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【 #アップルノート】 iOS 11とiPad Proと過ごす1週間

Appleが「iPad史上最高のアップデート」と胸を貼るiOS 11。9月19日にリリースされて1週間以上が過ぎましたが、今一度、iOS 11を導入したiPadについて、レビューしていきたいと思います。

iPadは2010年に「大きなサイズのiPhone」としての登場し、iPhoneでは実現できない様々な可能性が指摘されてきましたが、いくつかの理由で、iPhoneのような飛躍的な発展を遂げることができませんでした。

特に、Appleのスマートフォンへの注力と大画面化で、iPadの肩身は狭くなる一方でした。

もちろんiPhoneとiPadは、スマートフォンとタブレット、と言うカテゴリの違いがあります。しかしこれはAppleやマーケットが設定した分類であって、ユーザーのライフスタイルの中で大きな区別がそもそもなかった可能性があります。2台買って使い分けるよりは、生活にとって重要度が高い、スマートフォン1台に投資を集中させる。非常に真っ当なアイディアだと思いました。

個人的には、2010年に初代iPadを手に入れ、iPad 2も使ってきましたが、7インチクラスのiPad miniシリーズがより好きなiPadでした。未だに、iPad mini 2は家の中で動作しています。しかしながら、5.5インチのiPhoneが登場し、それを選ぶようになってからは、iPad mini 2を持たなくても済むようになりました。

それでも2013年に登場したiPad mini 2は、現在も何の問題もなく動作し、メッセージや写真の閲覧、そしてビデオ再生と活躍しています。そりゃiPadが売れなくなっていくわけです。耐用年数がPCやスマホの比じゃないほど長くいわけですから。 

買い換えサイクルがiPhoneのように作れなかった大きな理由は、iPhoneが生活全般に関与するほどその用途や目的が拡がっていったことに対し、iPadは大画面を生かしたメディア消費や情報閲覧、ちょっとした文書の編集以上の「目的」が生まれなかった点でした。

AppleがiOS 11を「iPad最大のアップデート」というなら、評価すべき点はこの原稿で触れるインターフェイスの刷新ではなく、iPad出なければならない新たな「目的」を作ることができるかどうかです。そして同時に、そのことはOSの役割ではなく、アプリによって作り出されるはず。

そんな視点からすれば、現段階でiOS 11がiPadをさらに飛躍させるかどうか、評価することはできません。

その上で、iOS 11がもたらすiPadへの変化について、印象に残ったものを中心に、触れていきましょう。

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