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vol.1「写真を愛する人へ」写真集製作の魅力と難しさ

電子書籍で写真集を出版した経験をもとに、出版にあたって準備しなければいけないこと、スケジュール感、かかる諸経費や注意事項について詳しく解説していこうと思います。

第一回となる今回はプロ・アマ問わず写真を愛する人にぜひオススメしたい写真集製作について、製作メリットや難しさについて持論も交えてお話しします。

vol.1の記事はこんな方におすすめです。

・写真を撮っているけどSNS等での公開にとどまっている方
・写真家としてのプロフィールに箔をつけたい方
・写真のスキルをもっと磨きたい方

私について、簡単に自己紹介をさせていただきます。

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この度、電子書籍で写真集を出版するにあたって、「表紙と……、もくじ、それから奥付も必要?」と、具体的になにを用意したらいいのかをまとめたサイトに出会えなかったため、数か月分のインプットを記憶が新鮮なうちに残しておこうと思った次第です。記事執筆のきっかけは予告記事をごらんください。


◆入口であり最難関である「写真集製作」

自作の写真集を手に取ったときの まるで宝物を抱きしめるようなじんわりとした感動は、苦労して1冊を作り上げたカメラマンなら誰もが一度は味わう感情です。

写真を愛する人にとって、作品を1冊にまとめるということは写真を楽しむことの入口であると同時に最難関の製作作業でもあります。また、イコールではありませんが、もっとも身近な写真集はアルバムであるとも言えるでしょう。現像した写真をポケット型のアルバムに差し込んでまとめたり、粘着剤がついた黒台紙のアルバムにコメントを添えてまとめたり、これも一種の「写真集製作」です。

それでは、写真集とアルバムの違いとはなんでしょうか。
写真集では、載せる写真のサイズの大小や配置位置を工夫したり、モノクロ写真など現像方法を変えた写真を織り交ぜたりすることで、写真の魅せ方がアルバムよりも多様化します。

一例として、猫の写真を 写真集をイメージして 並べてみます。

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同じ2枚の写真ですが、順番が違うだけで印象が異なります。
さらに、余白の使い方ひとつでページの印象も変わります。

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さらに、配置や余白を工夫することで、強調して見せたい写真に よりいっそうフォーカスすることもできます。

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このように、写真集をつくるということは、写真を楽しむ人にとって写真を“魅せる”ための基本・つまり入口であると言えます。

そして、入口であると同時に、実はこれが最難関でもある、これが写真の魅力であり、なんともニクいところです。

大がかりな写真集になればなるほど、カメラマンのほかに製作スタッフとしてディレクター<監督>やデザイナーなどの編集者がついてきます。ここでいう「大がかりな写真集」とは一概に「ページ数が多い写真集」のことを指すわけではありません。ページ数の少ない写真集であっても、カメラマンがプロであろうとアマチュアであろうと、1枚で完結している写真たちを【違和感のないように】【さらに素敵に】並べて見せるという意味では、写真集は写真展でもあると言えるでしょう。

写真展という言い方をすると「撮った写真をSNSで共有するくらいが楽しい」と反論を受けるかもしれません。実は、写真集をつくることでSNSで公開する写真のクオリティもグッとあがります。インターネット全盛期の現代における「写真のスキル」とは、技能面はもちろんのこと、【写真の見せ方】も問われていると言えるのです。(Instagramを例にとっても、余白や色合いを駆使して写真に統一感を出して更新しているアカウントを見かけますね)

小難しいことを書きましたが、それでも過度に身構えることはありません。写真を撮ったことがある方なら誰でも、写真集をつくることができます。


これまでに撮った写真を1冊の写真集としてまとめることで、1人でも多くの方が写真を楽しんでくれたら、それはとても素敵なことだと思いませんか?

できあがった写真集を有料で販売することでこれからの撮影活動の足しすることもできますし、営利色をあまり出したくない場合はAmazonの電子書籍サービスKindleを使って0円で公開することも可能です。本当に便利な時代になりました。

スマホで簡単に写真を撮って公開することができるようになった今だからこそ。カメラマンとしてのスキルや経歴の差をつけるのはずばり写真集製作だと思います。

「撮るので精一杯」「写真集を製作するまでの時間は無い」そう思われる方もいるでしょう。ですが、ぜひそんな方にこそ作って欲しいので、ここから先、写真集を製作することの魅力と難しさについて徹底解説しています。


◆「写真集製作」により生まれる大きなメリット

私の自身も実体験として体感した3つのメリットをお伝えします。


極力リアルな体験を綴りますので、以降は有料記事とさせていただきます。

当記事を含めた「電子書籍で写真集を出版するハウツー」の一連記事は有料マガジンに収録します。全部で7つの記事を収録予定ですが、マガジンの価格は1,500円で発売中です。

本記事は300円ですが、vol.2以降の記事の一部は500円で発売しますので、7つすべて拝読できて1,500円というマガジンは、価格にして600円~最大1,000円ほどオトクになります。

ご購入前にマガジン購読もご一考いただけると幸いです。

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