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「宝くじ当たったらどうする?」なんて

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もはや「適当な話題トップ10」の上位に食い込むであろう話題だ。
「宝くじ当たったらどうする?」なんて世の中の殆どの人は明確な答えもないし、話すことが有意義なものだとも思っていないかもしない。

そのくせ「貯金」なんて答えると苦虫を噛み潰したような顔をされ「ロマンがない」と急にリアリスト扱いされる。
厄介な話題でもある。この「宝くじ当たったらどうする?」というやつは

僕自身もさほど好きではない。正確には好きでないのはこの話題というより「とりあえず間を埋めるために言ってみた」という空気感だ。
どう転んでも「ふ~ん」で終わるのだ。なんとも寂しい。

そのためこういった質問に関しては「家を買って車買って残りは寄付」とかそんな答えでお茶を濁してる。
「無人島に1つだけ持っていくなら何?」と聞かれれば「コンバットナイフ」とか答えちゃう。
「世界最後の日に何をする?」と聞かれたら「美味いもの食う」とか言っとけば無難なんだろう。

ただ、たまにこれらの質問を大真面目に切り出してくる人がいる。
そういう時は少しだけワクワクする。
空想に全力でいられる人は素敵だ。
「もしこんなことがあったら、私はこうする。理由は〇〇だから。しかもこうすれば△△になって~」
そうやって話すのはどれだけ実入りのない話でも楽しい。

空想をより強固に描くことができる人は、言い換えれば「自分だけの世界」を強く持っている人だと思う。
傍からすればボーっとしている人に見えるかもしれないし、現実から目をそらしているように映るかもしれない。

けれど僕はそういった人に敬意を持っていて、その姿は決して非難の対象であってはならないと思う。
社会的に有益な存在だから、とか言い出すわけではなく、単に「世界を壊さないでいてほしい」からだ。

自分だけの世界というのは強大で、際限がなく、何よりも美しい。
美しい世界は理由もなく守られていい。
不可侵領域は大事に育めばいずれ聖域になる。
大事な世界はあくまでも空想の世界なのだから、わざわざ壊してもいいことはないはずだ。
いくらか「現実を見る」必要はあるかもしれないが。


もしもこのような話題が出てきたときに、回答者が「大真面目」なタイプだったら
僕は大真面目に聞きたいと思うし、できればみんなもそうしてみてほしいと思う。
きっと面白いと思うんだ。
どうしてそう思ったのか、どのようにして実現させるのか。


もしも、宝くじが当たったら
あなたならどうしますか




※余談なのだけど、僕は宝くじが当たったら「喫茶店」を経営したいと思っている。
「カフェ」ではなく「喫茶店」

各停か快速しか停まらない駅の近くがいい
主要駅からは数駅でアクセスは悪くない場所
京王線でいうと上北沢とか芦花公園あたり

こぢんまりとしていて2人もいれば店が回るほどの規模で
カウンターはあったほうがいい。
コーヒーはハンドドリップだけど価格は400円ほど
ホットケーキやサンドイッチもあるけど、どれも価格は500円以内にしたい。

雑誌でも読みながら椅子に座って、お客さんが来たら「いらっしゃい」とだけ言って水を持ってく。
常連さんができたら「このままだと店潰れるよ?」とか言われながらヘラヘラしていたい。

安さから多少はお客さんが来るかもしれないが、当然そんなことしていたら赤字にはなる。
そこは宝くじの残金を食い潰しながらゆっくりとした赤字経営をしてみたい。
潰れそうだけど、潰れない。謎の安心感のあるお店をつくりたい。


「なんであの店潰れないんだろう」
は最大の褒め言葉だ。

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