企業の「コスト」を見る!
こんにちは、waseです!
今回は前回に引き続き「損益計算書を読み解くシリーズ」第2弾です!前回の記事を読んでいない方はぜひ読んでみてください!
前回は「損益計算書」の「収益」「費用」「利益」の中から、「収益項目」を取り上げ、営業外収益の意味や特別利益の意味を説明していきました。
今回の記事では「費用項目」に注目して、費用にはどんな種類があって、それぞれどのような意味合いなのかについて説明していきます!
「収益」が「入ってくるお金」であることに対して、「費用」は「出ていくお金」です。この差し引きで「利益」が確定していくのだなという、全体像のイメージを持った上で、個々の説明を見ていってみてください!
「収益」ー「費用」=「利益」
1、販売費及び一般管理費(販管費)
販売費及び一般管理費は、事業のための必要経費のことです。
正式には、生産部門のコストは含んでおらず、非生産部門の必要経費(本社・販売・管理に関する部門のコスト)の総称であることから、営業費用とも呼ばれます。
具体的には、細かく分類すると5つに分けられます。
①人件費に分類される項目:給与手当や法定福利費 等
②設備費に分類される項目:*減価償却費、賃貸料・リース料 等
③販売諸経費に分類される項目:販売手数料、広告宣伝費 等
④流通諸経費に分類される項目:運送費、保管料、荷造包装費
⑤その他:旅費交通費、水道光熱費、通信費、研究開発費
*減価償却費:別の記事で詳しく解説いたします。
2、営業外費用
前回の記事で紹介した「営業外収益」の費用バージョンです。
企業本来の営業活動以外の活動(主に財務活動)から生じる費用のことであり、主に「資金調達コスト」が多くを占めます。
営業外費用の代表例としては、以下のものが挙げられます。
①支払利息:金融機関からの借り入れに対する支払金利
②有価証券売却損:売買目的で保有している株式などを売却して生じた損失
3、特別損失
経常的ではなく、臨時・例外的に発生した損失のことです。前回の記事では「特別利益」を紹介しましたね。
特別損失の代表例としては、以下のものが挙げられます。
①固定資産売却損:所有不動産の売却による損失
②投資有価証券売却損:長期間保有していた有価証券の売却による損失
③災害損失:災害により被った損失の総称
4、まとめ
前回の記事では、損益計算書の「収益項目」3つを、今回の記事では「費用項目」3つを扱いました。
それぞれ、「売上高」「営業外収益」「特別利益」と「販管費」「営業外費用」「特別損失」でしたね。
そして、次回はいよいよ損益計算書の最終章である「利益項目」を扱っていきます。企業を分析する上でも重要なパートになるのでぜひ読んでみてください!
また、今回の記事において、「減価償却」というワードが出ていると思います。この記事においては意味も記載していないですが、人件費などと違って、言葉からは意味がわかりづらく、それでいて重要な会計項目です。
また別の記事で「減価償却」については解説しようと思っているので、そちらもぜひご覧ください!
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