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お店づくりで大切にしていること

はまむら たろう

普段私がお店づくりで大切にしていることをメモがわりにここへ。
静かな山の中での定休日は、試作や仕込みもそこそこに、頭の中では色々な考えが浮かんでは消えを繰り返しています。お客様をお迎えする営業日にはそれがもう一度甦り、間違っているのか、それでいいのかを確認する。そんな日々の中、変わらず私のお店として今後も大切にしていきたい考えをここに記しておきます。
最近出会った方に私はどんな人で何を考えてこんな場所でお店をしているのか、お伝えする際に記したものを再編集したものです。

お店づくりでたいせつにしていること

  1. 普通であること
    「食べ物」が見えないところから現れて生産者の魔法で出来上がり、消費者の妄想で完成を解釈したような食品がこの世の中では多すぎる気がする。
消費者が普通に考える材料だけを使い、私達が加工法を現実として披露できるお店であれと考えています。
    生産者としての経験が少ない方は、何のこと?と思うかも知れませんが、えっ!そんなの入れるの?そんなに入れるの?という事が多くありました。
    有名店とかチェーン店とかに関わらず、お客様の知らない所で、美味しいという評価を得るための曲がった手段や色々な現実を経験してきました。
    原材料表示だけでは伝えられない、その食品のできるまでのプロセスや素材がオープンであり、それが普通であるように、お客さまにお伝えするようにしています。

  2. 美味しいはやさしい
    先の話に通じるのですが、私たちがお店で作るものを、商品化を判断する基準の中に、「おいしさのモノサシ」と同じくらい「やさしさのモノサシ」を大切にしています。やさしさとは、体にやさしいなどのそれだけではなく、原材料のルーツや、人を想う気持ち、自然を愛する気持ちなど様々です。
    これについてはこちらにも少し書きました。

  3. 「感じたことを考える」をやめない
     私たちを取り巻く世の中、特に自然・社会・経済・人々というのは日々変化していますよね。その変化に対して不都合なものを見ないふりをしていないか、自分を常に問いただしています。例えば今朝も庭にイノシシが寝ています。ウリ坊だった去年、母親と兄弟が罠にかかってしまい、ひとりぼっちで育っています。すっかり大きくなったその体に驚いてしまいました。捕まえて肉にするのか、埋めるのか。ご飯をあげて仲良くなるのか、驚かせて山へ帰らせるのか…。どうしてここで出会う事になったのか。簡単には結論づける事ができずにいます。昨今イノシシが減少しているというお話もあります。とはいえ隣の人の畑には罠が仕掛けてあり、そっちへ行くなと遠ざけました。いちいち立ち止まる、無駄と言われればそれまでですが、感情と理屈の渦巻く暮らし、そんな日々です。考えるのを止めるのはとても楽で、早いかもしれませんが、私は感じた事を正面から考えるように心掛けています。

  4. とはいえインテリにはなりたくないです。
     理屈っぽくはなりたくないし、お店って本来いろんな人たちが交わる場所、柔らかくて、居心地の良い場所であることを変えたくはないです。
    シンプルにこのスペースを楽しんでもらいたいからこそ、その裏側に私のやりがいや努力があります。

  5. SDGsとはお別れしました
     以前の記事にも書きましたが、目的と手段、歪んだ表現、本質を求めると、SDGsとはお別れしなくてはいけないと考えています。「我々は持続可能な社会の実現に向けてお客様と共にこれからも取り組んでまいります。」社会なのか会社なのか、そんな気分で捉えてしまいます。もしかしたら私が不勉強なだけかもしれませんが、多くの消費を促すための広告宣伝も控えたいなと考えています。

  6. 想像する力
     自分のやっている事がどのような変化をもたらすのか。
    自分の行動に責任を持ちたいですね。これを発売したら…。こういう提案をすると…。これを買うことで…とか。お店というのは選んでもらう立場でありますが、お客さまの代わりに素材や商材、イベント内容や場所、サービスなど選ぶ立場でもある事に気をつけています。

他にも、
競争はしない
やるときは思いきり
仕事は遊び
何とかなる
などなど色々思うこと今後もかきためていきますね。

色々癖の強いおみせです。どうぞ引き続きご愛顧くださいませ。

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