が、ネガティブな内容ではいけません。
川口氏の内容をオブラートに包んで解釈した場合、
「臭いままにしているとマイナス評価になるよ」
と捉えることができます。
更に、この内容をポジティブに変換すると、
「夏場って汗をたくさんかいてしまうので、どうしても雑菌が湧きやすいのですよね。なので、汗拭きシートや制汗剤を使うだけで雑菌の繁殖や臭いも抑えられます。そうなったら周りの人から好印象を持たれやすくなりますよ!」
となりませんか?
「男性臭い。体臭苦手」から「好印象の秘訣」といったメッセージに代わりますよね。少なくとも主語をひとくくりにしていないので、誰かをマイナスにさせることはないでしょう。
日本人は世界に比べて、何でもマイナスに考えやすい種族です。繊細なのです。
外部に何かを発信する時は、ポジティブな内容になるよう心がけてみたら良くなるでしょう。
3つ目:切り抜かれても問題ないように対策する
これは、8月21日に、とある発言がきっかけで炎上してしまったトラウデン直美氏の発言から考えてみよう。
『News23』(TBS系)で、自民党の総裁選広報用のポスターが登場し、トラウデン氏はこのポスターに対してコメントを求められて、
「おじさんの詰め合わせ」と発言してしまいました。
ただ、ここで注目すべきポイントは、トラウデン氏は批判をしたわけでは無いのです。
《ここに写っている皆さんは、党内の権力闘争を勝ち抜いてきた人たち》《そういう党内での権力みたいなものじゃなくて、いかに国民と向き合ってオープンにしてくれるのか》
《内向きな感じのポスターだな》
と、しっかり意見を述べられていました。
ただ、「おじさんの詰め合わせ」というインパクトの強い、おじさんを馬鹿にしているかのような印象の強いコメントが切り取られて、1人歩きして拡散してしまったのです。
これは非常に危険な事例です。
順を追って説明しますね。
まず、今ではスマホ1台で直ぐにニュースを読むことができる時代になりました。
ネットにアップされているニュースのタイトルはたった数十文字です。
各社PV数を増やすために、読者がつい読みたくなる、気になるような内容にしています。
そのためか、中身をしっかり読まないと、誤解してしまうようなタイトルのニュース記事をいくつも見たことがあります。
それに相まって、ニュースの中身を見ないで、タイトルだけで読んだ気になる人が増えているという特集を見たことがあります。
そのため、今回は『トラウデン氏は「おじさんの詰め合わせ」といった失礼な発言をする人』であるという情報だけが拡散されてしまい、炎上につながってしまったのです。
いかがでしょうか。
どこか一部の発言を切り抜かれてもマイナスな印象にならないよう、発言内容には最新の注意を払わなければいけないのです。
4つ目:ショート動画による切り抜きにはご用心
(3つ目の内容に続きます)
最近のSNS(YouTubeやTikTokなど)には、ショート動画といったジャンルもあります。
15秒から60秒間の短い動画なのですが、これを悪用されるケースも出てきているので注意が必要です。
例えば、フワちゃん炎上の件で考えましょう。
以前フワちゃん炎上について記事をまとめましたが、その件で再び炎上してしまっているのです。
現在、活動を休止しているフワちゃん。
そこに、過去の(15秒程度の)生配信の切り抜き動画が拡散されてしました。
アンチに対して放送禁止用語に近いを言葉を言い、激昂している内容の動画です。
ただし、その生配信がされていたのは活動休止することになった前の時期。
やすこ氏の件とは関係ありません。
また、アンチがフワちゃんに対し、失礼な投稿をしたという背景もあります。
しかし、世間からは『全然反省をしていない人』と言った印象を持たれてしまっているのです。
過去の投稿がどのタイミングで使用されてしまうかなんて分かりません。
だからこそ、気を付けなければいけないのです。
その中に発信した瞬間からそれはデジタルタトゥーにもなります。
よく覚えておいてください。
対策としては、いつ撮影されているモノなのか、日付が分かるように工夫するのも手です。
炎上しないよう、気を付けましょう。
最後に
SNSの発達により、1つ1つの発言から気を付けなければいけない時代になってしまいました。
上手に使いこなすためにも、上記4つの内容を意識してみてください。
また、ポジティブな芸能人を参考にするのも良いかと思います。
最近、私は芸能人の佐藤栞里さんを参考にしています。
誰にでも笑顔を振りまきネガティブな発言はしない。
ポジティブの象徴みたいな方です。
「どうすればいいのか分からないよ」
とお悩みの方は、是非私と一緒に佐藤栞里さんを参考にしてみるのはいかがでしょうか。
◆参考資料
・集英社オンライン
「体臭が苦手すぎる」「1日数回シャワーを」発言をした“テレビに出ていない無名アナ”はなぜ大炎上してしまったのか? 森香澄ら人気アナの過去の“体臭”発言との決定的違いとは?
・週刊女性PRIME
トラウデン直美、“おじさんの詰め合わせ”発言に批判殺到も「見たまんまの事実じゃん」相次ぐ擁護の声