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天国と地獄は、利他か利己の違い。by稲盛和夫氏

#コンヒラ #利己 #利他 #天国 #地獄 #ギブアンドテイク #新社会人 #稲盛和夫

今朝の朝礼も新社会人向けに「働くとは、まずギブから。」という話しを紹介しました。毎年話す内容になりますし、未来に当社に入ってくれる今の学生さん向けにもなるかと思い、こちらでアップさせていただききます。

---(以下、朝礼内容、一部校正して転載)---

働くとは他人から「ありがとう」をいただくことですが、「ありがとう」をいただくには、先ず自分から相手のために、なにかをGIVEする必要があります。英語でも「GIVE and TAKE」というように「GIVE」が先ず最初にあります。そのあとに相手からありがとうを「TAKE」できます。この繰り返しが商売ですが、最初はあくまで自分から相手に「GIVE」から始まります。

京セラの稲盛和夫氏がよく例示する仏教の話に「天国と地獄」の話があります。長い箸を与えられた人々が、灼熱のうどん鍋を囲って食事をしている話です。地獄では長い箸ですくったうどんを自分の口元に運べず何度も地面に落としてしまったり、周りのひとの箸を叩いて、うどんを取られないようにしたり阿鼻叫喚の状況になる。天国では長い箸で、向かい側の人に食べてもらい、お互いにありがとうと言いあいながら、心穏やかにおなかを満たしていくというお話です。ここでいうのは「天国も、地獄も全く同じ場所、同じ環境」で、天国と地獄を分けるのは、そこにいる人たちが「利他」なのか「利己」なのかというお話です。商売でも、仕事でも「利他」の人が集まると天国になり、「利己」があつまると地獄になります。

新社会人の方は、是非若いうちに「利他」の思考習慣を手に入れてください。あとで、ジャンジャン「ありがとう=お金、仕事、人脈、自尊心=働きがい」が溜まってくることは間違いないです。

学生の間は、親が「無償の利他心(愛)」で、見返りを求めずに生活や学費などをくれる時期でした。子供が「利己(わがまま)」でも親は基本的に子供にご飯をあげなかったりなどせず、ずっとギブしてくれます。それは親子関係があり、動物脳のなかに「母性愛」というプログラムが遺伝子に組み込まれているからです。また、バイトをしていても自分で学費や生活費を払わないといけない状態でない限り、いつでも辞めて実家に帰ることができました。それはクラブ活動でもなんでもそうです。

しかし社会人になると他人が集まって一緒に働く場所なので、相手にGIVEしないと、だれもなにもしてくれなくなります。この急激な価値観と環境の変化に、新社会人はものすごく混乱したり、ストレスに感じることがあります。でも結局どこにいっても社会人として働く限り、「他人と働く」という環境自体はほとんど変わりません。天国と地獄の話しと同じで、環境はどこに行っても同じなら、自分が利他になって、その場所を天国に変えていく方がよいです。利他の人は利他の人脈になり、利己は利己の人脈に必ず時間がかかってもなります

であれば、できるだけ20代に他人に先ず「GIVE」することに慣れてください。そして新社会人であれば、それは上司、先輩がある意味最初の一緒に働く他人になります。第一段階は、自分が何をすればよいかわからないので、指示をもらってから動き出すことになる(仕事をGIVEしてもらう)ので、自分からGIVEしにくいかもしれませんが、たとえば、最初の指示をうけたらメモしてできるだけ短時間に終わらせて、かつメモして2回目から聞かないようにすると、それも立派な上司・先輩に対する「GIVE」になり、上司・先輩から「ありがとう。たすかる」をTAKEできるようになります。まずそこから狙ってみてください。

天国と地獄は、利他か利己の違い。by稲盛和夫氏

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