毒書地獄

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14名の書評委員による令和に読み継ぎたい名著「ベスト3」を全文公開します。

文藝春秋の書評委員14名に、令和にも読み継ぎたい「名著」3冊をそれぞれ厳選していただきました。その書評を無料公開します。あなたのお気に入りの1冊もきっと見つかるはず。チェックしてみてください。

★池上彰

★角田光代

★角幡唯介

★梯久美子

★片山杜秀

★佐久間文子

★武田徹

★橘玲

★出口治明

★手嶋龍一

★中島岳志

★原田マハ

★本郷恵子

★本上まなみ

【編集部より

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【ジャーナリスト/評論家・武田徹のオススメ本】美談としての戦後史観を覆すタブー破りの近代史セレクション

――中公新書から出された『応仁の乱』がバカみたいに売れている。日本史関連の書籍としては異例のことだというが、知られざる史実をつまびらかにしたような本当に面白い書籍は、ほかにもあるのではないか――。そんなヤバい“日本史”本15冊を、歴史学者や社会学者、ジャーナリスト、お笑い芸人らに紹介してもらった。

武田徹(たけだ・とおる)

1958年生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科卒業。恵泉女学園大

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武田徹の新書時評――日本語は“論理的”でない?

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。

 日本語は論理的ではないとしばしば指摘される。それは本当なのか。

 飯田隆『日本語と論理』(NHK出版新書)は日本語の用法を詳細に見てゆくことでその問いに答えようとする。たとえば「こどもがいる」と言っても、こどもが1人か複数か分からない日本語は、確かに欧米生まれの論理学と相性が悪い。「このXはPである」のか「すべてのXがPで

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武田徹の新書時評|新型も全くの“未知”ではない

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。

横浜港で検疫中だったクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に乗り込み、感染対策が不十分なため船内が巨大なウイルス培養器になっていると動画サイトで告発した――。世界中に衝撃を与えた感染症専門医・岩田健太郎がかつて書いた『「感染症パニック」を防げ!』(光文社新書)が緊急増刷されている。

すっかり時の人となった著者ゆえに新型コロナウ

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武田徹の新書時評|真贋は一筋縄で括れない

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。

小林秀雄の「真贋」は人気のエッセイだ。大枚払って買った良寛の詩軸が偽物だったと知って憤慨した小林は日本刀で一刀両断バラバラにしてしまう。この威勢の良さに小林ファンは魅了される。

真贋は今でも話題になる。2019年1月には東京湾岸の日の出埠頭で見つかったネズミの落書きが著名なストリート・アーティスト「バンクシー」の真作か否か、

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武田徹の新書時評|「自粛生活」を楽しむ方法

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。

山下泰平『簡易生活のすすめ』(朝日新書)によると明治から大正、昭和初期までに書かれた小説やエッセーには「簡易生活」なる語がしばしば登場するという。ただ「簡易」な「生活」を指すのではない。幸田露伴のような著名人を含む多くの人々がそれを理想の生活法と考え、徳富蘇峰が経営する民友社によって雑誌『簡易生活』も刊行されていた。

簡易生

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武田徹の新書時評|コロナ後の航空業界を考える

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。

新型コロナウイルスの感染拡大は経済に悪影響を及ぼしているが、中でも深刻なのが航空業界だ。各国で移動が制限された結果、世界各地で運航された航空便は4月上旬時点で昨年比約8割減。当然、巨額の収益減が予想される。

今後、航空業界はどうなってゆくのか。未来を占うにはその実態を知る必要がある。渋武容(しぶたけひろし)『日本の航空産業』

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吉川浩満「『コロナの時代の読書』のためのブックガイド」【特集:みんなの大好き】

特別刊行の『ケトル Vol.54』は、「みんなの大好き」特集としてクリエイター&表現者の方々と、各々が好きなものに焦点を当て作りました。本誌特集の中から、吉川浩満さんにセレクトいただいた「『コロナの時代の読書』のためのブックガイド」を公開します!

SELECT 1 
あらためて注目された
「コロナ読書」の本命たち

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国際政治学を学ぼうとおもったときにまず最初に読んでほしい10冊

こちらのnoteのマガジンでは、「国際政治学ってどうやて勉強したらいいんですか?」と銘打っております。

経済学や心理学などと比べて、「国際政治学」って、扱う範囲がとても広くて、またあまりにも世界の変化が激しくて、とりあえず何から読んだらいいかって、なかなか分からないですよね。

他方で、大学などで国際政治学を教える場合に、とりあえずこういう本から読んではどうですか?というような本をいくつか学生の

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国際政治史を学ぼうとおもったときにまず読んでほしい10冊

前回に書きましたnote、「国際政治学を学ぼうとおもったときにまず最初に読んでほしい10冊」が予想以上に好評で、アップロードをして一日半ほどで100人以上の方にダウンロードして頂くという、自分でも驚いております。お読み頂いた皆さん、一人一人全員にお礼申し上げます。有り難うございました。

それで気分をよくした、というわけではないのですが、何しろ自分の好きな本を思い出しながら執筆することがとにかく楽

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