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【おてらIT相談室】ITが不得手な方のための「お寺のオンライン化」相談をうけます!

4月以降、全国各地のお寺の方々から「ZOOMの使い方を教えてほしい」「Youtubeで法要を配信したいがどうすればいい?」といった個別のご相談が増えています。新型感染症拡大の影響により「お寺の場づくり」も、大きな変化を余儀なくされているのです。物理的に「人々が集う」ための場づくりだけではなく、オンラインコミュニケーションも含めた広い意味での「お寺の場づくり」が必要とされています。

お寺を取り巻く環境の急速な変化

既に動き始めているお寺では、法要や法事をYoutube配信したり、ホームページやSNSでの発信を増やすなど、会わなくてもできるコミュニケーションを試しています。
また、大きな動きとしては東大寺が歴史上初となる生配信ライブ法要を決行したり、ニコニコネット超会議での「リモート超テクノ法要×向源」、各地の寺院からお坊さんたちの読経をネット配信する「オンライン数珠つなぎ読経」など、STAY HOMEな方々に仏教を感じてもらえるようにとお坊さんの活動も活発化しています。
時間がある今こそ「自宅で仏教を学びたい・触れたい」という需要も増えている時かもしれません。

そんな中で、未来の住職塾には以下のような声も数名から届いています。

・新型感染症は予想以上にお寺への影響が大きい
お寺を取り巻く環境が急速に変化している
・これまでITの活用は二次的と考えていたが、今すぐ必要と感じる
・ITに関する知識不足、準備不足を痛感

4月初旬を思い出してみると、お寺へのコロナの影響には都市と地方で地域差がありました。しかし今や地方でも予想以上にお寺への影響が大きい」「お寺を取り巻く環境が急速に変化している」とのこと。お寺のオンライン化は急務と言えそうです。

ITが不得手な方のための「お寺のオンライン化」相談をうけます!

私は2012年から「未来の住職塾」に携わり、各地のお寺さんのITリテラシーを注視していますが、専門家レベルで詳しい人もいれば、スマホも使っていないという人まで本当にさまざま。しかし業界全体の平均値として、水準は低いと感じています。ホームページも開設していないお寺が多いからです。ご紹介したお悩みの声にあるように「ITに関する知識不足、準備不足を痛感し、焦っている方は多いと推測します。更には、少し時代に取り残されたような気持ちになって、ますますIT化・オンライン化を避けてしまうようなお寺さんが増えてしまわないか心配にもなっています。
お寺は他業界に比べて、お付き合いする相手(主にお檀家さん)の年齢層が高齢であることから、紙文化(お手紙や寺報など)が色濃く残っており、それがお寺の強みであることは確かです。しかし毎日状況が変化する昨今において、コミュニケーション手段としてのIT化・オンライン化も必須ではないでしょうか?紙と電子の両方を使い分けられる体制が望まれます。

そこで私は、ITが不得手な方のための「お寺のオンライン化」相談を申し受けたいと思います。そこではいきなり具体的手法を話すのではなく、現在のお寺を取り巻く状況をお聞きして「何をすべきか?」を一緒に考えるところをやります。具体的手法はそれこそインターネットで調べれば、何でも親切に書いてあります。未来の住職塾のスタッフとして10年近く全国各地のお寺の現場を見てきた自分が、一番力を発揮できるのはお寺の現状をお聴きして、最適なオンライン化方法を提案することだと思っています。

ご相談方法

昨日(4/20)に、未来の住職塾の松本紹圭塾長が「宗教者のための個人面談」を始めました。私のこの発想も、塾長の動きに触発されてのことです。

そこで、ご相談の方法も同じやり方を踏襲したいと思います。

▼詳細
時間:1回あたり50分を基本
形式:1対1のオンライン対話(zoom等を利用)
対象:僧侶やそのご家族(配偶者や兄弟姉妹、後継者)など、伝統仏教寺院にて「宗教者」としての役割を担う方
※仏教以外の宗教の方にも枠を設けます。個別にご相談ください

▼お申込み
・直接・間接に繋がりのある方は、FacebookやTwitterのメッセンジャー等でご連絡ください。それ以外の方は、下記のフォーム(この取り組みは遠藤卓也個人のものですが、申込フォームのみ塾のものを借りています)よりお願いします。
https://mirai-j.net/contact
・面談にあたっては申込者の個人情報保護に最大限の配慮をします。
・個人活動のため、割ける時間に限りがあります。ひとまず10枠限定とさせていただきます。お申込み多数の場合はお断りすることもあること、ご了承ください。

ご相談、お待ちしています!

背景と思い 〜 Withコロナ時代のお寺の場づくり

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昨年、塾長とともに『地域とともに未来をひらく お寺という場のつくりかた』というタイトルの本を書きました。自分の専門は「お寺の場づくり」です。本の中で紹介した事例はどれも素晴らしく、また人が集えるようになったら是非とも再開してほしい場ばかりです。そして私自身、2003年から東京のお寺で「誰そ彼 (たそがれ)」という音楽会を開いており、お寺のコミュニティによって豊かな人生を生きさせてもらっているという実感があります。しかしこのまま、お寺が檀家さんや地域の人たちとのコミュニケーションが全くできない期間が続いたらどうでしょう?それまで続けていたお寺との関わりをやめてしまう人が出てくるかもしれません。また私のように、お寺との繋がりが人生の生きがいである人が、寂しい生活をおくることになってしまいます。

私にとってこの相談活動は、自身のテーマである「お寺の場づくり」をオンラインにまで拡張する試みとも言えます。希望的観測として仮に人が集まれる日が来たとしても、その状況がいつまで続くかはまたわからないのです。「Withコロナ時代のお寺の場づくり」を考えて備えておくことが、これからのお寺にとって必要であると感じています。

再び全国のお寺で、たくさんの人が集まって楽しいひとときを過ごせますように。


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