ワークショップで人を巻き込むポイントとは?「DENSO Stories」を例に、プロセスをご紹介します。
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ワークショップで人を巻き込むポイントとは?「DENSO Stories」を例に、プロセスをご紹介します。


こんにちは、アクアリング樽見です。

今回は、DENSO様の新たなオウンドメディア立ち上げに向けて、広報部の皆様とともに実施した「新しい情報発信の可能性を探索するワークショップ」についてご紹介します。

新オウンドメディア「Stories」は、新たなビジョンを掲げたDENSOがどのように社会を見つめているか、どんな想いでどんな取り組みを行なっているか、共感を得たいパートナー・ステークホルダーをターゲットに絞り込んでストーリー仕立てで発信していくコンテンツです。

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DENSO Stories

当初はコーポレートサイトのリニューアルPJメンバー内で計画しているコンテンツでしたが、新メディア立ち上げとなると影響範囲も広いため、広報部全体の理解を得ていきたいということで、担当者様より広報部を巻き込んだWSのご依頼をいただきました。


部署の理解を促すワークショップのポイント

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リニューアルチーム内ではこれまでのリサーチや課題整理を経て、「個別のターゲットを意識した情報発信の必要性」を同じ温度感で共有できていました。

しかし広報部全体となると、多岐にわたる広報業務がある中でなかなか理解やリソースが及ばない、後手に回ってしまうという状況もあるようでした。

そこで、2つのポイントを重視してワーク検討を進めました。


1.部署全体の理解度や不安に寄り添うこと

Storiesの経緯を知らない参加者の中には「やった方がいいのは分かるけど、様々な業務や課題がある中でなぜ今オウンドメディアなのか、しかも本当に実現できるのか」といった想いを持つ方がいるかもしれません。

そこで、参加者が感じている疑問や不安に応え、温度感やイメージを合わせていけるよう、下記のような方向性でプログラムを検討していきました。

・Storiesの"WHY"を丁寧に共有する
・実際に記事をつくるプロセスを体験してもらう


2.ターゲットを意識した情報発信が持つ"可能性や面白さ"を実感してもらうこと

おそらく「個別のターゲットを意識した情報発信なんて不要だ!」と思っている方はいないはずです。しかし、オウンドメディア運営はコストも高く、片手間でできるほど簡単ではないという現実もあります。

だからこそ、単に必要だからやるという後ろ向きな捉え方ではなく、「DENSOからこんな面白い情報発信ができるのか、面白いな」と前向きに捉えられるようなデザインをし、背中を押す必要があると感じていました。

そこで今回のワークのコンセプトを「DENSOの新しい情報発信の可能性を探索する」として、プログラムの詳細を詰めていきました。


「ターゲットに響く情報づくり」のプロセス

ここから、実際に行ったワークのプログラムとポイントを共有します。

1.アイスブレイク&インプットタイム

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ワーク検討のポイントでも触れたとおり、Stories立ち上げにおける「Why」の部分を共有する時間をインプットタイムとして冒頭に設けました。

Storiesがどのフェーズでどのような役割を持つかを具体的にイメージしやすいようカスタマージャーニーマップを用いて説明。また、温度感や熱量が伝播しやすいよう、デンソーの担当者様から説明いただきました。


2.ターゲットの深掘り(ペルソナシート作成)

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記事制作のプロセスにおいて最も意識すべきなのは「届けたい人物を絞り、ニーズを想像する」というプロセスです。

そこで、Storiesで共感を得たいパートナー像をグループ全員で議論しながら、興味・趣向・ニーズを深掘りして、温度感のあるペルソナを作り上げてもらいました。


3.ターゲットに響くニューコンテンツ

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ターゲットのイメージがある程度具体化したところで、ここからはどんなものが出来上がるか分からない、より探索的なワークを準備しました。

まずは、既存のニュース記事から抜粋したDENSOの情報キーワード・参加者の方々が知るデンソー内部のトピックを、作成したペルソナの課題やニーズと掛け合わせ、グループで記事のアイデアを発散。

そこから記事化するアイデアを3つ抽出したのち、オリジナルの記事フレームを使用して、「タイトル」「見出し」および雑誌を切り貼りしてコラージュした「サムネイル画像」を創造してもらいました。


想像していなかった ”DENSO” が見えてくる

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各グループの発表では、同じ情報資源を活用していながらこれまでのデンソー様のメディアには見られなかったユニークな記事が並びました。

リニューアルチームとしても「Stories」の可能性を大いに感じられ、非常に気付きの多いWSとなりました。

また後日担当者様に「広報部の会話の中でワークで作ったペルソナの名前が出てくるようになった」と共有いただきました。こうしたワークを通してプロセスを共有し、共通言語を増やしていくだけでも、理解を広げるための大きなきっかけとなるのかもしれません。


まとめ

部署の巻き込みにWSを活用する場合は、部署全体の状況やインサイトを捉えた上で疑問や不安に丁寧に応えること、そして、前向きな出口に向かえるようなワークをデザインすることが重要だと考えます。

また、参加者の理解度や意識に差がある場合は、話す人物や使うツールなど細部にも気を配ることで、WS全体の温度感をつくっていく助けになります。

部署やチームの理解を促進してプロジェクトを軌道にのせるために、ぜひWSを上手に活用してみてください!

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