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こんなもん食えるか!

パート先にはいろんな食品が売っている。
食品スーパーマーケットなのだから当然といえば当然だ。
とりわけ、食玩コーナーは入れ替わりが激しく、子どもたちのいない閉店間際あたりに眺めてみると、結構面白い。仮面ライダー色紙ARTについ手が伸びそうになることもある。
ひと昔前のキャラものが置いてあったりして、へぇ〜、何で今これ商品化したんだろ?って考えるのも結構楽しい。

そんな中で、ひとつ興味を惹かれて購入したのが「ピクミングミ」。
「ピクミン」はやった。やり込んだというにはだいぶ実力が伴っていないが、(タイムアタック上位との差に納得いかなくて動画を見て、これはキリがないなと思い、そっとコントローラーを置いた思い出がある。)「ピクミン3」にある対戦モードで元配偶者とやった時に、初期ピクミン5対50、gamepad(これがあるとリアルタイムのMAPが表示されるのでかなり有利)相手持ち、こちらからのピクミンによる妨害行為無し、等々最大限の配慮をした上でギタギタにした。すると、「ちょっとくらい勝たせろ」と主張してきたので、さらに、ほとんど使ってはいなかったが、お助けアイテム的なルーレットサクランボもこちらは使用禁止にしたのだが、それでもケチョンケチョンにした。ざまあないぜ!その程度にはやっていた。
『ピクミン』というのは、Nintendoから発売されたゲームソフトで、2001年にゲームキューブ専用ソフトとして第1弾が世に出てきた。その後Wiiに移植されたりしていて、Wii Uにて「ピクミン3」が出たのが2013年。今は「ピクミン3デラックス」というswich移植版があるようだが、これには手をつけていない。
ゲームの内容としては、詳しく書こうとすると長くなるので割愛するが、だいたい「ピクミン」の主題歌である『愛の歌』の通りだ。

引っこ抜かれて あなただけについていく
今日も 運ぶ 戦う 増える そして食べられる
ほったかされて また会って 投げられて
でも 私たち 愛してくれとは言わないよ
いろんな命が 生きている この星で
今日も 運ぶ 戦う 増える そして食べられる
ピクミン 『愛の歌』

ザックリ、アリのようにものを巣に運び込む習性をもった群体に指示を出して制限時間内に必要なものを回収する。タスクマネジメントをするゲームでいいと思う。
ピクミン3においては、ゲームの進行具合によってバッヂが付与されて、そのすべてのバッヂを揃えた称号として「ダンドリ王」というバッヂが与えられる。ゲームスタートすれば制限時間が発生するが、スタートさせなければ、MAPを眺めている分には時間は無限にある。開始前にキチンとダンドリをつけておくのがキモになる。
数と時間をどう割り振るか、予測しうる困難にどう対応するか、しかしながら、操作ミスや見積もりの甘さ、予測しきれないアクシデントが降り掛かりそのリカバーをどうするのか。頭と手がせわしなく動く。それらに対応できなければどうなるか…ピクミンが大量死する。
ピクミンは基本、1匹1匹は非力で原生生物たちの生態系ピラミッドの下層に位置している。色ごとに適材適所があり、得意分野の組み合わせと群れを成すことで何とか他の原生生物に対抗できる。だからこそ、その司令塔たるプレイヤーのミスはピクミンたちの大量死に直結する。
ちなみに、ピクミンごとの特徴として「ピクミン2」の時に『種の歌』に歌われている。

赤ピクミンは火に強い
青ピクミンは溺れない
黄ピクミンは高く飛ぶ
紫ピクミン力持ち
白ピクミンには…毒がある
ピクミン2『種の歌』

「ピクミン3」では紫と白がいなくて、羽ピクミンと岩ピクミンが追加されている。
ピクミンは食べられる、潰される、刺される、さらわれる、ちょん切られる、溺れる、焼かれる、感電する、爆発に巻き込まれる、窒息する、寄生される、奈落に落ちるなどなど、さまざまな要因で死んでしまう。ピクミンが死ぬと「ハァ〜」という無念そうな音声と共に魂が天に昇っていくようなエフェクトによって、死んでしまったということが分かりやすく伝えられる。大量死させてしまうと、かなりショックだ。大変申し訳ないことをした気持ちでいっぱいになる。(場合によっては、最大効率の名の下に自爆作戦を実行させることもある。特に白ピクミンの毒は原生生物のお腹に入らないと効果を発揮しない。それにしたって犠牲は少ない方が良い。)
「ピクミン」と「ピクミン3」はストーリーモードやミニゲームを繰り返し遊んだのだが、「ピクミン2」は1度しか遊んでいない。この理由として、2は結構長いというのもあるが、前回書いたように「アメボウズ」に成す術もなく一方的に蹂躙された恐怖心によるところが大きい。
それだけピクミンの死というのは辛く悲しいものであるのだが、それを乗り越えゲームをクリアすると、特に第1作のエンディングでは、主人公でありプレイヤーのキャプテンオリマー指揮のもと、その惑星における生態系の頂点「ダイオウデメマダラ」を打ち倒した後、キャプテンオリマーは目的を達成して自らの星に帰還する。すると、ピクミンたちはキャプテンオリマーの指揮に頼らずとも自ら戦略的に行動して、その惑星における生態系ピラミッドの上位に立ち大繁栄するという、感動のエンディングを迎える。

「ピクミングミ」に話を戻そう。パッケージに描かれているピクミンではない方の原生生物。その名も「チャッピー」(和名デメマダラ)こいつは、主人公がピクミンの暮らす惑星に降り立つ前までは、典型的な捕食者だったのだが、その立場はついに逆転する。ピクミン増殖の栄養源としてむしろ積極的に狩られる立場となる。さんざんピクミンを襲い捕食してきたヤツらを今度はこちらが食ってやるのだ。そう思って袋を開けた!
デデン!

白ピクミンは毒がある

んなっ!…

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