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ニュースでたまに聞く”アレ”って何?

こんにちは、waseです!

今回は、ニュースで度々見かけるような「統計」や「指数」について説明していきたいと思います。

これら指数を理解することで、少しでも経済の中長期的なトレンドをつかめるようになるのではないでしょうか。

そして今回は、たくさんある指標の中から5つを簡単にわかりやすく紹介したいと思います!

株式投資等を考えている人はもちろんですが、特に投資をする予定のない人も、これらはきっと役立つ知識になるかと思いますので、ぜひ見ていってください!

このような用語を少しでも勉強しておくことは、恣意的なニュースに惑わされない「自分自身の判断軸を持つ」ことにもつながります。

また、ぜひ用語を理解したら、さっそくその数字が今どうなっているのかを調べてみてみてください!そして実態に触れ、自分なりに考え、意見を持っていただければと思います。

1、GDP統計(国内総生産)

四半期ベースで公表される指標で、経済全体の流れをみるには最適な指標です。聞いたことある人も多いでしょう。日本では内閣府が公表しています。

GDPとは「国内総生産」のことで、一定期間内に国内で生み出された財・サービスの総額を示しています。

これは、短期的な景気変動を把握するよりも、中長期的な経済規模のトレンドを把握することに大きく役立ちます。

2、消費者物価指数(CPI)

消費者物価指数とは、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための経済指標です。日本では毎月総務省が公表しています。

物価は、経済が活発に動くと、たくさんの人がモノやサービスを購入するようになり、少しずつ上がっていきます。

反対に、お金回りが悪くなると、物価は下がる傾向にあります。

こうした物価の変動がわかる指標が、「消費者物価指数」です。

なぜ重要かというと、消費者物価指数は「経済の体温計」とも呼ばれていて、経済政策を決める上で、重要とされている指数だからです。

例えば「消費者物価指数」が、どう経済政策に影響を及ぼすかという一例を挙げると、

仮に「物価が上がり続ける」となれば、「お金の価値が下がる」ということにもつながります。

なぜならば、モノの値段が上がると、同じ金額で買えるものが減っていきますので、実質的に「お金の価値が下がった」ということになります。

そのため、消費者物価指数が上昇したとすると、中央銀行は物価の安定や景気の過熱を抑制する目的で「金融引き締め政策」を取る可能性が高まります。

※ここでは余談ですが、「金融引き締め」の反対は「金融緩和」です。これもニュースでたくさん聞いたことのある用語じゃないでしょうか。

3、雇用統計

さまざまな経済統計の中でも、最も注目度の高いもののひとつです。

GDPに占める個人消費の割合は、米国ではおよそ70%、日本ではおよそ60%と、かなり高いものとなっています。そのため、個人消費の先行きに影響を及ぼす「雇用」というものへの注目度が高いのです。

特に、経済活動全体に占める個人消費の割合の高いアメリカでは、雇用統計の中でも「非農業部門雇用者数」「失業率」の数字に注目が集まっています。

用語さえ押さえてしまえば、あとは基本的にイメージ通りですが、雇用情勢の好転は、個人消費の意欲が高まると考えられているため、雇用者数は増えるといいですし、失業率は下がるとより良いです。

そしてこの結果は、株価や為替にも大きく影響を及ぼし、経済政策の判断材料としても重要視されています。

4、米新規失業保険申請件数

失業保険の申請を出した人の数を示す経済統計です。

先ほど解説した雇用統計と同じく、個人消費の動向をみる上で役立つ指標です。

毎週木曜日に発表されるため、速報性が高いことがポイントです。

一般的には、40万件が雇用創出の分岐点とみられており、この数字を超えると雇用情勢は厳しく、下回ると雇用情勢は好転していると判断されます。

ニュースでぜひ数字を気にしてチェックしてみてはいかがでしょうか。

5、鉱工業生産指数

製造部門の生産動向を指数化したものです。景気循環の始まりは製造業からになるため、景気の回復局面入り、あるいは後退局面入りする転機点を把握することに役立ちます。

産業は様々な種類に分けられますが、その中でも鉱工業生産指数は、鉱業と製造業の大部分を反映しているため、生産動向を測るうえで有力な指標とされています。

例えば、鉄鋼業の鉄が生産されたり、電気機械のパソコンが生産されると指数は上昇するといった形です。

ちなみに、少し古い2017年時点のデータですが、実質GDPのうち製造業が占める割合は、中国40%・ドイツ24%・日本22%・アメリカ11%となっています。

6、まとめ

今回は、経済統計や指数の用語の意味や、それらからわかる経済のトレンド予測の方法について解説してきました。

詳しくなくていいんです。これら用語を理解するだけでも、すごく大切です。冒頭でお伝えした通り、こういった勉強をすることは「自分自身の判断軸を持つ」ことにつながります。

その用語が何を指しているのか、そして数字ならば「上がると/下がると、何が起こるのか」や「Aが上がったので好調です」みたいなニュースをみたときに「果たしてそれだけで判断ができるのか」など。

知識を追い求め頭でっかちになってはいけませんが、簡単にでも「知っておく」ということは思わぬところで威力を発揮するんだと思います。

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