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何色に見えますか。色相・ホワイトバランスに関するお話。iPhone/iPadでできるLightroom Raw現像シリーズ。

こんにちは。Photographer Tatsuroです。

何年か前にこんなのが流行りました。

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このドレス何色に見えますか。

僕には白と金に見えました。
世の中の7割くらいの人は私と同じで白と金にしか見えなかったそうです。
しかし、残りの人は黒と青にしか見えない。
これの面白い点は、お互いの見え方が相互に理解できないという点です。
正直、私には白金にしか見えず青黒には見えない。また青黒に見えている人にはどうしても白金には見えない。

ここからのLesson Learnは、人は同じものを見ていると思っていても、脳内で変換された映像は人によって異なるということです。前の記事でも少し触れていますが、世の中にこれが正しい色だとか光だってものは存在しないのです。
だからこそ、人それぞれどう感じたかを表現し合うことに面白さが出てきます。


写真のRaw現像は、明るさと色彩の二つの要素に分解できます。
つまり明るさと色彩をコントロールできれば“良い写真“になります。

今日の記事から色彩のトピックスに入ります。
色彩を分解すると、色相、明度、彩度です

今日の記事は色相をテーマにします。

色相って言葉は難しそうに聞こえますが、Lightroomでは4つの調整項目があります。
1. 色温度と色被り(ホワイトバランス)
2. カラーミキサー
3. 明暗別色補正
4. トーンカーブ

私が行うワークフローとしては主に2種類です。
①ホワイトバランスを合わせて、カラーミキサーで色別に微調整、して明暗別で味付け
②ホワイトバランスを合わせて、トーンカーブで大きく合わせて、カラーミキサーで微調整

②は再現性に難点があるため、初心者の方には、①のワークフローがおすすめです。

ホワイトバランスをとる

人間の目は、被写体に自然光があたっていても、電球や蛍光灯の光があたっていても、白い色は白と認識します。私たちは、脳内にホワイトバランス補正システムを持っています。(場合によってはそれがドレスの色を勘違いさせることもあります。)
実際には、被写体は、光源によって、青っぽくなったり、赤っぽくなったりいろんな色にかぶっています。光源の色相によります。
写真も白いものが白く写されるように調整する必要があります。Rawで撮っておくとLighroomで現像のプロセスを自分で行うことができます。
最初から一貫して言っていますが、色の認識は人によって違います。カメラメーカーのエンジニアが大体の人が白だよねって思えるようにアルゴリズムを組んでいますが、あなたがどう感じたかはエンジニアは知りませんよね。ホワイトバランスは必ず自分で調整するべきだと思います。最も重要と言えるプロセスの一つです。あなたの感性で決めていきましょう。

このグラフを見たことはありますか。

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これは色相環です。
これに2つの方向性を置くと、Lightroomの色温度と色かぶり補正と同じです。
白い部分が真ん中にくるように調整するようなイメージです。

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この2軸があれば全て調整できますよね。白であるべき場所が、真ん中に合うように調整していくことをホワイトバランスと言います。

例)夜景のホワイトバランス

夜景のホワイトバランスです。まずカラーパレットを開きましょう。

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ここの上2つがホワイトバランス調整機能です。最初はカメラがAutoで合わせてくれている値が出ています。

写真をパッと見たとき、こう言うところが白いといいなと感じてリファレンスとして見ながら調整します。

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拡大すると、、、

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黄色いですね。

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なのでこんな感じで3400Kくらいまで色温度を下げてあげます。

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全体を引いて見てもまぁまぁいい感じになりました。色かぶり補正は今回は必要ないかなと思います。

夜景だと時間帯や周辺の色にもよりますが3100K-3500Kくらいにしていることが多いです。

湿度と色かぶり補正
夜景の場合は、夏の湿気感を表現するには色かぶり補正をシアンに寄せてみましょう。空気中に水分がたくさんあると人間の目にはやや緑がかって見えます
逆に乾燥した冬の夜景の場合はすこしマゼンタよりにすると乾燥した空気感が表現できます

例)ポトレのホワイトバランス

次はポートレートの場合です。
ポートレートの場合は、白は忘れて、肌が綺麗な色になるように色を補正します
全体ガラス張りの中でやや青や緑にかぶっているため肌色がしっかり出ていません。

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ホワイトバランスをとるために、まず拡大します。

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青かぶりしているので色温度を上げていきます。

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まだ色相が緑にかぶっているので今度は色かぶり補正でマゼンタに寄せていきます。

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このくらいで肌にピンク色が入って健康的な色になってきます。もう一度引いてみてみておかしくないか確認。

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色相はいい感じだと思いますが、最終的には、彩度(色の鮮やかさ)を足すことで肌色が綺麗に戻ります。

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色を転がす

ここまではホワイトバランスをとる方向性のお話でした。ここから逆にホワイトバランスをズラす、転がす方向性についてです。
ホワイトバランスは結婚式のウェディングドレスなどでは死ぬほど重要ですが、実際の作品はストーリーに合う色味変えることの方が大事だと思います。
例えば夕暮れの情景的な写真では、色温度をあったかくした方が伝わります。画像16

逆に透明感、SF空間を見せたいときは意図的に青にかぶらせていきます。

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他にもこれは逆にピンク被りを全く補正していないといパターンです。

作例で出した写真も、トーンカーブを使って透明感を出していくとこんな感じにもできます。

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実際はやはり何を表現したいかによって色を転がしていきます。今日は紹介できませんでしたが、実際は細かくHSLのカラーパレットや明暗別色補正、ときにトーンカーブで色相を丁寧に仕上げています。

今回はホワイトバランスについてでした。また続きで色に関するトピックス、明度や彩度についても記載していきます。フォローしてもらえると嬉しいです。


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コメント (5)
ありがとうございます😊今後もいい記事思っていただけるよう頑張ります!!
わたしはどう見ても青黒ですね・・・
参考になります。ありがとうございます。
ボクも青黒でだった。少数派のこの目で色相いじって他の人がキレイと感じてくれるかがチョイ不安
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