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展示会に参加したい!準備と納品までの流れ

こんにちは!イラストレーターのはなさきたるです。

私は今年から本格的に展示会へ参加を始めたのですが、恥ずかしながら少し前まで展示会というものは『芸術家』や『アーティスト』と呼ばれる方が参加するものだとばかり思っており、美術館や博物館に見に行ったことはあっても自分が出るという発想が全くありませんでした。

透明水彩で絵を描くようになってから、私の絵柄(所謂コミックアート)でも参加できる展示会がたくさん開催されている事を知り

私も参加してみたい!原画をたくさんの人に見てもらいたい!

と思ったのですが、参加の方法がよくわからない...

そこで、約1年間、色々な展示会や参加方法を調べました!
(一年もかけたのはちょうど二人目の子を出産したからです)

私のように「展示会に参加してみたいけどどうしたらいいのか分からない」という方も多いと思いますので、実際にいくつかの展示会に参加してみた私のやり方を書いていきます。

※私の参加している展示会は『絵画』というより『イラスト・コミックアート』といった作品が多い展示会です。ジャンルが違えば常識も違うでしょうし、また細かい準備品については主催によっても作家によっても異なります。あくまでも一例としてお読みください。

●展示会の種類

展示会には色々な形態や呼び方があります。

・個展→文字通り個人が開催する展示会
・公募展→主催者が一般から広く参加者を募って開催される展示会
・企画展→テーマを設けて開催される展示会
主催者が参加作家にオファーする場合もあれば企画公募展として参加者を募る場合もある
・グループ展→文字通り複数人のグループで開催する展示会

ここでは主に『公募展』について説明をしていきます。

●公募展の見つけ方

公募展には色々な主催者がいます。

・企業や団体が主催
・ギャラリーが主催
・個人が主催

私が情報を集めているのは主にTwitterです。
各団体やギャラリーのアカウントをフォローし、定期的に公募の情報をチェックしています。
また、企業やギャラリー主催の場合はホームページに年間スケジュールが出ている所も多い為、参加してみたいテーマの公募展を見つけたら過去の開催情報からおおよその募集時期を確認して、忘れないようにスケジュールアプリにメモしています。

何ヶ月も前から募集をされるものもあれば、2〜3週間前に募集が開始されるものもありますので、自分の制作スケジュールに合わせて余裕を持って応募できるように確認しておくのがオススメです。
(と言いながらSNSでたまたま見つけた公募展に勢いで申し込む事もあります)

●出展料について

公募展は主に出展料を払って参加します。
金額は1人あたりの展示スペースの面積や作品数、作品のサイズによっても異なります。

【作品数×出展料】の場合もあれば、【1スペース○cm×○cm】と決まっている場合もあります。
またスペースの面積内に収まるならいくつでも作品を出展できる場合もあれば、個数が決まっている場合もあります。

基本的に応募要項に書いてありますので確認しましょう。

●搬入と搬出方法

搬入搬出には、直接搬入(搬出)と郵送があります。
どちらも応募要項を見て対応しているか事前に確認が必要です。

私は地方の田舎に住んでいるので郵送しか経験がありませんが、直接搬入の場合は必要な道具や日程を確認します。

郵送の場合は、配送業者に指定があるか、日時指定はあるか、送料の負担についてを確認します。

送料は参加者負担の場合がほとんどです。配送料、特に搬出の支払い方法を予め確認しておきましょう。(着払い伝票を同梱しておく場合や売上から引かれる場合等もあります)

搬出用の着払い伝票を同梱する場合は、伝票に予め送付先等を記載しておきましょう。(送り先は自分の名前や住所です。依頼主は「同上」でOK)

●額装について

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額装作品を送付する場合は以下の準備をします。

・裏に紐を付ける
・裏に作品名や作家名を記載する
・化粧箱に作品名と作家名を記載する
・梱包する

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紐を付ける金具がない時は自分で付けます。「三角吊りカン」はネットでも買えます。

この額は金具がなかったので自分で付けました。
紐はピンと張ってかた結びしています。結び目を中央よりずらしておくと掛ける時に邪魔にならずバランスが取りやすいです。

※この額のようにスタンドが付いている場合は壁掛けには邪魔になるので外したほうが良いらしいのですが、私は絵を購入された方が色んな飾り方を出来るようにそのままにしてます。

作品の裏に作品名や名前を書いて誰のどの作品かわかるようにしておきます。
化粧箱も同様に記名します。

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私はこのように額とキャプションを化粧箱にいれ、プチプチに梱包しています。
(キャプションの貼り間違いを防ぐ為に額と一緒に入れていますが他の作家さんがどうしているのかは正直知りません…!)

郵送の場合、主催側は一度にたくさんの荷物を開梱します。また梱包材は作品が搬出される際にも使われますので、スムーズに開梱できて破れたりしないようにプチプチはマスキングテープで留めています。

※額装の方法については長くなるので別途書きたいと思います。

●その他の準備品

展示によってその他の準備品は異なりますので応募要項をよく読んで準備します。

主な準備品は以下です。(展示によって必要ないものもあります)

・納品書
・キャプション
・名刺やプロフィールカード
・ポストカード等の物販品
・ポートフォリオや感想ノート

・納品書

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指定のフォーマットを貰えることもあります。特に指定がない場合は私は画像のような納品書を付けています。

作品の配置等で伝えたいことがある場合は、備考欄に書くか展示指示書を別途付けます。

・キャプション

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作品の近くに貼る説明書きです。
主催側が用意する事もありますが、自分で用意する事が多いです。

『作品名・作家名』は必須ですが、その他は人によっても違います。
私は『画材や用紙・制作月日・値段(販売する場合)』を記載しています。

作り方も印刷する人、手書きの人、パネルを貼って厚みを出している人、オシャレなデザインを施している人...様々です。
私は厚手の光沢紙やマット紙に印刷しています。
参加する展示会の過去の様子を調べて参考にするのが良いかと思います。

・名刺やプロフィールカード

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展示会によっては名刺やプロフィールカードを置ける場所があります。
サイズやタテヨコの指定、枚数規定がある場合もあります。

・物販品

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こちらも展示会によっては物販品を置ける場所があります。
展示作品の絵柄のみ可能な場合もあれば、展示作品と絵柄の異なるグッズでも置かせて貰えることもあります。要項を確認しましょう。
基本的にグッズはひとつずつPP袋等に梱包し、作家名や値段を記載します。
お会計をする時に担当の方が困らないようわかりやすい所に記載します。

イラスト集のような、梱包すると中身がわからなくなるグッズは見本品を用意します。その場合は『見本』とわかるように明記します。

・ポートフォリオや感想ノート

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ポートフォリオ等を置ける場合は用意します。
私のポートフォリオは中を見てみたいと思ってもらえるように表紙が透明のクリアファイルにしています。
感想ノートは紐でボールペン等を付けて、誰の感想ノートかわかるよう名前を記載します。

・郵送搬入の梱包

郵送で搬出する場合には、作品が破損しないように隙間に紙を詰める等してしっかり梱包します。
送り状や目で見てすぐわかる所に「展示名・作家名」を書いておくと、届いた時に主催側に何の荷物なのかわかりやすくなります。

●終わりに

という事で、展示会の参加方法についてまとめてみました。
あくまでも「今年から参加を始めたばかりの私のやり方」ですので、今後もっと改善できる部分があれば工夫していこうと思っています。
初めはとても大変そうに思うかもしれませんが、絵を飾ってくださるスタッフさんやご来場のお客様を想像しながら準備すると、たくさんの方に自分の絵を見てもらえる機会を頂けてとても幸せだなぁ!と準備の時間もとてもわくわく楽しい時間になると思います。
これから展示会に参加したいと思っている方の参考になれば幸いです。

サポート頂けましたら幸いです。いただいたサポートは今後の活動費に大切に活用させて頂きます。