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新人は「雑務のプロ」を先ず目指しながら、「自ら知恵がでてくる時期」をまとう(GW明けの新社会人にむけて)

#コンヒラ #新社会人 #5月病 #働きがい #楠木建

当社は10連休にしていませんが、カレンダー通りなので2日や6日に振替休暇、有休を組合せてかなりの社員が10連休、7連休にしていました。また出社日にしていても在宅ワークにすることで、調整した用です。リモートワークができるのであれば、リモートワークを旅行先にして自分一人だけ仕事をするなら、それも可能となったという証です。時代は本当に変わったと感じます。

さて、前置きが長くなりましたが、今朝の朝礼では「ゴールデンウイーク明けの新卒の退職」についてお話させていただきました。つかみは「このGW明けで、死ぬほど会社に行きたくなかった人もいると思います」と言って始めました。
ちょっとドキッとする内容を話したのは、新卒の方たちにチャンとネガティブな情報もオープンに話せる社風でなければいけないと考えたからです。

私の記憶では日本では新卒で3年以内に辞めるのは、大手で30%、中小で40%覚えています。
そして日本中の新卒社会人がこの大型連休明けに、一気に辞表をだしている状況があると予想しています。
そこで、今回も動画を紹介し「仕事とは?」「なぜ嫌になるんだろう」というおはなしを私の経験談から説明させていただきました。
動画中該当するのは、6:05-10:00の間です。


講演者が話した中で私が特にポイントだと思ったのは3点でした。

①自分が喜ぶこと=趣味(自分以外が喜ぶかどうかは関係ない)
②仕事は自分以外が喜ぶこと=プロ
③プロになるには「努力(仕事)を、道楽化(好きになる)」するのが良い

「無努力主義の仕事術」 楠木 建の動画より (一部、私の解釈追記)

私がこの中で、新社会人に特に「辞めたくなる理由」として説明したのは②と③です。
②は「自分以外が喜ぶこと=仕事」ですが、多くの新社会人はどうしても「①自分が喜ぶこと=趣味」を期待してしまい、「思ってたのと違う=自分は喜べない」ので辞めていきます。

では「自分が喜べない」状態とはどういう状態か?
それは大きく3つあると思います。

一つ目は、「自分で仕事を考えだせず、言われたことだけ機械的にやっている状態」
二つ目は、「自分のやりたい仕事を、上司、先輩は許可してくれない状態」
三つめは、「自分に周囲が無関心な状態」

以上三つのいずれかになると、新社会人はGW明けなどに辞めたくなるはずです。

一番良いのは①と②を組み合わせた「自分で仕事を考え出して、上司/先輩が許可し、自分で実行して喜んでもらう状態」です。これは自分が喜ぶので当然続きます。
ところが上司/先輩からみて「新社会人以外=お客様や次工程/前工程/仲間が喜ぶ仕事か?」という目で許可するかどうか決めます。
そのため上司や先輩から「ダメ」といわれ、それが続くと段々仕事が嫌になります。
これを乗り越えるかどうかは、「反対されるなら、時間外にやっちゃえ。」というタイプです。こういうタイプは仕事がたのしいので残ります。しかし「反対されたから。どうせ言っても分かってくれないし」と考えてしまうと、もうやる気は消えうせてしまいます。そのため、ここに関してはかなり先天的な性格か、入社する前の育ち、環境で「自ら燃える力」が必要になってきます。

では、新社会人本人が「まだ、何をしたらいいか自分にはわからない」というタイプはどうでしょう。おそらくこちらのタイプの方が現在の新社会人には多いのではないでしょうか。
この場合は、上司/先輩の指示通りに動くので「自分以外は喜ぶ状態」になりますが、「自分自身は言われたことをやっているだけの状態」であれば、これもやる気がなくなります。それがGW明けの退職につながるのだと思います。

この場合は、「仕事の基本スキル、行動基準を身に付ける下積み段階」と覚悟して、マシーンのように言われたことを身に付けたほうが良いです。電話の取り方、名刺の交換の仕方、コピーの仕方などなどです。これができるようになると、「雑務」がうまくなるので、周囲から頼られるようになります。すると「自分に周囲が関心ある状態」になるので、これも仕事が楽しくなる状態です。「雑務」とはすべての仕事の基本スキルになり、この「雑務」をプロとしてできるレベルになると、あらゆる仕事に横展、応用できるようになるので、その後の仕事がドンドン早くなります。このレベルになる頃には自然と「自分ではこういう仕事をやってみたい」と知恵が出始めているはずですから、前に書いた「自分で仕事を考え出して、上司/先輩が許可し、自分で実行して喜んでもらう状態」を狙えるようになります。

当然、新社会人が育つように会社として整備し、期待し、育てていくことは当然やるべきです。
ただ、「まだ自分でやりたい仕事を考え出せない状態」であれば、上記なような心理になる人も出てくると考え、「多くの人が通る道」であることと「今何(雑務)をして」「それが将来なににつながっていく(仕事の道楽化)」を私なりに説明してみました。少しややこしくなってしまいましたが、自分と未来を信じていきましょう。

新人は「雑務のプロ」を先ず目指しながら、「自ら知恵がでてくる時期」をまとうbyコンヒラsince1973

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